Felt「F1x」インプレ by 2017全日本U23チャンピオン 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム)

Felt F1x を全日本チャンピオンの織田聖選手がインプレ

Felt シクロクロスバイク F1x を、2017年シクロクロス U23 全日本チャンピオンの織田聖(おだ ひじり)選手(弱虫ペダル サイクリングチーム)がインプレしてくれました。

 

フェルト F1x フレームキット

Fxシリーズと言えば、世界チャンピオンのヴァンアールトが、2018年世界選手権を制したシクロクロスバイクです。

シクロクロス世界選手権2018男子エリート ファンアールトが3年連続の世界王者に ファンデルポールはオランダの期待と共に3位に沈む-Cyclowired

そして織田選手と同じく弱虫ペダルサイクリングチームの前田公平選手が、2018年全日本選手権を制したバイク。

シクロクロス全日本選手権2018 男子エリート 白銀のマキノ高原で前田公平がシクロクロス全日本チャンピオンに輝く-Cyclowired

現世界チャンピオンにして、現日本チャンピオンのシクロクロスバイクが、Felt Fxなんです。

織田選手もFxで、2017年全日本選手権 アンダー23カテゴリーのチャンピオンになっています。

残念ながら、彼らが使用するF1xフレームキットは現在のところ販売がありません。

しかし、F5x完成車がF1xと同じフレームで、UHC Advanced + TeXtremeカーボンです。

Textreme というのはスウェーデンの素材メーカー Oxeon社しか作れないカーボンシート。

自動車のF1や航空宇宙産業で使われる非常に高価なカーボンを奢ったシクロクロスバイクです。

 

織田聖選手

チーム:弱虫ペダルサイクリングチーム

生年月日:1998.11.23

戦歴:

2014

全日本シクロクロス選手権大会ジュニア:4位

2015

全日本シクロクロス選手権大会ジュニア:優勝

2016

全日本MTB選手権大会XCO ジュニア:2位

全日本シクロクロス選手権大会U23:2位

2017

JBCFブルークリテリウムin鴨川 E1優勝

JBCF舞洲クリテリウム E1優勝

JBCF仙台クリテリウム E1優勝

全日本シクロクロス選手権大会U23:優勝

2018

Jプロツアー 新人賞

 

BMXレースをバックボーンに持ちつバイクコントロールスキルが魅力です。

2018年はロードレースでもJプロツアー新人賞に輝きました。

 

全体的な印象はどうでしたか?

まずは、シクロクロスのスーパースターであり2016年 zolder(ベルギー)、2017年 bieles(ルクセンブルク)、2018年 valkenburg(オランダ)と3年連続世界チャンピオンになっているのWout van Aert 選手も2017年、2018年と乗っていたバイクメーカーなので、テンションが上りました。

乗った感じは、全体的にマイルドな印象を受けました。BBの位置が低めなのでコーナーとかでも粘ってくれて安定感があります。コーナーですっぽ抜けることがほとんどなくなり致命的なミスをすることがなくなりました。

前三角はパイプ自体も太く直線でたわんだりしなったりすることがなくしっかりと進み、後ろ三角は、細いので振動吸収性もあります。

バイクのデザインもシンプルでブラック基調なためバーテープやブレーキホース、その他パーツ次第で自分仕様にアレンジすることもできます。アクセントで赤などの色を入れてもカッコよくまとまると思います。ちなみに私はパーツ、ブレーキホース、バーテープをオールブラックでまとめてクールな仕様にしています。

 

良かったところを3つ教えてください!

①コーナーでの安定感

まず第一にこの前の項目でもあげたコーナーでの安定感です。シクロクロスの場合、ロードレースでは絶対に敵わない選手にもテクニックが勝っていれば勝てる可能性があります。特に日本のコースの場合、テクニカルなコーナーが多いのでコーナーの安定感は大きな武器になります。

 

②直線でのスピード

二つ目は、直線でのスピード感です。シクロクロスはコーナーの安定感も大事ですが直線も速いに越したことはありません。前三角はしっかりと太く作られているため直線でしなって進まないということはなく、しっかりとパワーが推進力になります。そのためカーボンバイクならではの直線でのスピード感が味わうことができます。

 

③振動吸収性

三つ目は、振動吸収性です。ロードバイクでもなければ MTBでもなくシクロクロス。綺麗な舗装路だけではなくガタガタなオフロードを走ることもある競技なのでここはかなり重要だと思います。サスペンションがあればまた違うと思いますがシクロクロスにはサスペンションがありません。バイクが少しでも振動を吸収してくれると身体も楽になりレース後半での身体の疲れ方が違うと思います。

 

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