かれこれ4台目のFELTになります「FR FRD」を使用し始めたのはちょうど全日本TTが終わった週。(TRACK,TT,CX入れると7台目か…)
つまり一週間しかなかったので、通勤で使ってバイクの特性を掴もうと思ったが一日二日じゃわからない。
不安が残る中で参加した全日本ロードでは序盤のアタックに反応し逃げ集団に入れた。
ここだ!と思ったアタックに反応した時、加速感に驚いた。
後ろがしなってギュウンギュウン(“ウ”が大事)と加速する。
集団のペースがそこまで速くなかったとはいえ、先頭でローテーションに入り、調子がいいんじゃないかと錯覚するほどだった。
実際は暑さで体力は消耗しており、登りのペースアップに千切れてしまったが、千切れた後も全く進まなくなることは無く、後ろから追いついた何人かで回して粘れた。
最終的に熱中症気味でDNFとなったが感触はかなり良い。
他のグレードと変わらずBB下にブレーキがあって、シートポスト下がすっきり。
当然だが今まで乗っていたAR FRDがフレームが翼形状だったのに対して、完全な丸棒形状なのでクラシックな印象を与えるフォルムになっている。
ARのコンポ(Dura-Ace Di2 9070)をそのまま移行して6.91kgとなっており当然エアロロードより軽い。
乗り味としてはハンドルがクイックになっているので操作がしやすく、ダンシングしてバイクを振った時のフロントが非常に軽い。
ARでもそうだったが以前のFシリーズとは思想が変わり、後ろのしなりを利用して加速する感覚がある。
もちろん振動吸収性も上がっており、長距離のレースでも十分にその真価を発揮する。
乗ってすぐに「ハンドルクイックだな」と思って、ホイールベースが近くなってヘッドが立ったのかな?と予想したけど、実際ジオメトリを見てみるとホイールベース4mm短くなったけどヘッドはむしろ寝ている。
ハンドルが近くなったのでクイックに感じたのだと思う。
ジオメトリで見てみるとBBがARよりも2mm下に下がっている。これは重心位置が下に落ちることで、より下りやダンシング時にバイクが安定すると思う。
まぁ正直ARでも下りは安定していたので「相変わらず良い」という表現がいいのかな、と。
ARから乗り換えるとその違いに慣れるのが一苦労だったが、慣れてしまえばバイクを横に振った時の加速と自分のペダルを踏み込むタイミングが合ってくる。
ARからFRに乗り換えて明らかにダンシングの時間が長くなった。
逃げ集団に乗っての巡航などはARに軍配が上がるが、ゴール前の加速感はFRの方が勝っている。
ただ、AR FRDは外装バッテリーが使用できたが、FRに関しては内装バッテリーを推奨している。
僕の場合財政的な面で無理を言って、サイクルフリーダムの店長の御力でボトルゲージの穴を使って外装バッテリーを取り付けているので可能は可能です。
FR FRDは、急勾配の登りからスプリントまでオールラウンドにこなせる万能バイクだと思います!!
中村 龍太郎(なかむら りゅうたろう)
チーム:イナーメ信濃山形
2015年全日本選手権個人タイムトライアルチャンピオン。一般企業に勤めるフルタイムワーカーでありながら、Jプロツアーを走り1桁台の順位を量産。トラックレースにも参戦し、全日本オムニアムでは3位。毎週末のようにレースに参戦し、レース数はプロをも上回る。
主な成績
・2015年 全日本選手権 男子個人タイムトライアル優勝
・2015年 Mt.富士ヒルクライム優勝
・2016年 全日本選手権オムニアム3位
・2017年 JBCF Jプロツアー 前橋クリテリウム2位
使用機材
ロードバイク:Felt FR FRD
TTバイク:Felt DA1
トラックバイク:Felt Tk FRD
ヘルメット:BBB ティトノス
ブログ
https://www.riteway-jp.com/itemblog/category/topathlete/orang