自転車通勤担当のサキです。
目次
最近話題のロードプラスについてご紹介。
ロードプラスのバイクとは、650Bホイールに45C前後の太いタイヤを装着したロードバイクのことです。
650b x 47cのロードプラスタイヤの外径は700 x 30cとほぼ同じで、700Cのエンデュランス系のフレームにそのまま入れ替えることが出来る場合も多く、カスタムバイクの選択肢としてアメリカで2016年頃から盛り上がり始めました。
47Cタイヤに変えると、28Cタイヤとは別次元の快適性と走破性を得ることができるので、ドロップハンドルでいろんな所を走りたいというライダーにはぴったりな規格です。
この手の自転車はいろんな呼び方をされているので、アドベンチャーバイク、グラベルロード、エンデュランスロード、マルチロードなども大枠では同じカテゴリーに入ります。
今までグラベルロードと言えば700Cに35Cや38Cのような太いタイヤを装着したモデルが主流でしたが、650B規格が出てきたことでさらにワイドタイヤの選択肢が広がりました。
650Bホイール規格とは?
650Bのホイールは現在のMTBホイールでメジャーなサイズの27.5インチと同じETRTO(エトルト)のホイールです。
650Bと27.5のETRTOは全く同じ584。
そのため、MTB用に開発されている細めのタイヤをロードプラスのバイクに流用することも可能です。
ロードプラスで主流の650B×47のタイヤと同じ幅のMTBタイヤは27.5×1.75サイズになります。
*一部のクロスバイクに使われている650CホイールはETRTO 571なので、650B(584)とは互換性がありません。
ロードバイクカテゴリーにとっては新しい規格ですが、今後さらに普及が進むと思われます。
MTBの歴史で考えると27.5インチのホイールが出てきたのが2011年頃、FOXやロックショックスが対応してきたのが2013年頃、日本では2015年にはメジャーな規格の地位を確立しました。
ロードプラスは規格が出てきたのが2015年頃で、現在2018年は大手タイヤブランドがラインナップを揃ってきた所です。あと2年程すれば大手各社のカタログに完成車として掲載されるシーンが増えると思います。
日本人には650Bロードプラスがおすすめ
580や560のフレームサイズに乗れるような身長180cmの人は別として、一般的な日本人がワイドタイヤのロードバイクに乗る場合は650Bのロードプラスがおすすめです。
700C×47Cのようなワイドタイヤを小さなフレームサイズに収めようとすると、前輪とつま先の接触を避けるためにフロントホイールを大きく前に出す必要があるので、ハンドリングが相当ダルいロードバイクになってしまいます。
既存のロードフレームに700Cの太いタイヤを入れると、コーナリング時に足と接触して危険です。*実際はフレームのクリアランスが無いので入りません。
ただでさえ日本人には大きなホイール径の700Cに太いタイヤを入れるのはフレームのバランスを大きく崩さないといけないのですが、650Bのロードプラスであれば、外径を変えずにワイドタイヤを装着できるので、小柄な日本人にはピッタリの規格と言えます。
ロードプラスバイクのメリット
・タイヤのエアボリュームが大きく、快適性が高い。
・ブロックタイヤも選べるので悪路も走れる。
・外径が700cと同じなので、ギアテーブルが普段のロードバイクと同じ感覚で使える。
・空気を入れる頻度が半分以下で済むのでメンテが楽。
ロードプラスバイクのデメリット
・タイヤとチューブが重いので、走り出しが重い。
・タイヤの選択肢が少なく、価格も高め。
手持ちのロードバイクをロードプラスにカスタムする場合、カーボンロードバイク等ではエンデュランス系でもタイヤの横幅が狭く、チェーンステーと擦ってしまうということもあり、手持ちのフレームに使う場合は直径が入ってもダメな場合に注意です。
ロードバイクプラスのバイクをご紹介
マリン コルティナ
速く走るだけのロードバイクよりも、リラックスして走りたいという人は是非ロードプラスのバイクを選んでみてください。