比類なき汎用レーサー。新型 FELT VR ”4.0” オールロードバイク

イントロダクション

画期的なオールロードバイク、新しいFELT VRは、あなたのサイクリング体験を再定義するために設計されています。

VRの前身であるエンデュランスロードZシリーズは開発された当初、その当時のロードバイクの世界において先進的なコンセプトのもとに創られていました。Zが世に送りだされた当初、市場にはまさに「ロードレーサー」と謳われたコンペティティブロードが中心でした。そんな中でより多くのライダーが対応できるポジション、荒れた路面に影響されない走破性を持たせつつ、オンロードの高速走行を可能としたZバイクは多くのアマチュアライダーを虜にしました。

ZがVRと名を変え、モデル第3世代となった2017年はまさにグラベルロードの黎明期でした。ドロップバーバイクでの遊びがより多様化する中で、1台で数多くのアクティビティをこなせる汎用性を持ったバイクを求める声が主に北米市場において高まります。そんな中で誕生したVRは、FR譲りの加速性を有しつつも、高い振動減衰性や広いタイヤクリアランスを併せ持ち、オン/オフ両方の路面を楽しみたいサイクリストに広く対応するマルチパーパスバイクとして作られました。

そして新しい第4世代VR”4.0”―。 ロード・グラベルを問わず、さまざまな環境下でも完全に対応できる新しいFELT VRは、両方の世界のベストを可能としてくれます。前世代のマルチさはそのままに、FRと同様のアプローチでレーシング性能を高め最先端の機能が詰まった新しいFELT VRは、比類ないパフォーマンス、快適性、汎用性を提供することを目指しています。


 

ハイライト

  • 上位~下位グレードまで共通した900gのカーボンレイアップフレーム
  • スローピングしたバリアブルセクションシートステーで最高の快適性を発揮
  • グラベルにも対応可能なタイヤクリアランス
  • ケーブルフルインテグレーション
  • D型コラムハンドル
  • インテグレーテッドシートポストクランプ
  • 最新トレンド規格の採用
  • メカニカルグループセット採用可能
  • ドロッパーポストレディ&アンチバイブレーションスリーブ

 

フレーム各部詳細

概要

全く新しいFELT VR 4.0は高い汎用性を持っていた前作モデルにレースバイクFRと同様のアプローチを施すことで進化を遂げています。すべてのケーブル類は内装され、エアロダイナミクスを向上させるために特にフレームでの空力的な改善でもっとも効果の高いホイール周りで回転体によって起きる空気の乱流を抑制するようにフォーク・ステー部の形状はデザインされています。スローピングさせた新設計のバリアブルセクションシートステーは特にこのモデルコンセプトに求められる快適性を最大化しつつ、FELTISFASTコンセプト由来の走りの良さを付与します。

タイヤクリアランスは最大38Cのビッグボリュームでグラベルレースにも対応し、T47アシメトリックBBとUDHディレイラーハンガーといった業界最新トレンドを取り入れ、ロード・グラベルに関わらずファストライドが可能なVRはまさに多くのドロップバーユーザーが待ち望んでいたバイクです。

D型形状ステア

コクピット周りのケーブルインテグレーションによるエアロダイナミクスを実現するため、ステアリングはD型形状コラムを採用。バイクが空気の壁に最初にコンタクトするときに余計なケーブルと接することがありません。またフォーククラウン部もデザインコンセプトを考慮しつつ、AR、IAといったエアロダイナミクスに特化したモデルからのフィードバックを取り入れています。

 

インテグレーテッドシートポストクランプ

シートポストクランプもエアロダイナミクスの観点において改善すべくフレーム内へのインテグレーションを果たしました。特にこの部分における優れたデザインとしては上からの1ボルトでの固定ではなく横からの保持・固定ボルトをもう一本追加している点です。従来の1ボルト・インテグレーションシートポストでは十分とは言えなかったシートポストの固定力においての回答ともいえる優れたデザインです。

バイブレーション・ダンピングスリーブ

VRではBREED Carbonで実装した独自のスリーブをシートポストクランプ部に採用。オンロードの快適性をさらに高める他、グラベルレーシングに求められる振動減衰性を実現しました。さらにVRは27.2/30.9㎜径ドロッパーポストにも対応。ロードとオフロードの間のギャップを埋めるべく、最新の機能を盛り込んだ隙の無い構成です。

バリアブルセクション・シートステー

バリアブルセクション・シートステーはこのモデルにおけるもっとも大きな特徴の一つです。上端から下端にかけ複雑に形状変化をかけたこのシートステーは最高の剛性を持たせつつ高い柔軟性とのバランスを実現するために設計されています。FRとの最大の違いはシートステーアングルを大きく傾斜させた点にあります。この革新的なデザインにより快適性を増したFELT VRは長距離ライドやさまざまな道路条件に適したものとなりました。その結果、アスファルト上ではFELT FRほど素早く、グラベル上ではFELT Breed Carbonほど快適に乗れるバイクが一台で実現しました。


インプレッション

I. FELT ブランドマネージャー :前作第3世代VRの最大の醍醐味はドロップバーバイクでありつつオンロード/オフロード共に対応できる汎用性にありました。この最大の特徴を活かしつつ、FELTISFASTコンセプトのもと「FELTが考えるレースバイク」のエッセンスが多く取り入れられたのが今回の新型FELT VR4.0だと言えます。ジオメトリは一見すると、前モデルの流れを組むバイクであることは間違いないのですが、その乗り味や反応性はむしろ3世代目のFRレースバイクに近い印象です。おそらくこれはカーボンレイアップの設計によるものなのでしょうが、速く走らせられるバイクだとひと踏みで確信させます。デフォルトの32Cのタイヤで、です。フレームも900gと軽量で、エアロダイナミクスの要素を取り入れることにも余念がない。

このバイクであればミックスサーフェスのサイクリングルートもファストライドが楽しめ、長距離ライドも最後まで快適に、タイヤセッティングを変えればそれぞれロード/グラベル共にレース対応も間違いありません。ライダーの自転車に対する方向性が「コンペティション」の一点のみに定まっている方以外は、VRは間違いなく最高のライドエクスペリエスをもたらします。

K. FELT ブランドセールス : 一言で表現すると「最速オールロード」。ライディングポジションはアップライトだし、タイヤクリアランスもグラベルロード並みですが、ペダリングに対する反応性はレースロードそのものです。前作VRも速いオールロードでした。シッティングで淡々とペダリングしているだけで気付くとスピードが出ているという魔法のようなペダリングフィールが魅力でした。一方でダンシングでのバイクの振りにはそれなりの重さがあり、レースロードと遜色ないレベルでヒルクライムができるとは言えなかったです。

一方、NEW VRは軽快感が大きく向上していて登りもサクサクです。デフォルトの32Cタイヤでも前作FRと同等、もしくはそれ以上かもと思えるくらい。プロのグラベルレースで使われていることも納得です。もちろん前作の安定性、振動吸収性は失っていません。レースに出るわけではないけど、レースロードの軽快感が好き。オンロードをスピーディに駆け、グラベルまで楽しみ尽くしたい。そういう方に絶対にはまるバイクです。

 


バイクラインナップ

モデルラインナップは以下の通りです。
各スペックの詳細はWebサイトにてご確認ください。

VR Advanced Ultegra Di2

¥990,000(税抜¥900,000)
カラー:ライティングホワイト

VR Advanced 105 Di2

¥792,000(税抜¥720,000)
カラー:ディスラプティブブルー / ファストオレンジ

VR Advanced 105

¥495,000(税抜¥450,000)
カラー:ブラック / マットベイブルー

 

VR ”4.0” PROTOTYPE

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