キッテルのツール4勝を支えた「FELT」「F FRD」がやって来た!!

こんにちは。坂バカプロモーションスタッフRYOです。
佐渡ロングライドでの仕事&出走から帰ってきて・・・(※深夜1時)

【やたら軽い完成車の箱が届いていました】

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この独特の市松模様のようなカーボン柄は…FELTのトップグレード、F FRDです!!((o( ̄ー ̄)o))

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世界最強スプリンター、キッテルのツール・ド・フランス、ステージ4勝を支えたバイクでもあります!
そう、インプレと勉強のためにF FRDを借りることになったのです!(※こんな高価なバイク買えません(´・c_・`))

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深夜でしかも疲れきってるにも関わらず、ゴソゴソして箱を開けます(笑)
当然パーツも最高級の機材がついています。

 

【FRDといえば「Textreme 」カーボン!】

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これから1年間かけて乗り込んでじっくりインプレしていきますが、何より楽しみなのは当然このフレーム。
最先端のカーボン素材でテクストリームというものを使っています。通常フレームに使うカーボンシートは1平方メートルあたり100~200g。対してTextremeは76gだそうです!しかもこれがめちゃくちゃ高価だそうで・・・

通常のカーボンシートはカーボン繊維1本1本を束ねて「糸」を作ります。糸を編み込めばシートの完成です。
テクストリームはカーボン繊維を薄く均一に広げて「テープ」を作るんです。シートにするにはテープを編み込みます。おばあちゃんが荷造りテープで作るバッグみたいな感じ(伝わらないか(笑)

スプレッドトウカーボン、日本語では開繊糸です。

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①厚みの薄いカーボンシートが出来る

薄いということは同じ体積にたくさんのシートを重ねることができます=同じ体積で高い強度が実現します!

②シートの編み込みが少なく強度が高い

編み込むということは、繊維が曲がる箇所があるということです。カーボンファイバーは曲げに非常に弱い素材。曲げを最低限に抑え、本来の強度を発揮してくれます!

③樹脂の使用量を減らせる

カーボンというのは必ず樹脂で固めて製品に使用するのですが、糸を編み込むよりテープを編み込んだほうが、隙間が小さくなり、樹脂の使用量を減らせます=同じ強度でもより軽量になります!

 

【実は製造行程もFRDはちょっと違う!】

 

FELTのカーボンバイクはすべて「Inside Out」というテクノロジーを使っています。
フレームの成形時、内部から圧をかけてチューブの内側の形を保つための材料は、従来はビニールの風船でした。しかし、ビニールだとチューブ内部のカーボンにシワができたり、風船が内部に残ってしまったりと重量増と設計が十分に発揮できない原因になっていました。
Inside Outはビニールの風船の代わりに、シリコンとポリエチレンの内モールド(型)を使っていて、最終的な製造行程でそれを引き抜くテクノロジーです。
Inside Outにより製造されたフレームは、内部が異常に滑らかできれいなのが印象的です。
そしてもちろんInside OutはF FRDにも採用されているのですが、ちょっと方法が違います!

普通のInside Out→各チューブのクロスセクションに内モールド+チューブ部分に別体で内モールド
F FRD→クロスセクションも含めたフレーム内部に全面内モールド

フレーム内部にムダなシワやゴミがなくなり、意図した設計が100%発揮されるんです!

 

【無駄を徹底的に排除した電動コンポ専用】
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F FRDは電動式コンポ専用のフレームになっていますが、ここにもカーボンフレームを知り尽くしたFELTのこだわりがあります。
機械式コンポのケーブルを通すためにはケーブル台座が必要になり、台座を固定するための「穴」をフレームに開けなくてはいけません。
穴はダウンチューブ裏、BB裏のチェーンステーのつけ根に、余計に開ける必要があるのですが、ここはフレームのなかでも特に剛性が必要な部分だそうです。
ここに十分な剛性を確保するために余計にカーボンシートを重ねなくてはいけなくなってしまいます。
無駄を徹底的に省き、潔い割り切りをするのもFELTならではです。

 

【さっそく組立!】
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さすがに疲れてるので組立は翌日にしました(笑)
組立…の前にフォークだけ重量計測しましょう。
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301g。グレードはUHC Ultimate+Nanoカーボンです。超軽量フレームの中には200g台のフォークを着けているものも中にはありますが、FELTはフロントの剛性を重視しているブランドで、FELTらしいライドフィールもそこから来ています。FELTが考える十分な剛性を確保した重量です。
ちなみに、F75に付属していた一つ下のグレードのUHC Advancedカーボンは331gでした。
(別に記事として紹介しているので是非見てください!→ FELTの魅力を解説!(2) 質実剛健 ControlTaper UHCカーボンフォーク)

 

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スプリンタースイッチも着いていました。スプリントなんてほとんどしたことないのに(笑)

 

これから1年間かけてじっくり乗り込んで、インプレだけでなく、下のグレードのフレームとの違いなんかもブログに書いていきますのでよろしくお願いします!

 

まずはF FRDに付属する カーボンホイールを、アルミロードF75に装着してみたインプレ記事も書いてます。アルミロードはカーボンロードに勝てるのか!?→ 「FELT」「F75」にハイエンドカーボンホイールをはかせたら!?

 

F FRD完成車の詳細情報はこちら→ https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/2015/f_frd/