Felt VRはシクロクロスに使えるのか? VR5 実走インプレ

※画像はサンプル車です。実車のSTIレバーは新型105が付属します。

坂バカスタッフRYOです。

Feltのマルチロードバイク VRシリーズ。

同じようなカテゴリーのバイクは最近増えていて、エンデュランスロード、コンフォートロード、グラベルロード、オールロードといったジャンルにも分類されるバイクです。

リンク先をご覧いただくとVRがよく分かると思います。

VRシリーズ ロードバイク | Felt日本語公式サイト

ブランドの説明によると

「VRは、ハイスピードなトップレースとダウンヒルコースのようなオフロード以外であれば、これ1台で全てのライディングに対応します。」

ということはつまりシクロクロスレースも走れるということです。

今回はVR5で実際にシクロクロスレースを走ってみました。

 

VRはシクロクロスタイヤが装着可能

VRのタイヤクリアランスは最大35Cです。

 

今回は32Cブロックタイヤに交換しましたが、クリアランスには余裕がありました。

使用タイヤ:Fairweather CX by CG 32C (Panaracer製)

実走でもステアリングや取り回しに違和感はありませんでした。

 

シクロクロス特有の動きを試す

シクロクロスと言えば担ぎです。

担ぎはフレーム前三角から腕を入れて肩に担ぎます。

VRはスローピングがきつく、前三角が小さいので、腕と肩が入るかが懸念でした。

私は身長173cmですが、フレームサイズ540mmで、まったく問題なく担ぎをすることができました。

 

ダウンチューブとフロントホイールのクリアランスはシクロクロスバイクと比べて小さいので、ダウンチューブ下に通した腕には少し干渉しやすいです。

トップチューブはシクロクロスバイクみたいに担ぎやすい形状になってはいないので、シクロクロスバイクと比べると肩が痛いです。

でも、クロモリフレームの細い丸パイプよりはましなくらいですかね。

 

もう一つ、シクロクロスに欠かせないのが、細かいターンです。

ロードレースと違って、ハンドルをしっかり切る必要があります。

VRのステアリングは極端に安定志向にふっている訳ではありません。

ツーリングバイクと比べたら曲がりやすいです。

ただし、Feltのシクロクロス Fx と比べてしまうと、かなりの差がありました。

 

また、ハンドルを大きく切った時に、フロントタイヤがつま先に接触することがありました。

これは転倒に繋がるほどの接触ではありませんが気になりますね。

確認してみると、VR 54とFx 53のフロントセンターは1cmの違いです。

ちなみに、足の大きさやクリート位置にもよるとは思いますが、Fx でつま先が接触したことはありません。

Rのきついコーナーリングは明らかにFx に軍配が上がりますね。

 

シクロクロスレースでVRを実走

さて、VRでレースを走ってみましょう。

走ったのは秋ヶ瀬の森 バイクロアのファンクラス。

結果から言うと最後方からのスタートで50人ほど抜かして13位とまずまず。

バイクロアは難易度やさしめなレースなこともありますが、そこまで大きなハンデを感じることはありませんでした。

ただし、やはりタイトなターンではFx ほどスパスパ曲がれません。

また、シクロクロスは加速を繰り返す競技です。

VR もスピードには優れたバイクですが、加速のレスポンスという意味では、Fx には勝てませんね。

 

結論:トレーニングとして、または遊びとしてのシクロクロスに十分使える!ただしストイックに順位を求めるならFx がオススメ。

VR5 実走インプレ

※画像はサンプル車です。実車のSTIレバーは新型105が付属します。

今回の走行距離は、ロングライド、朝練、通勤、シクロクロスレースで、合計467km。

 

①スピードを求めずゆっくり走ったときに楽しい

②ダートをただ走れるだけでなく、スピーディかつアグレッシブに走れる

③高速巡航性能ならレースロード並み

この3つは、ハイエンドのVR3やエントリーのVR60で感じたものと変わりありませんでした。

その他のVRインプレはコチラ

 

④VR5ならではの特長は振動吸収性が高いこと

VR5はVR3やVR60に比べて振動吸収性が高い、より優しいフィーリングを感じます。

振動吸収性はラインナップ中No.1なので、VRならではのスピードを求めつつも、乗り心地の優しさを重視する方にフィットしますね。

一方、TeXtremeカーボンを奢ったハイエンドグレードのVR3ほどの軽快感はさすがにありません。

レースロードに負けないスピード性能が欲しいという方は、上位グレードを強くお勧めします。

逆にエントリーモデルのVR60と比べると、当たり前と言えば当たり前ですが、スピード、加速性、振動吸収性、すべてにおいてバランスよくレベルアップしています。

 

スペック表では分からない部分ですが、リムは前後ともにオフセットリム。

左右非対称にすることで、スポークテンションを均一に近付けることができます。

実際にスポークを握ってみると、左右ともキッチリ張れていて良い感じです。

 

※画像はサンプル車です。実車のSTIレバーは新型105が付属します。

ハンドルのフラット部分が扁平になっています。

しかし、扁平の方向が水平ではありませんので、エアロを意図したものではありません。

初めて見た時は違和感があったのですが、使ってみて分かりました。

 

フラット部分を握った時、親指をハンドル下側に回さず、上に乗せるようにしてみてください。

ストレッチ的に上半身をリラックスさせることが可能なハンドル形状です。

ちなみに画像はサンプル車で、実車のSTIレバーは新型105が付属します。

ブラケットがコンパクトになって、スタイリッシュかつ握りも自然になりました。

 

VRシリーズの中でも、乗り心地や優しいフィーリングを求める方に、VR5がオススメです。

 

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