坂バカプロモーションスタッフRYOです。
突然ですが、当社のサポート選手、中村龍太郎選手、梶原悠未選手はロードだけでなくトラックレースも走る選手です。
目次 [hide]
【トラックレースとは】
「バンク」と呼ばれる競技場内を走る自転車競技。
使用する自転車も「トラックレーサー」「トラックバイク」「ピストバイク」などと呼ばれる変速機構、リアハブのフリー機構、ブレーキ、そのすべてが付いていない競技場専用バイクです。
リアハブにフリー機構がないので、自転車が進んでいるときにペダリングを止めることはできません。
「固定ギヤ」と言って、自転車の進みに合わせて、常にペダルを回し続けないと怪我をします!
こんなの↓
FELT Tk3
趣味で自転車に乗る人にとってはあまり身近でない自転車競技ですが、高校や大学の部活ではむしろこっちがメインだったりします。
でもやっぱり実際に観る機会は少ないですよね。
実は私も動画等ではなくリアルで観戦したことはありません(笑)
というわけで行って来ました!
【全日本オムニアム】
オムニアムとはいくつかの種類のトラック種目を行い、その総合得点で争う競技。
トラックレースと言っても、種目により、その距離は幅広く、必要とされる要素も変わってきます。
オムニアムは、つい最近種目の構成が変わって、4種目を1日で行うようになりました。
【会場は伊豆ベロドローム】
世界のレースで使われる仕様の木製250mトラックは国内ではここだけ。
静岡県伊豆市修善寺の日本サイクルスポーツセンターに併設されています。
コーナーには「バンク」と呼ばれる傾斜。
写真では伝わりきりませんが、恐ろしくなるくらいの斜度です。
ここを走る選手は本気でカッコイイ!
私は神奈川県茅ヶ崎にある実家から自走で行きました。
箱根を越えて富士山を眺めながらの85km。
楽しい道なので観戦の際は是非自走をオススメします!
東京がお住まいの方なら新宿から小田急線で小田原駅までワープして走るのが良いと思います。小田原からなら50kmくらいです。
帰りは箱根を越えずに海沿いから。こちらの方が距離も短く楽ですね。
【研ぎ澄まされた世界】
ロードレースもトラックレースも同じ自転車競技。
ところがどうして、トラックレースにはなんとも言えない「スペシャル感」がありました。
というのも、ロードレースと違って観客はコース内には絶対に入れません。
そして、走る選手たちは肩と肩、車輪と車輪がぶつかりそうなほど密集した集団内で固定ギヤを乗りこなす「選ばれし者たち」。
とにかくなんとも言えない緊張感というかスペシャル感がクールでした( ‘о’ゞ
【脚があるだけでは勝てないゲーム性】
トラックレースはロードレースと違って、一番最初にゴールした選手が勝者とは限りません。
各種目ごとにルールが異なり、求められる能力も違いますし、それぞれに対して戦略が必要です。
例えば「エリミネーション」という種目は、事前に決められた周回で最後尾だった選手が一人ずつ脱落していき、最後に残った選手が勝者というルール。
つまり、先頭にいても空気抵抗を受けるデメリットしかないけど、油断して後ろの方にいると、タイミングで脱落になってしまうことがあります。
選手が「やべ、おれ最後尾じゃね?!」と焦ってモガく様子が見れます(笑)
JCFのサイトでトラック種目の簡単な解説をご覧いただけます。
http://jcf.or.jp/?page_id=5573
「空気抵抗」という大きな要素が絡んでくることが、トラックレースを面白いものにしています。
ただ前を走ってるだけでは勝てません!
選手は頭を使って駆け引きをしつつ、身体能力を限界まで引き出すことも同時にしなくてはいけません。
そして観客にとっては、全選手が視界に入るということもトラックレースを面白くしています。
観客はレースの駆け引きと躍動する選手のすべてを視界に置けるんです!
【競技のために洗練された自転車】
ブレーキが取り付けできないので、法律的に公道を走行できないトラックレーサー。(ブレーキさえ取り付ければOKなので、公道使用できる似たような自転車もあります。)
ブレーキ無し、変速無し、と前に進む機能以外の一切を排除した自転車です。
とにかく無駄がなくシンプルで美しいです!
ちなみにメーカー別のシェアをチェックしてみました。
男子エリートのエリミネーションで残り8人の使用バイク。
サーベロ×6、FELT×1(中村龍太郎)、その他×1(確認できず)
全日本レベルのレースとなるとサーベロ社のシェアが圧倒的です。
FELTは中村龍太郎選手のわずか1台。
FELTのハイエンドトラックレーサーの国内販売を開始したのはここ2年なのもあって、まだまだ少ないです。
でも、世界選手権を含めた海外のレースで活躍しているバイクなので、徐々に使用する選手も見かけるようになってきました。
Tk FRDのページはこちら
決勝レースだと使用バイクに偏りがありますが、予選は色々なバイクを使っている選手がいます。
自分の使ってるバイクと同じメーカーの選手を応援してみるのもいいですね。
【もっと観戦する人が増えてもおかしくない】
実際にトラックレースを観戦して、自転車レースを多少でもかじっている人なら誰でも楽しんで観戦できる競技だと確信しました!
ちなみに中村選手は3位!梶原選手は優勝!
こんな魅力的なトラックレースですが、写真の通り、観客はかなりまばらです。。
観戦は無料。とてももったいないと思います。
JCFのサイトで今年のトラックレースのスケジュールをご覧頂けます
http://jcf.or.jp/?m=&cat=。554&tag=TR
トラックレースの緊張感に満ちた独特な雰囲気を体感しに行かれてはいかがでしょう?