FとFRの違いを実走インプレッション
坂バカプロモーションスタッフRYOです。
定評あるFシリーズが全面的にモデルチェンジして誕生したFRシリーズ。
FELT渾身の自信作とのことで、試乗するのを楽しみにしていました!
過去にFシリーズの全カーボングレードを乗り比べているので、それを踏まえたFRシリーズのファーストインプレッションです。
Fシリーズのグレード比較インプレッションはコチラから
インプレッションの詳細
メインで試乗したのは2017モデルのFR2(540mm)
カーボングレードはUHC Advanced+Textreme
FR1フレームキットとまったく同じフレームです。
ジャパンカップのコース(きついアップダウンあり)×4周+平坦基調の合計57km走りました。
さらにFR5(510mm)も軽く15kmほど試乗しました。
FR5のカーボングレードはUHC Advancedです。
異常なほどに軽い「フリ」
走り出してまず感じるのは、バイクのフリがかなり軽いということ。
Fシリーズよりさらに軽くなってると感じました。
ハンドルが軽く振れるので、あとはそれに合わせてペダルを踏むだけです。
フロントのもたつき感がまったくありません。
ハンドルがペダリングを引っ張ってくれるようなイメージです。
特にスプリントでは、バイクのフリとともにどんどんケイデンスが上がり、さらにギヤも上げることができ、スプリントが大苦手な私でもスプリンターになった気分です(笑)
当然ヒルクライムのダンシングもその軽いフリが助けてくれます。
ちなみにFR5になると、気持~ち反応が遅れる感じはありました。
さらに高まったペダリング剛性
FシリーズよりBB回りの剛性は高くなった気がします。
クランクのギリギリまでフレーム幅を
広げたBB386の影響でしょうか。
踏んだ時にFよりも更に上をいく「芯」を感じます。
パワーがまったく逃げません。
相変わらず素直な反応なので、剛性は高くても踏みにくさはなく、どんどんギヤを掛けたくなります。
路面に食らいつくリアの柔軟性
FRシリーズで大幅に形状が変更されたポイント。
ブレーキブリッジを廃し、シートステーがトップチューブに繋がるデザイン。
結果、ライダーに対する衝撃を吸収する能力は向上していることを体感しました。
さらに重要なのは、荒れた路面でもリアタイヤが路面をしっかり捕らえ、ペダリングパワーを逃がさないことです。
特にスプリントやダンシングでその恩恵は大きいです。
個人的にも、完成度の高かったFシリーズで唯一気になる点はリアバックが少し跳ねやすいことでした。
開発側も恐らくそこの改善をねらったのだと思います。
まとめ
長くなったヘッドチューブ(と言ってもまだ他社よりは短いですが)、28cタイヤクリアランス、そしてトップチューブに接続されるブリッジレスシートステー。
これらの特徴を見ると、Fシリーズをコンフォート方向に味付けしたバイクなのかなと思いますよね?
私も単純にそう思っていました(笑)
でも、実際に乗るとFのレーシング性能をさらに高めたのが、新FRシリーズだということを確かに実感しました。
あくまでピュアレーサーだということが伝わってきます。
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