多少贔屓目に見ているかもしれませんが、Rally Cyclingは2021年のプロシーズンにおいて、プロトンの中で最高のルックスを持つレースバイクをすでに持っていたと思います。しかし、ジョイー=ロスコップが自身のキャリア最大の勝利として今年のロードレースアメリカ国内選手権で優勝し、カスタムARエアロロードバイクという形で特別なものを作る機会があると考えました。自転車競技を志す人間にとって、ナショナルチャンピオンのジャージを着ることほど特別なことはそう多くありません。そのチャンピオンジャージと合わせたカスタムカラーバイクはライダーにとってさらなる力になるのでは、とFELTチームは考えました。
フェルトのクリエイティブ・ディレクター、ボブ・トムソンは次のように述べています。
「ナショナル・チャンピオンやワールド・チャンピオンバイクのアートワークを作ることは、いつも仕事の中でとても楽しいことであり、私のようなバイクレースオタクにとっては大きな特権です。ジョイーのUSチャンプARのために、私はチームバイクのペイント・グラフィックパッケージをベースにしました。主な変更点は、通常のオレンジ色のペイントをフラッグブルーの色に変えることです。ペイントとカーボンを半々にすることでクリーンでシンプルな美しさを表現しつつ、チームバイクのルックスと雰囲気を維持したいと考えました。」
「旗の青と白の星の組み合わせは、グラフィックのフックとしては最高の特徴だと思うので、そこを主なペイントエリアにしました。以前、アメリカのナショナル・チャンピオン・バイクを手がけたことがありますが、白が多すぎるとイーベル・ニーベルっぽくなってしまいますし、赤が多すぎるとカナダっぽくなってしまいます。どちらもそれが悪いわけではないのですが。白と赤のストライプが背中から伸びることでバイクのリアに向けてスピード感のあるデザインとなり、USチャンプのテーマを完成させています。」
ラリーサイクリングは、長らく北米のトッププロサイクリングチームとして活躍してきました。チームは他の様々な大会で数多くの優勝や国内タイトルを獲得してきましたが、男子アメリカ国内ロードレースではこれまで優勝者を輩出したことがありませんでした。ロスコップは、レース終盤に少数精鋭のトップ集団の中から抜け出し、単独でゴールしたのですから、まさにチームにとって歴史的な勝利でした。
ロスコップは、8月24日から27日までフランス西部で開催されるレース「ポワトゥー・シャラント」で、新しいジャージを着て、新しいバイクに初めて乗ります。
ロスコップはこう語ります。
「軽めの自転車ファンとして育った当時の僕にとって、ナショナルチャンプジャージはそのライダーがいかに優れているかを証明する証でした。このスポーツを始めたばかりの人間にとってナショナルジャージは強い選手のわかりやすいアイコンだったので、知識の浅かった当時の自分にとって最初にあこがれを抱くのも彼らだったのです。このジャージを着ることは自分にとって大きな意味があり、故郷から遠く離れたこの地ではなおさらです。毎回、レースに臨むモチベーションになっています。これからも注目を集めるであろうこのジャージを僕は誇りに思っています。」
ジョイーは今シーズンの自転車レースでの素晴らしい活躍に加え、全米ロードレースチャンピオンとは別の新たな肩書きをもう一つ手に入れました。父親です。8月1日、パートナーとの間に健康な男の子、マイルズが誕生しました。#FeltFamilyの皆様を代表し、ジョイーとそのご家族へレースでの活躍とお子さんの誕生を心よりお祝い申し上げます。
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FELTブログ原文 : GALLERY: CHECK OUT JOEY ROSSKOPF’S RALLY CYCLING US CHAMP AR ROAD BIKE
RALLY CYCLING チーム公式サイト
FELT Bicycles 日本公式サイト