こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。
皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。
遠くへ行ってきました。
ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第4回は、東京→直江津300km越えライドです。
「自転車で300kmも走れるの?」
「佐渡ロングライド210kmを完走したので、次は300kmを目指したい!」
「走行距離が300kmを越える超長距離ライドに必要な道具はなんだろう?」」
と、考える方は、いらっしゃいますか?
きっかけは『ろんぐらいだぁす!』
自転車ロングライドのマンガ『ろんぐらいだぁす!』の中で、葵ちゃんのお父さんが、
「直江津まで自走なんてどうだ?」
と提案しましたが、葵ちゃんの激しい抵抗であえなく断念しました。
※第6巻第25話『新垣家の日常!?』参照。
で、お父さんの代わりに走ってきました。
寒くなる前に、アニメ版が放映している間に行こう、と考えました。
アニメ版を応援する目的を兼ねて。
東京→直江津 片道319.5km
(≧▽≦)
最初、軽井沢で1泊して、2日に分けて走る予定でした。
ところが、某自転車専門誌の編集さんが同じ事を先に実行してしまいました。
このため、
『同じ事をしてもつまらないな。じゃあ、一気に走り切ろう。』
と考えたわけです。
準備はあっさり終了
準備に取り掛かりました。
・後泊の宿の予約
・帰りだけ使う荷物の取りまとめ/事前発送
・自転車で携行する荷物の取りまとめ
帰り道は、在来線と北陸新幹線で帰ります。
自転車で帰ろう、なんて調子のいい事を考えてませんよ。
後泊の宿は、JR直江津駅前のホテルを予約しました。
チェックインは、午後11時ととりあえず連絡しました。
帰りだけ使う荷物は、自転車に積むと大荷物になるので、ホテルへ事前に発送しました。
ホテルへ送った荷物は、次の通りです。
・普段着
・肌着
・歩行用の靴
・輪行袋
・フレーム保護マット
・JUCOLAクエン酸パワー
・アミノ酸入りゼリー
・補給食
・プロテイン
自転車で携行する荷物は、必要最低限にまとめました。
防寒具を入れても、大型サドルバッグとウエストポーチに入る荷物量に抑えました。
佐渡ロングライドで使用した物と基本的に変わりません。
今回は、交通安全を考慮して、黄色い反射ベストを着用しました。
11/4(金)の午前0時に自宅の最寄駅を出発して、徹夜で一人で走り続けました。
JR池袋駅を経由して、川越→東松山→熊谷と来て、夜が明けました。
国道17号線を北上して、深谷→本庄→高崎へ進みました。
高崎で朝ゴハンです。
高崎から国道18号線で西へ向かいました。
安中→横川へと続いて、ダラダラと坂を上っていきました。
お昼ごはんで横川の釜めしをおいしくいただきました。
碓氷峠の旧道では、メガネ橋を見上げて、かつての難所に思いを馳せました。
モグリの鉄ちゃん属性を発揮してしまい、峠越えに時間を掛けてしまいました。
碓氷峠から軽井沢を抜けると、下り基調で走行距離を稼ぎました。
小諸→上田→長野と進んで、2回目の夜に突入しました。
直江津のホテルには、午後11時チェックイン予定と伝えていました。
しかし、到着できそうにないと判断して、到着が遅れる事を伝えました。
自転車で向かっているので、
「到着予定時刻は未定ですが、必ず向かいます。」
と伝えました。
長野の夜の冷え込みは相当なものでした。
長野と新潟の県境にある黒姫高原では、時間が22時を回っていました。
野尻湖のそばを通過しましたが、周囲が真っ暗で何も見えませんでした。
自分の自転車に取り付けたライトだけが頼りです。
ライトが照らし出すのは、5m先の地面と左側のガードレールと白線だけです。
暗闇の中を淡々と前へ進むだけです。
道路上に設置された温度計を見ると、気温が2度しかありませんでした。
用意した防寒具が足りなくて、寒くて倒れそうになりました。(笑)
前夜から徹夜で走り続けていたので、眠気もピークに達しました。
(X△X;)
リタイアが頭をよぎりましたが、いろいろ面倒なので止めました。
なぜなら、輪行袋は前もって宿泊先のホテルに送っていたので、携行しなかったからです。
リタイアする事は、そもそも事前に想定していませんでした。
『絶対に完走するぞ。』
と誓って、無茶して背水の陣にしてました。(笑)
自転車を袋詰めして、輪行できません。
と言いますか、現地の終電はすでに過ぎてましたし。
自転車を放り出すわけにもいきません。
と言いますか、自分の足で歩くよりも自転車の方が早いし。
こうなると、前進するしかありませんね~☆
いや~、大変だ。
(≧▽≦)
体をガチガチ震わせながら飲んだ、自動販売機で買ったホットレモネードが温かかった~。
その場にじっと留まっても寒いだけですからね。
妙高高原へ進んでいくと、コンビニがありました。
ここに滑り込んで、暖を取りました。
それと、眠気覚ましドリンクも買って、終盤戦に備えました。
この時、時計が午前0時を回り、日付が変わりました。
この時点で、11/4(金)の1日で275kmを走ったことになります。
5月の佐渡ロングライドで走った1日234km(民宿への往復含む)を41km更新しました。
妙高高原から長い坂を下って、気温が10度くらい上がって温かくなりました。
新潟県上越市に突入して、国道18号線の看板に『直江津駅』という表示を見て、ホッとしました。
300km以上走って、ゴールがようやく見えてきたからです。
11/5(土)の午前2時すぎにJR直江津駅に無事に到着しました。
319.5kmを延々と走り続けて、26時間7分かかってしまいました。
直江津まで無事に完走できて良かったのですが、装備を考え直すロングライドでした。
ロングライダーとしては、まだまだ足りませんね。
走り終わった後、内股と両膝がわずかに痛みましたが、走れる余力はまだ残ってました。
この時に使ったserfasのサドルは、座り心地がとても良かったです。
今までのサドルと比べて、股の痛みが大きく軽減されたので、200kmを超えてからも走行ペースがあまり落ちませんでした。
どんなセッティングを自転車に施して、この319.5kmを完走したのか、次回以降に詳しく説明します。
しかし、300kmブルベの制限時間が20時間なので、これではダメですね。
走行ペースが遅いし、休憩を取りすぎました。
反省。
( ̄▽ ̄;)
直江津駅前のホテルで宿泊して、直江津港のターミナルを見学しました。
直江津駅から在来線と北陸新幹線に乗って、東京へ帰りました。
片道の電車賃(在来線+新幹線=¥9,000)が自転車ですでに浮いたので、奮発して駅弁を二つ買って食べました。
なによりご飯が美味しいし!(笑)
葵ちゃんのお父さん。
あなたの願いを叶えましたよ☆
今年の年明けからあちこち走ってきましたが、『倍々の法則』って成り立つんですね。
先日、単行本第8巻を買って読みました。
葵ちゃんと亜美ちゃんが2人で江ノ島から直江津へ向かって走ってますね☆
2人が無事に辿り着けることを願ってます。
『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。
いかがですか?
自転車で、超長距離ロングライドへ冒険してみませんか?
『ろんぐらいだぁす!』© 三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会