Felt「F1x」インプレ by 唐見 実世子 (弱虫ペダルサイクリングチーム)

Felt シクロクロスバイク F1x を、過去にシクロクロス全日本選手権を2連覇した唐見 実世子 選手(弱虫ペダル サイクリングチーム)がインプレです。

 

フェルト F1x フレームキット

Fxシリーズと言えば、世界チャンピオンのヴァンアールトが、2018年世界選手権を制したシクロクロスバイクです。

シクロクロス世界選手権2018男子エリート ファンアールトが3年連続の世界王者に ファンデルポールはオランダの期待と共に3位に沈む-Cyclowired

弱虫ペダルサイクリングチームの前田公平選手が、2018年全日本選手権を制したバイク。

シクロクロス全日本選手権2018 男子エリート 白銀のマキノ高原で前田公平がシクロクロス全日本チャンピオンに輝く-Cyclowired

男子の、現世界チャンピオンにして、現日本チャンピオンのシクロクロスバイクが、Felt Fxなんです。

残念ながら、彼らが使用するF1xフレームキットは現在のところ販売がありません。

ですがF5x完成車がF1xと同じフレームの、UHC Advanced + TeXtremeカーボンです。

Textreme というのはスウェーデンの素材メーカー Oxeon社しか作れないカーボンシート。

自動車のF1や航空宇宙産業で使われる非常に高価なカーボンを奢ったシクロクロスバイクです。

 

唐見 実世子 選手

チーム:弱虫ペダルサイクリングチーム

生年月日:1974.9.6

体重:50kg

戦歴:

2001

全日本シクロクロス選手権大会:優勝

2002

全日本シクロクロス選手権大会:優勝

2004

全日本選手権個人タイムトライアル:優勝
全日本選手権ロードレース:準優勝
アテネオリンピック個人ロードレース:41位

2005

全日本選手権個人タイムトライアル:優勝
全日本選手権ロードレース:準優勝

2016

実業団Jフェミニン(女子)ツアー 個人総合優勝

2017

実業団Jフェミニン(女子)ツアー個人総合優勝
全日本選手権個人タイムトライアル:3位
全日本選手権ロードレース:準優勝

2018

実業団Jフェミニン(女子)ツアー個人総合優勝

アジア選手権個人タイムトライアル:3位

 

唐見選手は、2004年のアテネオリンピックに出場。33歳で引退したものの、2016年に弱虫ペダルサイクリングチームのプレイングコーチとして現役復帰。

そして3年連続でJBCF実業団レースで女子総合優勝しました。

2018年のアジア選手権では銅メダルを獲得しました。

 

全体的な印象はどうでしたか?

まず、チームのロードバイクがFELTである事、またFR1のフィーリングが自分に合っている事から、この機材を選びました。

デザインもシンプルでとてもカッコいいと思います。

シクロクロスは国内で取り扱いが少ない中、私の適応サイズが用意されていた事もすごく助かりました。

また、男子のシクロクロス世界チャンピオンもFELTを選んでいる事からも、この機材における信頼度は高いと思います。

オフロードでは自転車を真っすぐに走らせる事が非常に難しいのですが、このバイクは直進安定性に優れていて、スピードに乗せると、そのまま勢いを消すことなく進ませる事ができます。

だからと言ってコーナーの立ち上がりが鈍い事もなく、ロードバイクであるFR1と同様にシャキシャキとかかりも良いです。

また、シクロクロスには担ぎのセクションがあるのですが、F1Xは非常に軽量なので、女性でも担ぎやすいです。

 

良かったところを3つ教えてください!

①ロードバイクであるFR1と基本的に乗り味が似ているので、ロードバイクとシクロクロスバイクで両方とも迷う事なく乗りこなす事が出来る。

②細かいコーナーでもクセがなく自分の思った方向にスムーズに自転車が曲がってくれる。またカカリがいいので、その後の立ち上がりでアドバンテージが取れる。

③振動吸収性が良くて、どんな道でも走らせやすい。

 

どんな人にオススメですか?

クセが全くないので、どのレベルの選手でも、無理なく扱えるバイクだと思います。

特に私のように出力が少な目で、そこまで身長がない選手は、カカリも良くて走らせやすいと思います。

 

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