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フェルト AR FRD フレームセット
Feltのエアロロード「ARシリーズ」のフラッグシップモデル。
トライアスロンバイクとエアロロードの先駆者ならではの高いエアロダイナミクスを持ちながら、「フレーム単体908g」とエアロロードとしては圧倒的な軽量性を持ちます。
モデル名の「FRD」はFeltのフラッグシップに冠する称号で、コストに上限を設けず開発が行われています。
フレームの元となるプリプレグ「カーボンシート」は「AR5」の2.5倍、製造には5倍の時間がかかります。
それだけ、薄いプリプレグを緻密に重ねて作られているということです。
長塚寿生(としき)選手
チーム:弱虫ペダルサイクリングチーム
1994.10.6
戦歴:
2016
JBCFブルークリテリウムin鴨川E3:優勝
JBCF湾岸クリテリウム:2位
JBCFみやだ高原ヒルクライム:3位
2017
JBCF宮田クリテリウムE1:3位
長塚選手はチームの前田選手や岩崎選手と同じ1994年生まれ。
ヒルクライムを得意としますが、あらゆるレースでの安定感のある走りが強みです。
この機材を選んだ理由はなんですか?
私は今シーズン、チームメイトが乗るFR1ではなく、AR FRDでレースに挑みました。私がこのバイクを選んだ理由は、一度試乗させて頂いた際に自分のペダリングが素直に推進力に変わっていく感触を得たからです。
自転車競技は「機材スポーツ」です。ですから自分の体と機材がリンクして始めて本来のポテンシャルが発揮できると私は思っております。バイクを選ぶ際に構造や重量、ジオメトリーも大事な要素ですが、私の場合、自分の感覚を優先して選んだ結果がこのFELTのAR FRDだったのです。
全体的な印象はどうでしたか?
全てのシチュレーションに対応する万能型エアロロードバイクだと思います。
一年を通してロードレース、クリテリウム、ロングライド、ヒルクライムと様々なイベントを走りましたが、エアロロードにありがちな極端な縦剛性やハンドリングの過度なクイックさもなく、全てにおいて不安がありませんでした。
1年間このバイクに乗りましたが、本当に自分に合っており、多くの場面で助けられました。
選手によってはダンシングが難しいとの意見もありましたが、逆に自分はダンシングが苦手なので、立ってペダリングをしたときに勝手にバイクがリズムを作ってくれるような感じがして、むしろダンシングを多用するようになりました。
唯一マイナスだと感じたのは、チェーンステーにマウントされたリアブレーキの細かい調整をするたびに自転車をひっくり返すのが少し大変でした。
ただ、一度合わせてしまえば何ら問題はありません。
見た目が、かなり「エアロ」なので、敷居が高そうなイメージですが、乗ってみると本当に乗りやすく、誰でも、このバイクの恩恵を受けることができると思います。
良かったところを3つ教えてください!
①明らかな巡航スピード向上が分かるエアロ性能
FELTは、トライアスロンバイクの設計から始まったブランドだけあり、エアロ性能は他のバイクから乗り換えると体感できる程です。今までエアロバイクと言っても「たかがフレーム形状で」と思っていたのですが、実際乗ってみると明らかに平地の巡行スピードが上がりました。「フレームのどの部分が、どう作用しているのか」までは分かりませんが、タイムが短縮されているのですから、それがこのバイクの性能なのだと思います。
②エアロロードながら6.8kgの規定重量で組める軽量性
フレームを送って頂いて箱から出してみると、その軽さに驚きました。私たちが走るレースには6.8kgというバイクの最低重量が決められています。私はヒルクライムを得意としているため、この規定重量のギリギリを目指してパーツを組んでいますが、このバイクは特別なパーツを使わなくても規定ラインに達してしまうのです。軽さだけが正義ではありませんが、軽いに越したことはありません。この軽さは上りでも武器になります。
③1の力で1.5進んでくれるシッティングの乗り味
具体的な乗り味に関してですが、他のバイクと比べてシッティングをした際に伸びがあると思います。イメージとしては、1の力で踏んだ時に1.5進んでくれるような感じです。私は登りに入ると9割シッティングなので、この伸びには本当に助けられています。レース後半になってペダリングが乱れていても、この伸びは感じれるので、フレームの剛性バランスが私のリズムに合っているのだと思います。
どんな人にオススメですか?
極端なクセがないので、誰にでもバイク本来の性能を引き出すことが出来ると思います。
ですが、ピンポイントにお勧めをするなら、やはりバリバリのレーサーに乗って頂きたいですね。
私自身今シーズン、AR FRDに乗ってレースに参加し、多くの場面でこのバイク性能の恩恵を受けてきました。
特のその場面はレースの最終局面やハイスピードな下り坂と自分の限界近くで多くあり、その中でもしっかりと私の走りを支えてくれました。
ですから、自分の記録に挑んでいる方や目標のレースで勝ちたいと思っている方には、良い相棒になってくれると思います。
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