第19回 松阪城の回 ページメニュー | ||||||||||||||||||||||||||||||||
【その一】 伊賀の峠越え。 【その二】 松阪城に登城しました。 【その三】 今回の城攻めは… 【その四】 自転車旅に役立つアイテム:シェファードアイアンF + BASIL |
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【その一】: 伊賀の峠越え。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
【コメント:阿部ちゃん】 腹が減っては戦ができぬと申します。これから松阪まで約50kmのロングライドに挑むべくしっかり燃料を詰め込みます。 |
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摂るもの摂ったらさっさと出立。バジルの位置を改善し、体調も申し分なしで意気揚揚と駆け出すのぶさん。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今回はサイクルトレイン体験からの松阪アプローチ。RPJの電車男のぶさんの右手は自然に宙を舞います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
小江戸川越を思い出させる静かな町のど真ん中を平然と走行します。まるで大名行列の先頭を仕切っているような心持ち。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
待望のサイクルトレインステーションへ到着。まるでぽっぽやの舞台のような佇まい。自転車が半分エスケープしていることも気づかずにこの表情。不器用ですから。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
乗車時の心得をちゃんと確認。使用上の注意を読み、正しくご乗車ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
桑町駅到着から数分後、待ちかねていたサイクルトレインがお目見え。一気にタイムスリップしたような気分です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
なんということでしょう。何の躊躇もなく自転車を積み込めるではありませんか。後ろめたさを感じるのは単に慣れていないせいでしょう。ボランティアの方にいろいろと手解きいただきました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
車内の雰囲気作りも徹底しています。連続テレビ小説カーネーションのヘビービューワーとして何となく親近感を覚えます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
自転車で乗って行かれる最終地点「比土駅」に到着し、いよいよ峠越え本番です。RPJの山の神と称されるのぶさんは俄然胸が躍ります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
松山城攻めの時を思い出し、ピリオドの向こうにある達成感のために決して手は抜きません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
峠の中腹に乗馬の練習場を発見しました。ここいらで馬に乗り換えたいという欲望を必死に抑えて先を急ぎます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
割とデジタル通ののぶさん。アプリで現在地を確認。どうやら山場は越えたようです。伊賀上野から松阪までのアプローチは登りが短く、もう少し暖かくなったら是非ものでおススメしたいコースです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
平地に到着すると何やら旅人の好奇心を本意気でくすぐる看板が立ちはだかっております。「すぐそこ」という催眠にかかり、吸い込まれるように長い寄り道を慣行。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
住職の体内時計に疑問を感じながら走ること約10分。ようやく金の観音様が眼前に飛び込んできました。想像以上の大きさと輝きに三重の底力を感じました。今年から見栄県に表記を変えるべきではないかと国交省にお伺いを立てたい程の代物でした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今日の旅の無事を祈願するとともに、旅を続けられる喜びに合掌。ご先祖様に感謝の気持ちを。南無。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
御利益を全身に植え付けていざ目的の地へ。お天道様もご機嫌麗しゅうご様子で我々を全面的に後押ししてくれます。ありがたやGOLDEN KANNON。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
標識にようやく松阪の表記が出てまいりました。正確には「まつさか」なんですね。到着する前に気づいたので助かりました。危うく門前払いを食らうところでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
松阪にインして安堵の表情をこちらに投げかけるのぶさん。頭の中は城と牛しかないようです。50kmの見返りに期待値が上がります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
【その二】: 松阪城に登城しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
【コメント:のぶん】 ようやく着いた松坂城!漕ぐのはもうほぼ限界だけど、予定より1時間も早かったからねー。 |
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この石垣と城を築いたのは秀吉の命でこの地の太守となった蒲生氏郷(がもううじさと)。 奥さんは信長の娘というからエリートというか苦労が多そうというか。 |
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こちらは隣接する御城番屋敷のある石畳み。往時を偲ぶ武家屋敷があります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
近江出身の氏郷は近江商人をこの地に招き、楽市楽座を実施するなど商業奨励を政策とし、城下町の整備を行ないました。結果、伊勢商人の躍進があったと言います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
屋敷の中は武家の暮らしが想像できて楽しい空間。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
いよいよ松坂城に登城しますが、一つ注意点がございます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
この立札は初めてです。そう、すごすぎて注意の意でしょうか。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
登れども登れども、石垣。石の要塞とはこの城のことだな。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
ところで蒲生氏郷という大名は今でいうマルチタレントで、風流の極みだった茶道でも千利休の高弟、利休七哲と呼ばれるところまで到達し、海外輸入のトレンドだったキリシタンにもなって洗礼名をレオンといいました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
戦場で大将が後ろで指図をしてるだけの奴はダメダメで、大将たるもの自分がまず敵陣に突入し、安全だから付いてこいと家来に言う。そういう思想と気概のある上官で、部下を惹き付けたといいます。秀吉からは氏郷と戦うなら先頭の武者を討てば、もう勝ちだとからかわれましたが。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真を取ってくれと言い残して阿部が走っていきました。豆粒くらいで写りたかった様子。イモトごっこというらしく、下北あたりで流行ってるらしいです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
松阪の「さか」は豊臣政権の都、大阪からとって氏郷が名付けました。だから当初は「松坂」と書いたでしょうね、と阿部が物知り顔で言ってました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
「せっかく松阪来たからそれなりのもの食べましょうや。ねっ、阿部さん」とご機嫌に誘ってこられたので、松阪牛専門店「かめや」様にお邪魔します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
もう家路に着くだけという安心感と、峠を越えて無事に攻め果たした達成感に乾杯。のぶさんの握り拳が今日の成果を物語ります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
どうですかこの画づらは。肉といえばウィンナーと信じてやまない阿部も、これを運び込まれた日には○ツダム宣言をせざるを得ませんでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
こんなに食欲をむき出しにしているのぶさんを見るのは初めてです。高級食材というのは、時として人に魔法をかけるものなんですね。松阪に行かれた際は是非お立ち寄りください。若美人女将があなたをお待ちしております。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
【その三】: 今回の城攻めは… | ||||||||||||||||||||||||||||||||
阿部 :「三重攻めお疲れした。」
のぶ :「松阪城で20城目か。ずいぶん回ったように思ったけどまだまだこれからだな。今回の三重はどうだった?」 |
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阿部 :「三重は城の石垣が凄かった。松阪城とか個人的には甲府城っぽくて思い出しました。」
のぶ :「そうだね、だいたい時代も同じだしね、にんにん。」 阿部 :「伊賀にいるときから、にんにんうるさいっすよ。」 |
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のぶ :「三重の人たちは何となく人懐っこい感じしたな。伊賀駅でおばちゃんに話しかけられて、食事処あるか聞いたら家に来るかって言われたし。」
阿部 :「でも行きたいって言ったらスルーされてたでしょ。」 |
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阿部 :「峠越えが死ぬかと思いました。特に下り。真冬はやばいでしょ、全身凍るかってくらい。」
のぶ :「おまえ防寒対策しなさすぎだろ。何で生足のハーフパンツなんだよ。」 阿部 :「動きやすいんすよ。まあでも次回は考えます。K-WINDはあって助かりました。」 |
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のぶ :「峠越えが50km、この辺が今の自走の限界だな。『乗鞍への道』で鍛えよう。」
阿部 :「サイクルトレインで最初に11km短縮できたのはデカかったですね。」 |
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のぶ :「ああ、あれはいいもんだな。伊賀鉄道は通勤通学で使われてる生活利用向けだろうな。旅人のためにも広まってほしい。」
阿部 :「自転車をしまう、着いて組み立てる、二回分省略できますから。担いで移動しなくてもすみますし。」 のぶ :「大都市から地方へ行く列車がああなればなあ。新幹線がサイクルトレイン化したら一気に広まるな。」 |
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阿部 :「夢のまた夢ですよ。」
のぶ :「でもヨーロッパじゃできてるんだから可能なんだよ。つわものどもの夢の跡だな。」 阿部 :「使い方が。」 |
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【その四】:自転車旅のお役立ちアイテム:シェファードアイアンF + BASIL | ||||||||||||||||||||||||||||||||
RITEWAY シェファードアイアンF
【コメント:のぶ】 |
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城巡りにはかならず付きまとう登坂問題もコンパクトギアでしっかり対応。 今回も伊賀の峠越えをコンプリートさせてくれました。意外と良かったのは650Cの小さめホイール。 ふつうに走れるし、何より全体的にコンパクトに軽くなるので輪行がグンと楽になります。サイズは小さくなり、本来は155cm前後の人のためですが、160cm台の人までなら乗れますよ。ただし、スピードも出しやすいフレーム設計になっているのでデフォルトだとかなり前傾姿勢になり、乗りまわすには慣れが必要です。 もしくはステムの交換を検討して角度の大きいステムを入手しましょう。 |
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BASIL
【コメント:阿部ちゃん】 |
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内容量は16Lと左程大きくありませんが、お弁当や水筒、タオル7~8枚入れる分には調度良いサイズ。コンパクト形状なので幅もとらず、長距離走行、峠越え等にも決して邪魔にならない一品。ご覧の通り見た目もスッキリしていて、自転車にスマート感を演出してくれるデキるアイテムです。肩掛け用の紐もさりげなく収納されているので、外した後も手を煩わせることはありません。またノートパソコンや書類ケースを入れるのに最適のサイズなので、ビジネス用としても重宝されること間違いなし。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
レインカバーも付属しているので、時に小雨がぱらついてきたとしても慌てる心配はございません。とにかくちょっとした小物を定期的に持ち歩かなくてはならない運命にある方には是非おススメしたい商品です。
カラーはダークグレーとシャンパンの2色展開。価格は¥14,490(税込)。丈夫さと機能性、おまけにスタイリッシュな外観をもってしてこの価格は決して高くはないと思います。気になる方はお近くの取扱店まで。 |
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<参考:三重編の旅費> ※食費は別。別腹。 |
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