レーシングパフォーマンスの頂きへ。新型 FELT FR ”4.0” ロードバイク

  

イントロダクション

FELT FRは過去3世代に渡り、常にレースバイクとしての完成度を追い求めてきました。これらを経て完成に至った史上最速の4世代目が新型FR “4.0”カーボンレースバイクです。

元々、FRレースバイクの源流であるFELT Fシリーズは当時ジム・フェルトが書き起こしたオリジナルのジオメトリーをカーボンバイクへと新たにリメイクしたモデルでした。クイックなステアとショートチェーンステーによるスナッピーな加速は特に実戦派のライダー達に好評を得ます。反面、レースバイク特有のピーキーなセッティングもあり、ライダーの体力が尽きるとそれ以降のマシンサポートは期待できない車体でもありました。

第3世代となった前作FRはこのFシリーズの特性を踏まえ、レース性能をそのままに、100㎞、200㎞とあるレースの全道程を終え、なお勝負する脚を温存できるバイクをコンセプトに開発されました。このモデルは特にリアの路面に対するトラクション性能、シートステーの縦の柔軟性を向上することで更なるレースバイクとしての性能向上を図りました。

そして、満を持して最新の進化を遂げた4.0— この最先端のレースバイクは、最新の技術と緻密な設計でバイクパフォーマンスの新基準を設定し、スピードとスタイルを求めるサイクリストのニーズに確実に応えます。クライミングレースやアルプスライドのために創られたこの空気力学の結晶のようなデザインとジオメトリは、お気に入りの山岳コースを上下する際に息をのむような体験を約束します。


ハイライト

  • 上位~下位グレードまで共通した900gのカーボンレイアップフレーム(Advanced)
  • クリーン&アグレッシブなバイクシルエット
  • 最大剛性を発揮するダブルダイヤモンドデザイン
  • バリアブルセクションシートステー
  • より広がったタイヤクリアランス
  • ケーブルフルインテグレーション
  • D型コラムハンドル
  • 最新トレンド規格の採用
  • メカニカルグループセット採用可能

フレーム各部詳細

 

概要

FR4.0は前世代のモデルと比べ、あらゆる部分のインテグレーションが進められクリーン且つエアロにおいても自転車として速いルックスを実現しています。トラディショナルロード然としたシルエットでありつつ、特にフレームでの空力的な改善でもっとも効果の高いホイール周りで回転体によって起きる空気の乱流を抑制するようにフォーク・ステー部の形状はデザインされています。また、一見クラシカルにも思えるダブルダイヤモンドデザインは特に加減速を繰り返すこのモデルの特性に合わせて剛性は最大限発揮しつつ、過去のモデルのトラクション性能から来る快適性を保つための設計です。

タイヤクリアランスは最大30Cまでを許容しつつ、T47アシメトリックBBとUDHディレイラーハンガーといった業界最新トレンドを取り入れたこのバイクは現代ロードレーサーに求められるおよそ考えうる限りの要求に対応します。

D型形状ステア

コクピット周りのケーブルインテグレーションによるエアロダイナミクスを実現するため、ステアリングはD型形状コラムを採用。バイクが空気の壁に最初にコンタクトするときに余計なケーブルと接することがありません。またフォーククラウン部もデザインコンセプトを考慮しつつ、AR、IAといったエアロダイナミクスに特化したモデルからのフィードバックを取り入れています。

インテグレーテッドシートポストクランプ

シートポストクランプもエアロダイナミクスの観点において改善すべくフレーム内へのインテグレーションを果たしました。特にこの部分における優れたデザインとしては上からの1ボルトでの固定ではなく横からの保持・固定ボルトをもう一本追加している点です。従来の1ボルト・インテグレーションシートポストでは十分とは言えなかったシートポストの固定力においての回答ともいえる優れたデザインです。

バリアブルセクション・シートステー

バリアブルセクション・シートステーはこのモデルにおけるもっとも大きな特徴の一つです。上端から下端にかけ複雑に形状変化をかけたこのシートステーは最高の剛性を持たせつつ高い柔軟性とのバランスを実現するために設計されています。バイクの反応性を損なわずライダーの快適性を向上するこのデザインは、長距離のライドや厳しいクライムなどの場面で明確なメリットをもたらします。

 


インプレッション

I. FELT ブランドマネージャー : 前世代モデルの設計思想の延長線上にありつつ、レースバイクとして間違いなく進化したモデルだと確信しています。驚くほどその乗り味に違和感を感じることなく、すっと身体に馴染むような感覚でバイクに乗ることができる一方、そのステアリング性能や反応・加速性により磨きがかかったような印象です。それでいて前FRにあった抜群のトラクション性能はスポイルされていないのですから、およそこの類のバイクに求める要素で欠けているものがないのではないか、とすら思えます。

2世代目までの加速・反応性、3世代目の快適性を併せ持ち、この4世代目は「クライミングレースバイクとしてのエアロ」を付与され、ある種バイクとしての成熟を迎えています。これ以上はどう良くなるのかちょっとわからない、というのが率直な感想です。

K. FELT ブランドセールス : まず一踏み目、左右のペダルに足を乗せていくだけで、素早く、かつ軽く加速していくことに驚きます。それでいて軽量バイクにありがちなふらつきやすさがまったくなく、どっしりと安定感があるのが不思議です。「はじめて乗った時から違和感がない」というのはFELTのバイクでよく言われることですが、それはジオメトリやカーボンレイアップなど見えないところが良く煮詰められている証拠だと思います。前モデルの特徴であったトラクション性能や振動吸収性能はさらにレベルが上がっていて、グラベルロードだっけ!?と思ってしまうほど。空気をスムーズに流すというフレームのエアロ設計も、高速時に体の下にあるバイクが軽くなる感覚が確かにあります。

軽量性、反応性、振動吸収性、さらに空力を加えてレースバイクとして正統進化を遂げました。ですが一番はやっぱり加速の軽さと素早さ。腰を上げてどんどん加速したくなる楽しいバイクです。これはハイケイデンスのペダリングしか受け付けないような無機的なものではなく、踏んでいった奥に優しさがあるような有機的なもので、重めのギヤをかけていくペダリングも許容します。この洗練された踏み味こそNEW FRの真骨頂です。

 


 

バイクラインナップ

モデルラインナップは以下の通りです。
各スペックの詳細はWebサイトにてご確認ください。

FR Advanced Ultegra Di2

¥990,000(税抜¥900,000)
カラー:ライトニングホワイト / ネイビースモーク

FR Advanced 105 Di2

¥792,000(税抜¥720,000)
カラー:ディスラプティブブルー / ファストオレンジ

FR Advanced 105

¥495,000(税抜¥450,000)
カラー : マットベイブルー

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