Kingswood criterium series 中村龍太郎

久々のブログの更新になりました。
新しい家族が増え、アメリカ赴任が決まり、怒涛の半年。
アメリカに赴任して1か月がたち、生活環境が整ってきたのでやっと余裕が出てきました。
日本で走る機会が減りましたが変わらずライトウェイ様からサポートを受けて走らせていただくことになりましたので、ブログもこちらに更新してまいります。
相変わらずの読みづらさに加えて、アメリカにかぶれてしまったため、ルー大柴風のブログになるかと思いますが、気にせずトゥギャザーしてくださると幸いです。

アメリカに赴任する一週間前に航空便で自転車を送っていたので、渡米して二日目に相棒が届く。
梱包は段ボールだったが、厳重にプチプチを巻いたことに加え洋服を大量につめたのでかなり重くなった。
一か月間の仮のアパートに日通さんが届けに来た時はワンオペだったので階段が辛そうだった。
早速最初の週末は自転車に乗りだす。自転車が趣味だと現地の人に言うととりあえず「Legacy Trail」と返ってくるので、そんなに薦めるならと行ってみる。
片道16mileの自転車道はランナーや自転車乗りが多く、重い体で肉を揺らしながら歩いてる人もチラホラ。そんなにスピードは出せないが、適度なup/downでリハビリにはちょうどいい。
基本的に車のスピードが速いので大通りを走るのは怖くて、車が横を走らないのがストレスが無くて良い。
しかし道の終わりは唐突にくる。

ついでに市内の自転車屋巡りに繰り出す。市内に4軒あるが、カフェも併設されているLegacy Trailのスタート地点に近いBroomwagonと、渡航前にチーム関係者と連絡を取っていたCrankworksが現在リピート中。
どのショップも圧倒的にSpecialized/SRAM/ZIPP率が高く、さすが自国を愛するアメリカといったところ。
Broomwagonは外観や内装が非常におしゃれ。自転車心をくすぐるトイレがあり、サイクルジャージで食事ができる最後の砦。
Crankworksは敷地が広すぎてスッカスカ。慣れてるお客さんは店内を自転車で移動する。敷地がでかすぎるのもアメリカならでは。

市内で行われるレースは既に3月で終わっており、一番近場のレースはCincinnatiで行われているKingswood criterium seriesだったので見学がてら行ってみる。
車で一時間半ほど。one-day licenceがあるので当日出ることもできたが、ヘルメットを忘れてしまった。
Kingswoodは5週に渡って毎週日曜日に行われる。地元感あふれるイベントで、コースは片側2車線ある道路を行ったり来たりの一周1mile。
折り返してからゴールまでは300m近くあり、登りスプリントとなる。クラスはcat4/5,3/4,1/2/3の三レース有り、cat4及びcat3は2レース出ることができる。エントリー費は$30で2レース目は$10。
4周ごとのポイントレースになっており、ポイント周回以外にもビール周回や、キャンディ周回、母の日には花がもらえる周回など。ビール周回はいつもは後ろのおじさんたちが熱かった。中間とゴールポイントが2倍になる。
見学した日が第1戦だったようで、第2戦から参加することに。偶然にも関係会社の駐在だった、おちんぎんレーシング畑中さんと共にcincinnatiに突撃。

USACに登録をする際に今までの経歴(2015 TTchamp)とかを伝えれば上のカテゴリーから走れたと思うが、全然乗れてないので実力が未知数ということで一番下のcat5からスタート。
蓋を開けてみるとcat4/5は余裕で、16周の各レースで↓
第2戦→すべてスプリントで4,8,16周で1着,12周では2着。
4周のスプリント前のヘアピンでディレイラーに突っ込まれてエンドが曲がったけど、ガチャガチャいわせながらも勝てた。

第3戦→4でスプリント2着,8でスプリントで1着,そこからそのまま単独で逃げ切り。
とりあえず12周まで逃げて、後続がスプリントしてダレているタイミングであえてペースを上げて、後ろが諦めるのを狙ったら、案の定。

第4戦→すべてスプリントで4,8,16周で1着,12周では2着
徹底的にマークされ先頭固定となるが、なるべく先頭で力を使わないように走り、スプリントでちょい刺しする、の繰り返し。だけど普通にみんなスプリント力があるので毎回ギリギリで、消耗しまくった。
と、とりあえずすべてで優勝。残念ながら今週末の第5戦は出張のため不参加なのでシリーズチャンピオンは持っていかれたと思う。
賞金は上位三人に一律$50で現ナマで手渡し。cat4/5でもエントリー費+αと思うと頑張れる。

第4戦の前にUSACに連絡してcat4にupgradeしてもらった。というのもcat5→cat4へは10レース出ることが必須なのである。詳しい昇格基準は後日紹介します。
というわけで第4戦は4/5と3/4に出たのだが、レースインターバルが5分と短すぎて、3/4は相手にならず。

今回は登りスプリントなので勝負できたけど平坦だと勝てなそう。圧倒的フィジカルの差は、筋肉量と空力でカバーするしかない気がする。
cat3に上がるにはもう一回cat4で勝たないといけないので昇格は6月に持越し。
7月の州選手権までには少なくともcat2に上がっておきたいので、出張明けのAult Park Crit(5週連続。毎週水曜の夜)で頑張らないといけない。
レースのレポートに加えて、アメリカの生活なんかも今後upして行く予定です。とりあえず僕は元気です。

6/15に家族を迎えに一度日本に帰りますが、6/16に家族を連れてすぐにアメリカに戻る予定です。

 

中村 龍太郎(なかむら りゅうたろう)

チーム:イナーメ信濃山形

2015年全日本選手権個人タイムトライアルチャンピオン。一般企業に勤めるフルタイムワーカーでありながら、Jプロツアーを走り1桁台の順位を量産。トラックレースにも参戦し、全日本オムニアムでは3位。毎週末のようにレースに参戦し、レース数はプロをも上回る。2019年から仕事の関係でアメリカ・ケンタッキー州在住。

主な成績

・2015年 全日本選手権 男子個人タイムトライアル優勝
・2015年 Mt.富士ヒルクライム優勝
・2016年 全日本選手権オムニアム3位
・2017年 JBCF Jプロツアー 前橋クリテリウム2位

使用機材

ロードバイク:Felt FR FRD

TTバイク:Felt DA1

トラックバイク:Felt Tk FRD

ヘルメット:BBB ティトノス

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