Tシャツやスニーカーと同じようなノリで普通に欲しくなる自転車を発見!
アパレルライクな存在感を放ちつつ、実はしっかり速い“マシューサイクル”オリジナルの一台をご紹介する。
まとまりのある仕上がりゆえにカスタムバイクであることに気が付かないかもしれないが、BOMBTRACK(ボムトラック)の Beyond SUS(ビヨンド サス)というタフなアドベンチャーサイクリングのためのツーリングバイクがベースとなっている。
フレームや塗装の仕上げ、好みに応じて装備を追加していける拡張性の高さ、そしてなにより穏やかな乗り心地なのにちゃんと速い走行能力の高さなど、ドイツブランドらしい質実剛健さが光る一台だ。
そのBeyond SUSが、マシューサイクルの店主、金原さんの遊び心によってオールドMTB(オールドマウンテンバイク)風のカスタムバイクに大変身したのがこの一台である。
スタイリッシュなオールドMTB風情だが、そのベースは前述のとおりエクストリームツアラーだ。街乗りをかっこよくきめたいというファッション欲を満たしてくれながらも、たまには快速サイクリングやキャンプツーリングに出掛けたくなるようなハイポテンシャルな一面を感じることができる。
例えば、アスファルトが剥がれてボコボコになっているようなところを減速することなく“普通に”進行できたり、前を走っている自転車を抜かしたいと思った一瞬のうちに“普通に”加速できてしまったりするところだ。
日常ではオーバースペックに思われるようなドイツ生まれのエクストリームツアラーとしての高い走行能力が、街乗りを圧倒的に快適にしてくれる余裕を生み出しているのだ。
ちなみに、ここではスペック云々については触れない(詳しく知りたい場合はこちら)。
なぜなら、この一台は見た目のかっこよさだけで買ってしまって間違いがないからだ。かっこいいから買ったけど走りがダルいなぁ…なんてことは、まずない。
ちなみにこのカスタムバイク、なんと試乗ができる。普通は売り物の自転車を試乗できることはほとんどないが、購入後の万が一のミスマッチを心配しなくていいのは嬉しい。せっかく買ってもらう自転車だから長く楽しんでもらいたいと願う金原さんの心意気だ。
マシューサイクルでは主にマウンテンバイクなどのマッシブな自転車を取り扱っているが、最新のインポートもののスポーツ自転車でもシティサイクルでも、ジャンルを問わず修理やカスタムなどの対応をしてくれる。「カスタムの相談も受けますし、ママチャリの修理も大歓迎です!」と金原さん。フラッと行ける“街の自転車店”であり、コアな注文も受け付けてくれる。こういうお店が意外とないのだ。
Matthew Cycle(マシューサイクル)
記事&写真:M Nakano