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名作 Fシリーズをさらに進化させた後継モデルFRシリーズ。
今回はセカンドモデル「FR1」をインプレッションをしていきたいと思います。
FELT FR1 FRAMEKIT 540サイズ マットテキストリーム
重量:7.1キロ (アルテグラ機械式、アルミクリンチャーホイール組)
ライダー:177cm 70kg 体重を活かしたパワーのある走りが得意です。
今回、FELTが一番こだわった点は、
レースシーンで前作のFシリーズの乗り味を残しながら、快適に乗れること。
ということだと思います。そのコンセプトが、乗った瞬間に感じ取ることが出来ました。
あまりの感激に、「やべぇ!すげぇ!」って連呼してたら、すれ違う野球少年たちの冷たい視線を頂きました…
明らかに、リアバックの振動吸収性がアップしています。
フロントフォークのダイレクト感のある突き上げから、後輪に移った途端に挙動が大人しくなって滑らかに転がります。あえて、荒れた路面を選びたくなるほどです
第一印象は凄くマイルドなバイクになったな~と感じました。
でも踏み進めていくとマイルドさの中にキレのいい剛性があり、すごく気持ちよく加速します。車体が軽量なので、立ち上がりがスムースでテンポよくシフトチェンジしていけます。ストップ&ゴーがかなり楽ですね。これらは、限られたメーカーしか使用が許されないTeXtremeカーボンが活きている証拠です。
路面への追従性にもこだわりました。
細くなったシートステーは、ほどよくしなりが効きます。どこかにエラストマーでも付いてるんじゃ!?って疑ってしまいたくなります。
登りを勢いよくダンシングした時やスプリントした時に発生する、後輪の面圧が下がった時に滑るパワーロスが防げます。
実際に、わざと後輪を跳ねさせてみると一瞬スリップするくらいで、ずーっと地面にしがみついてくれます。
妙な安心感があって、勝利を逃すことや落車のリスクから開放されます。
振動吸収性・追従性がアップした大きな要因としては、左右のシートステーを繋ぐブリッジを廃止したことに尽きます。
2本のシートステーがそれぞれフレキシブルに反応することで細かな振動でさえ取り除いてくれます。
快適性が向上したことによってライダーの負担を極限まで減らし、最後に爆発的な威力を出せるのではないでしょうか。
ここまでの内容から、横剛性は落ちないの?って疑問が浮かびますが、シートチューブ~トップチューブにまでシートステーを連結させることで、横剛性を確保しています。
そして大口径BBのBB386EVOによってねじれに強いフレームになっています。
ダンシングの軽さが際立ちます。
Fは少し前輪を蛇行させるイメージで走ると調子がイイですが、FRは、車輪を一直線にしてハンドルを引いていくとグングン走ってくれます。
身体がブレることなく左右にバイクを倒しこめるので無駄がなく、いつもより長くダンシング出来ていることに驚きました。
ハンドル周りはFシリーズに比べ、キレのいいハンドルさばきになって機敏なバイクになったように感じます。
と言っても極端なクイックさではなく、むしろ丁度いいです。下りやカーブでの不安定さは心配ご無用!
FR1のフォークコラムは、外側にカーボン、内側にアルミのパイプが入っています。
剛性があがったのかFRカーボンシリーズに比べ、少々クセが出て突っ張るように感じます。慣れれば問題ないレベルですが、個人的にはフルカーボンコラムの方がフィーリングいいですね(笑)
これだけじゃないんですよ!?
タイヤが最大28cまで対応しました。タイヤ選びの幅が広がり、マルチな1台になります。
ヘッドチューブの最適化ということで、ヘッドチューブの長さが延長されトップカバーを低くしてもポジションが出しやすくなりました。また、フレームサイズごとにヘッドチューブの太さ、ベアリング径を変更させて剛性値が均一になってます。
新設計のワイヤールーティング。
電動コンポは内装式に機械コンポは従来通りダウンチューブ下に這わす外装式でメンテナンスが容易です。
リアブレーキは内臓式になって、BB下のダイレクトマウントブレーキへ。
賛否両論のブレーキですが、今のところトラブルなしですよ~
FR1を違う乗り物に例えるなら、、、
重戦車ではなく、飛行機のよう。宙に浮いているような軽やかな走行感かつ、キレよく曲がるそんなバイクです。
誰が乗っても”オールラウンドロードバイク”だと感じ取れると思います。
ホイールによってどんなシーンでも対応出来るバイクです。本当に素直な性格なので、思うままに操れるのが面白いです。
Fシリーズをベースにメリハリがついて輪郭がよりくっきりしましたようなイメージですかね。
Fシリーズから乗り換えてもすぐに馴染めます!
べた褒めインプレッションですが、欠点が見つかりません(笑)
流行に流されないシンプルなフォルムとトレンドを押さえた性能に、FELTの信念を感じます…
新しくFRを乗ろうか検討される方、Fシリーズから乗り換え検討の方へ
今シーズン、友に戦う相棒はフェルトのFR1フレームに決まりです!