第35回 丸岡城(福井)

第35回 丸岡城の回 ページメニュー
【その一】 丸岡城への道
【その二】 丸岡城に登城しました。
【その三】 自転車旅に役立つアイテム
 

 
■今回のポイントを地図で確認!

より大きな地図で 攻めカウントダウン 第35回 丸岡城 ?一般公開 を表示
 

 
丸岡城
所  在 福井県坂井市
築城年代 天正4年(1576年)
城  郭 平山城
築城者 柴田勝豊
城  主 柴田氏、安井氏、青山氏、今村氏、本多氏、有馬氏
廃城理由 明治4年(1871年)廃藩置県により
天  守 望楼型現存天守
見  所 現存天守
最寄駅 福井駅(JR)
 
北ノ庄城
所  在 福井県福井市
築城年代 天正3年(1575年)
城  郭 平城
築城者 柴田勝家
城  主 柴田氏、丹羽氏、堀氏、青木氏
廃城理由 慶長5年(1600年)
天  守 無し
見  所 遺構として保存された石垣
最寄駅 福井駅(JR)
 
福井城
所  在 福井県福井市
築城年代 慶長6年(1601年)
城  郭 平城
築城者 結城秀康
城  主 越前松平家
廃城理由 明治4年(1871年)廃藩置県により
天  守 寛文9年(1669年)に焼失
見  所 天守台、内堀
最寄駅 福井駅(JR)
 

 
【その一】:丸岡城への道
 
日本100名城 丸岡城   【コメント:阿部ちゃん】
手ブレからですいません。先程まで通常業務をこなしていたもので。疲労を全身に纏った状態で今回はそう、福井県に行きます。でも福井県てぇ、飛行機も新幹線も通ってないじゃないですかぁ?じゃ何で行くか?
 
  バスでしょ!ただバスはバスで自転車積めるか積められないかはお客次第と言われてしまい、混み具合を4、5回問い合わせた末、始発の横浜に赴きました。結果この通りぴったり収納。
 
  隠し切れない体調不良をおして遠くまで来た甲斐がありました。上がらないはずの右手も、「安心」という薬が効いてきたのか積めた自転車の台数を表現してくれました。ほんとは3台ですけど。
 
  いろいろ端折りまして、約12時間の乗車時間も難なく過ぎ去り、無事に福井県へと到着。ありがとうキラキラ号。ありがとう運転手さん。しかしあの雲妙だな。
 
  とにかくレンタカー前でさっさと借り物の自転車を組んでしまおうという結論に至りました。借りて来たものと借りられ行くもの。運命とは是如何に。
 
  今日はとても気分がいい。一台としてチェーンがクルーンてなってなかったから。まずは朝マック目指してひた走ります。
 
  そんな折、実にわかりやすく気を惹く城型オブジェを発見してしまいました。金持ちの所有物ではないことを祈りつつ近寄ってみます。
 
  案内板がちゃんと立っていました。どうやら北ノ庄城の跡地のようです。柴田勝家が全盛だった時に築城した城です。勝家公は賤ヶ岳の戦いで秀吉に敗れ、やけっぱちで自ら火を放ち、奥さんのお市の方様と共に自害してしまったらしいです。
 
  こちらが実際の勝家公。鬼のモデルとなったと言っても過言ではない程の形相です。実際鬼柴田と陰口を叩かれていたとかいなかったとか。左下にお市の方様ひょっこり自慢の上半身左サイドを見せています。
 
  案内板曰く9層の天守となっていたので、実際に数えてみましょう。ひーふーみーよー・・・
 
  6層じゃないか!思わず近くにあった越前焼に手をかけてしまいました。ちなみに「瓶割りの柴田」の異名を持つ勝家公。
 
朝倉攻めの際に朝倉氏と組んでいた六角氏に命の水を絶たれたにも関わらず、敢えて水瓶をかち割って仲間を奮起し、六角氏を見事打ち破ったという美談からこのようなものがオプションで設置されています。だから、許されているのです。
 
  瓶割りあべで奮起したので先を急ぎます。何やら福井城も近くにあるとのことなので、余裕の寄り道を企てました。
 
  ほぼ到着。右手に見えますのはお馴染みの石垣でございます。正面に見えますのは福井県庁でございます。今も昔も同じ場所で政を繰り広げているということです。意義深し 隣は仕事 する人ぞ
 
  内部に入っていくとまたまた気にせざるを得ない石像が設置されておりました。どれどれ。
 
  完全に泣いてました。馬に無理矢理乗せられたからでしょうか。馬もどことなく不安気です。結城秀康公と馬の像。どうしちゃったんだよ!
 
  何となく気が引けるのを抑えて更に奥地へと攻め入ってみました。しかし綺麗な石垣ではございませんか。まるで作り物みたい。この上に天守台があるというのでそこにもいってみましょうぜ。
 
  割と急な石段からのアプローチ。腰痛をお持ちの方とお持ちでない方は、昇降の際十分お気を付け下さい。
 
  ここにかつて天守が聳えておりました。残念ながら今から約350年前の大火に見舞われて全焼して以来、一度も再建されなかったようです。ただ、天守なんてものはある種成り上がり者のステータスみたいなものですから、そこに執着しないところは男として「惚れてまうやろう!」と言いたくなるのは私だけ?
 
  こちらは通称福の井。場内の命の水が湧き出ていた貴重な井戸です。「福井県」の由来となったものらしいので、この井戸がなかったら未だに「越前県」と呼んでいたことでしょう。危ない危ない。
 
  天守台は案外広々していました。市民課の職員の方々全員お弁当を広げてもまだまだスペースに余裕があること間違いなし。「俺もここでお昼食べたいなぁ」と左のヘルメットおじさんがツイートしていたことは言うまでもありません。
 
  心と体のウォーミングアップも済んだので、いよいよ本気の目的地、丸岡城に行きます!自転車人の小田原城前の写真をイメージしましたが、微妙な感じになってしまいました。うちのカメラ小僧は一発OKを出したのですが。
 
  はい、本日のガーサス。これでうちの女子社員達も小言を言ってくることはあるまいに。
 
  少し見えてきました。途端に雲が覆い被さってきました。異様な雰囲気に固唾を飲む人々の図。
 
  なんか怖くないですか?現存の尊厳ハンパなし。ノンストップ!あの城に行きます!
 
【その二】:丸岡城に登城しました。
 
日本100名城 丸岡城   【コメント:のぶ】
丸岡城はね、やっぱ天守ですよ。
現存天守の一つに数えられます。
 
  五角形の堀で囲い、城下町になっていたそうですが、堀などは残っていません。大正から昭和にかけて、じわじわ埋められてしまいました。
だから見どころは天守。
 
  望楼型で素朴なたくましさのある天守です。
粘土瓦では寒さで割れてしまう!ということで石瓦が採用されているのも建築上、大きな特徴です。
 
  天守台の石垣も現存です。
野面積みが初期城郭の味わいを伝えますね。
 
  記念撮影。でも・・・わーわーわー、写っちゃいけないものが写ってる!
 
  天守は実は昭和23年の福井大震災で倒壊してしまったそうです。そのときのシャチ。いや、そのとき落下したシャチ。
 
  被災後に修復再建された天守。
国宝の称号をはく奪されても立派にたたずむ姿に涙。
 
  さてさて、天守内部は見晴のよさはもちろんなのですが…
 
  階段は命綱が必要なくらいの勾配。
完全にアドベンチャーです。
 
  天守は二層三階ですからね。
階段を2回のぼるわけです。
 
  さすが寒い国。狭間に扉があります。
吹き抜けは冬、身体が凍りますからね。
 
  階段もそうですが、わりとこういう小部屋の…
 
  下が見えちゃう床の隙間が高所恐怖症を震え上がらせます。
現存おそるべし。
 
  写真では腕の震えが伝わりませんね。手すりが壊れるんじゃないかぐらいの震えようでした。動画撮って、さらせば良かったな~。
 
  100名城スタンプもいただいたし。ん、ちょっとスタンプがいつも違う気が…。気のせいか。
スタンプは城地内の資料館にあります。
 
  さてと、旅はつづく。
お次は越前朝倉の都、一乗谷へ。To be continued.
 
【その三】:自転車旅に役立つアイテム
 
日本100名城 丸岡城   【コメント:のぶ】
グレーター、グレーター。名前の由来はグレートブリテン島か、はたまたグレーター・ロンドンか。今ちまたで囁きが止まらない、話題のUK発信バイク、Charge Bikesで旅してみました。
 
しっかりダボ穴を備えているので、リアキャリアを装着しツーリング仕様に。わりとファッション性が損なわれないし、あえて批判を恐れずにいうと福井女子たちの視線が熱い気がしました。
リアキャリアはCD会心のオフセットキャリア!バッグの位置を遠ざける魔法のポジショニングで、踵が一度もバッグにあたることはありませんでした。これを気にしなくてはいいのは、かなりのストレスフリーですね。
 
  さて、グレーターは「フロントシングル」をどう考えるか、ですが、リアは32Tがついているので、多少の登り坂は苦も無くクリアできました。峠があると厳しいですが。輪行旅行で頭をよぎる(こともある)、前変速機のトラブルの心配からは解放されますがね。
 
普段使っているシェファードアイアンF 650Cよりもアップライトの乗車姿勢が快適で、スピードも十分すぎるほど出せました。クロモリフレームの枕言葉にもなている、例の「振動吸収にすぐれる」特性がロングライドをサポートしてくれます。
 
  今回のバッグはBasil アーバンフォールド メッセンジャーバッグ!最新のキャリア取付装置がしっかりバッグを固定してくれて、段差で吹っ飛ぶこともありませんでした。何より、フォルムがしっかりしてるので、サイドバッグにありがちな「くた~っ」とした感じにならないのが良かったです。
 
オフセットキャリアとのコンビで色んな意味で後ろを気にせず走れました。
 
 
 
2013年4月26日(金) 目的地:福井駅
移動:横浜⇒福井  旅のテーマ:夜行バス輪行
タイムテーブル 旅費 (一人分)

21:45 横浜発 夜行バス キラキラ号
(横浜-福井 片道)
¥8,000
2013年4月27日(土) 目的地:丸岡城
移動:福井⇒丸岡城⇒一乗谷  旅のテーマ:越前入り
タイムテーブル 旅費 (一人分)

09:20 福井着  
11:00 丸岡城へ自走 自走
12:00 丸岡城着 (丸岡城-一乗谷) ¥0
13:45 一乗谷へ自走  
15:45 一乗谷着  
宿泊 民宿 陣屋
福井県福井市城戸ノ内町8-40-2
TEL:0776-41-2312
¥6,510 朝付
2013年4月28日(日) 目的地:一乗谷城、岐阜城
移動:一乗谷⇒大垣⇒岐阜城⇒東京  旅のテーマ:山城
タイムテーブル 旅費 (一人分)

05:10 一乗谷城へ登山開始  
06:10 主郭着  
06:30 下山開始  
07:20 下山  
08:40 福井駅へ自走  
09:10 福井駅着  
09:37 福井発 乗車券 列車
10:44 米原着 (福井-大垣 片道) ¥3,360
10:59 米原発  
11:31 大垣着  
11:41 大垣発 自走
11:52 岐阜着 (大垣-岐阜) ¥0
12:34 岐阜発 大垣へUターン  
13:45 大垣城から岐阜城へ自走  
15:00 岐阜城着  
17:38 岐阜発 乗車券 列車+新幹線
17:58 名古屋着 (岐阜-東京 片道) ¥10,980
19:53 名古屋発  
21:33 東京着  
 
<参考:越前遠征編の旅費>
※食費は別。別腹。
①移動 (ひとり片道)
夜行バス キラキラ号 横浜-福井 (片道) ¥8,000
乗車券 列車 福井-大垣 (片道) ¥3,360
自走 大垣-岐阜 (片道) ¥0
乗車券 列車+新幹線 岐阜-東京 (片道) ¥10,980
¥22,340
②宿 (一人分・税込)
民宿 陣屋 朝食付 ¥6,510
¥6,510