第5回 徳島城(徳島)

第5回徳島城の回 ページメニュー

【その一】国際展示場前駅
【その二】中華そば 大福
【その三】ナカニシサイクル
【その四】鷲の門
【その五】西三の丸麓
【その六】助任川
【その七】内堀
【その八】東二の丸
【その九】本丸
【その十】徳島市役所
【その十一】はやし別館
【その十二】焼き鳥ごん
【その十三】徳島駅
 

 
徳島城
所  在 徳島県徳島市
築城年代 天正14年(1586年)
城  郭 平山城
築城者 蜂須賀家政
城  主 蜂須賀氏
廃城理由 明治2年(1869年) 明治政府の版籍奉還により
天  守 無し
見  所 緑色片岩の石垣、原生林の城山
最寄駅 徳島駅(JR)
 

 
【その一】:国際展示場前駅 <コメント:のぶ>
 
  年の瀬はゆっくり過ごすか旅に出るか。
旅に出るなら四国最高と聞いておりました。

フェリーは有明から出港する。
船中泊も入れると4泊5日。
長旅の始まりというやつです。

 
  受付でターミナルの三階で待てと言われましたが、そこから乗り込むとは思いませんでしたよ。
飛行機みたいだ。
今回の船旅は東京〜徳島〜北九州を航行する「おーしゃんいーすと号」。
 
  徳島までお一人様9,750円。
自転車を預けると2,820円の追加料金が発生しますが、輪行袋にしまえば無料。
 
  中では荷物室みたいなところに預かってくれたし。
輪行旅行に優しい心づくしです。
 
  おーしゃんいーすと号
  当然、雑魚寝の大部屋。自分たちのスペースを確保。
パス回しもできるぞ、と案外広い。
 
  早速、探検へ。
ちょっとしたホテル風でテンションも上がっていく。
食堂はある時間帯には讃岐うどんの販売があり、自販機は飲み物、食べ物に困りません。
浴室もあって、揺れどきは結構大変らしい。
 
  出港を見守りに外へ。
18時に出港して、徳島港には翌日の13時20分。
約20時間の船旅なのです。
 
  甲板には海軍操練所のみなさんが!
巨大な船も縄で停泊させるんですね。
陸から縄を引き上げていよいよ大海原へ。
 
  旅の無事を祈って乾杯。
明日は早起きしてもすることありませんからね。ゆっくりと飲みすぎたようですよ。
この後、阿部がその船中八策を披露した…
 
  …のは夢の中。
雑魚寝ですが、寝心地は案外悪くない。
枕に感動。
 
  恐ろしく固く、そして高くもある。これが意外と性に合う人がいるらしく、
絶賛する人、3人中2人。
 
  船上で迎えた夜明け。
ちなみに陸の近くを航行するので多くの時間で携帯電波もOKでした。
 
  徳島フェリーターミナル
  徳島にそろそろと入港する船上にて。
いよいよ四国に到着。
初四国の阿部は感極まっている様子だ。
 
  徳島上陸!
気候は雨はないが、思っていたより寒い。
 
  まずは遅い昼食で腹ごしらえと行きましょう。
温かい徳島ラーメン。
仲間うちでは今一、知名度がなかったのですが、新横浜のラーメン博物館にも出展してましたよ。
 
【その二】:中華そば 大福 <コメント:のぶ>
 
  最初に見つけた店に問答無用で入ろうと誓い合っていました。
ついに徳島ラーメンの看板を発見!
 
  あっさり豚骨醤油で美味しかったですが、徳島ラーメンというよりは徳島の人が作った独自のラーメンという気がします。
 
  秀逸な餃子。
賛成派3人中3人。
 
【その三】:ナカニシサイクル <コメント:のぶ>
 
  いよいよ、徳島城目前。
その前に城前自転車店として素晴らしい立地のナカニシサイクルさんへ。
鍵を全員忘れていた。
 
  エスプレッソをご馳走になりました。
ありがとうございます。
 
【その四】:鷲の門 <コメント:のぶ>
 
  有明を出立して進むこと23時間。
四国での初登城と冬空に荘厳な徳島城の大手の門。
 
  徳島城博物館
  …閉まってます。年末ですからね。
即ち著名な庭園にも入れません。
観光させたいのかどうなのか。
この旅で龍馬の年に高知を外すのも丸亀を素通りするのも同じ理由。
 
  蜂須賀家政公の像
  今まで見てきた銅像とは一線を画している像。
袴姿に何とも言えない微笑みを湛えていらっしゃる。微笑の恐ろしさは後ほど本丸で解釈できたのですが。
 
  太閤記で活躍する秀吉の手下、有名な蜂須賀小六がお父さん。
秀吉の四国征伐で活躍し、ここ阿波一国18万6千石を賜りました。
徳島藩は明治維新まで続きましたから偉大な藩祖です。
 
  蒸気機関車
  城跡にひっそりとしかし明らかに目立つ文明開化の遺品が。
実際にこの徳島を走り、街の発展に寄与した功績を偲んで保存されているそう。
 
  四国の城にはやたらと猫が多い。
城猫と命名されたね、第一号。
 
【その五】:西三の丸麓 <コメント:のぶ>
 
  小高い丘に建つのが平山城。
麓に屋敷、丘に要塞が基本です。
徳島城も標高61mの城山を本拠としています。
まずは外周を回ってみることに。
 
【その六】:助任川 <コメント:のぶ>
 
  城山裏手に流れる河川を臨んでこういう瞬間に四国に来たと実感も広がっていく。
徳島城にとってみれば天然の外堀。
 
【その七】:内堀 <コメント:のぶ>
 
  徳島城の石垣は「阿波の青石」という現地産を用いたのが特色。
うっすらエメラルドグリーンで外堀は水との色合いがとても綺麗です。
 
  城山
  見上げる城山は完全に岩石。
天然の要害であったでしょう。
 
  本丸目指して頂上へ。傾斜角度は平均35.9度。
荷物がお荷物だ。
周りの植物は古来より保全されていてずいぶん貴重なものもあるらしい。
 
  石垣と原生植物。
これが徳島城をそのまま物語る一枚の写真。
 
【その八】:東二の丸 <コメント:のぶ>
 
  荒涼とした曲輪に到達。
しかし、ここは…
 
  天守跡だったらしい。
本丸はまだ上なのに?
とりあえずいつもの登城ポーズだが、ずいぶん不思議なことするんだな、蜂須賀家政。
 
  曲輪の端は生の断崖。
好きです、この全く整備されてない感。
 
  だからといって、絶対に押すなよ。
 
  これ、この通り。
 
【その九】:本丸 <コメント:のぶ>
 
  本丸を彩る石垣にも草が生え、味わい深い渋みがあります。
 
  本丸曲輪、即ち城山頂上。
蜂須賀家政が築城を計画した時、この地には修験者の清玄坊が先住していました。
坊主は立退きに頑固、応じず、家政は話合いのため、町に招きました。
 
  坊主が油断したところをなんと後ろから弓で射殺したそうです。
銅像はにこやかなのに。微笑むトップほど怖いものはないな。
頂上にこんな挿話を語られてしまうなんて…。
 
  暗殺後、変事続出で、祟りに違いない、流石の家政も悔いて石碑を建て供養したそうです。
 
  弓櫓跡
  弓櫓か。
櫓の名前は用途を表すというから弓などの倉庫だったんだろうな。
 
  またしてもの断崖。
本丸跡だからさっきよりも高い。
 
  高所恐怖症の人は端まですり寄れません。
「和田です」さんに撮ってもらいました。
 
  下山して宿に向かうか。
でもその前にもう一か所。
 
【その十】:徳島市役所 <コメント:のぶ>
 
  徳島市名誉市民に見慣れたお顔が。
瀬戸内寂聴が徳島出身って知ってました?
 
  本来、博物館で入手する百名城スタンプは市役所11階の社会教育課で臨時供給。
仕事納めでお忙しいところ笑顔で歓迎していただきました。
 
【その十一】:はやし別館 <コメント:阿部ちゃん>
 
  さて、そろそろ本日の宿場へ向かいます。
今企画初の宿泊地ということで、自然とテンション上がります。
 
  行きしなに何やら気になるフレーズ。
今夜は平和でありますように
 
  そうこうしているうちに本日の宿、はやし別館さんに到着。予想以上に立派な佇まい。
ちなみにはやし本館は無いそうです。
 
  中の方もなかなかのラグジュアリー感を醸し出しております。
 
  館内には地域イベントの張り紙がびっしり。
人気旅館故でしょうな。
 
  親切な女将さん。徳島のことをいっぱい説明いただきました。
今夜は阿波踊りの講習会があるそうです。
若干そそります。
 
  こんな感じで。
 
  さすがに記念にはいオレンジー。
 
【その十二】:焼き鳥ごん <コメント:阿部ちゃん>
 
  では早速夜の徳島に繰り出します。
あと二時間ほどで始まるそうだ。
 
  どうですかこの感じ!
LEDまみれの一本の掛け橋。ロマンティックを欲しいままにしておられます。
 
  イルミり方のえげつなさ。
完全に魅了されました。
 
  そんな中でこういったものも忘れないのがご当地の良さですな。
 
  今夜の宴はここに決まり。焼き鳥ごん。
女将曰く徳島は地鶏が有名らしいです。
 
  大仕事の後のビールは格別の極み。
大人の旅って感じです。
 
  早速のこのボリューム感。
 
  記憶の中の焼き鳥の概念を覆す迫力。
 
  かと言って決して大味では無い。
 
  無意識にお酒も進みます。
こちらは徳島の名酒すだち酒。
阿部好みです。
 
  のぶさんは、ごんオリジナルの「あわハイボール」着手。ハイボールにビールの泡を足したものだそうです。
泡と阿波。完全に整いました。
 
  うまい飯にうまい酒。
当然ノッてくるのぶさん。
今日の思い出は一日じゃ語れません。
四日はかかります。
 
  結果ちょい食い過ぎやした。
我々の明日の糧となった、鳥よ鳥よ鳥たちよ。
君たちの分まで羽ばたこうぞ。
 
  さーて明日は今治までどんぶら鈍行移動。
朝も早いき、宿に帰ってとっとと就寝。
一日目お疲れ様でした。
 
【その十三】:徳島駅 <コメント:のぶ>
 
  翌朝。
午前6時39分、徳島発のJR高徳線にて朝闇のなか愛媛の今治に向かいます。

つづく。

 
 
2010年12月26日(日) 目的地:徳島港
移動:東京 有明 ⇒ 徳島へ 旅のテーマ:フェリーの旅
タイムテーブル 旅費 (一人分)

16:00 りんかい線「国際展示場」駅集合  
16:30 東京港フェリーターミナル着  
18:00 徳島へ向け出港  フェリー(有明-徳島) ¥9,750
宿泊 フェリー 船中泊  
2010年12月27日(月) 目的地:徳島港
移動:徳島到着 旅のテーマ:四国上陸!
タイムテーブル 旅費 (一人分)

13:20 徳島港着  
宿泊 はやし別館
徳島県徳島市中通町2-22
TEL:088-622-9191
 素泊まり ¥3,500
2010年12月28日(火) 目的地:今治城
移動:徳島 ⇒ 今治 旅のテーマ:青春18切符で輪行
タイムテーブル 旅費 (一人分)

6:39 徳島駅発  電車 (徳島-今治)
9:09 高松駅着  青春18切符 ¥2,300
10:04 高松駅発  
11:13 観音寺駅着  
11:40 観音寺駅発  
13:48 今治駅着  
宿泊 米長旅館
愛媛県 今治市常盤町1-1-4
TEL: 0898-32-0554
 朝・夕食付き ¥6,400
2010年12月29日(水) 目的地:湯築城、道後温泉
移動:今治 ⇒ 松山 旅のテーマ:40kmの峠を自走!
タイムテーブル 旅費 (一人分)

9:00 宿を出立  
13:00 道後温泉着  
宿泊 玉菊荘
愛媛県 松山市道後湯之町4-47
TEL:089-921-5395
 素泊まり ¥4,500
(入湯税、自転車預かり賃含む)
2010年12月30日(木) 目的地:松山城
旅のテーマ:旅の終わりに
タイムテーブル 旅費 (一人分)

13:00 松山城にて解散  
 
<参考:四国編の経費>
※有明から松山城まで。食費を除く。飲み食いしすぎました。
①移動 (ひとり片道)
フェリー 有明-徳島 ¥9,750
電車賃(青春18切符) 徳島-今治 ¥2,300
自走 今治-松山 ¥0
¥12,050
その他のプラン
新幹線 + 急行 東京-松山7時間で着くかわり 片道 ¥20,280
飛行機 羽田-松山2時間半で着くかわり 片道 ¥34,630
②宿 (一人分)
はやし別館 (徳島) 素泊まり ¥3,500
米長旅館 (今治) 朝・夕食付き ¥6,400
玉菊荘 (道後温泉) 素泊まり、入湯税、自転車預かり賃含む ¥4,500
¥14,400
 今回、東京を出て松山に着くまで4泊しましたが、途中、4つの城巡り、3つの町を観光できました。