こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。
皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。
目次
マンガ/アニメ『ろんぐらいだぁす!』聖地巡り9
日光いろは坂
ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第20回は、『ろんぐらいだぁす!』の聖地巡りで日光いろは坂編をお送りします。
「日光いろは坂って自転車で走れるの?」
「下り坂を安全に下るには、どうしたらいいの?」
「中禅寺湖でおいしいカレーライスを食べたい。」
と、考える方は、いらっしゃいますか?
昨年11月に、栃木県・日光いろは坂を実際に走ってきました。
今回は、その様子を紹介します。
ブログ上で一緒に廻ってみましょう。
※マンガ第3巻第10話『チームジャージを作ろう!』参照。
※マンガ第3巻番外編『下りブレーキの注意点』参照。
※アニメ『ろんぐらいだぁす!』の第7話『チームの絆』参照。
『いろはにほへと・・・』のいろは坂
つづら折りは続くよどこまでも
ここは、東武日光線終着駅の東武日光駅です。
今回のスタート地点です。
夜遅くなりましたが、輪行してここまで来ました。
駅前の空いた場所でいつものように、輪行袋から自転車を取り出して組み立てましょう。
東武日光駅の近くにあるユースホステル・日光パークロッジさんで一泊しました。
今日は、良い天気です。
今日のスタート地点は、東武日光駅です。
駅前には、石板が世界遺産のまちであることを伝えています。
出発前、フォルトゥーナジャージを着こんだ葵ちゃん達が準備をしていた広場です。
亜美ちゃんの後ろにあったのは、岩山の形をした噴水(?)です。
「よしっ!チーム・フォルトゥーナ!初ライドは日光いろは坂だ!いくぞ~☆」(雛子さん)
空は雲が拡がっていますが、今のところ大丈夫そうです。
東武日光駅から道なりに走っていくと、神橋に近づいてきました。
早速、紅く色づいたもみじが出迎えてくれます。
そして、神橋です。
神橋の朱色と大谷(だいや)川の青色が映えていますね。
神橋から国道120号線をゆるやかに上っていきましょう。
第二いろは坂の手前に公衆トイレがあります。
第二いろは坂の看板を見ると、ヘアピンカーブの連続です。
そして、入り口に差し掛かりました。
第二いろは坂は、上り専用道路です。
道なりに左側へ進みます。
右側は、下り専用道路の第一いろは坂です。
軽車両である自転車も進入禁止です。
第1カーブの『い』を通過します。
紅葉のヘアピンカーブを上っていきます。
途中で、『標高1,000m』の看板を通過します。
高いところから見下ろすと、紅葉が拡がっているのが分かります。
黒髪平まで来ました。
小さな駐車場で休憩しましょう。
展望台から見下ろすと、良い景色が見られます。
日光いろは坂は、日本の道百選に選ばれているんですね。
また、ここが海抜1,173mあります。
さて、先に進みましょう。
第20カーブの『ね』を過ぎると、明智平に到着します。
明智平ロープウェイがここから明智平展望台まで繋がっています。
この手前からクルマが渋滞していますが、道路の左側を慎重に走りましょう。
明智平から第1いろは坂が見えるのですが、写真をうっかり取り忘れました。
気を取り直して、先に進みましょう。
明智平の先に明智平トンネルがあります。
ライトを点灯して、走りましょう。
トンネルを抜けると、華厳の滝に近づいてきました。
華厳の滝へ寄り道しましょう。
自転車を近くの広場に駐めて、 展望台に向かいましょう。
広場にあるもみじは真っ赤に色づいてます。
ここでB級グルメのゆばコロッケをいただきます。
衣のサクッとした歯応えと暖かいゆばの柔らかさとの差に驚きました。
ゆばコロくんのオススメです。(笑)
そして、展望台から眺める華厳の滝です。
滝の落差と豊富な水量が壮大ですね~♪
心が滝の清々しさで洗われたところで、さぁ、先へ進みましょう。
雲の霞みがわずかに晴れて、男体山が見えます。
今来た道を戻って直進すると、中禅寺湖が見えてきます。
二荒山神社の大鳥居をくぐります。
下から眺めると、本当に大きいです。
でっかい湖ですね。
湖沿いの道路を道なりに進みましょう。
ボートに乗り換えて、湖を遊覧したくなります。
しかし、目的地は自転車で向かいます。
湖の先にある山も色づいています。
湖沿いの道をしばらく走り続けると、目的地がようやく見えてきました。
中禅寺金谷ホテル コーヒーハウス ユーコンさんです!
(≧▽≦)
ログハウスの建物が後ろにある森と調和して風情がありますね。
ここのオススメは、百年ライスカレーで、大正時代(初期)のレシピを基に再現されたカレーです。
詳しいことは、ユーコンさんのホームページをご参照ください。
http://www.kanayahotel.co.jp/ckh/restaurant/yukon/
店内はこのようになっています。
木製のテーブルと椅子と合わせて、よい雰囲気です。
屋外の席が先に空いたので、こちらでライスカレーをいただきます。
百年ライスカレーがやって来ました。
評判通り、美味しいカレーでした。
辛い食べ物が苦手な私でも、しっかり味わって食べられました。
カレールーをライスにかけた写真を撮り忘れました。
部屋の隅にあるテーブルで、偶然、別行動の紗希さんと合流しました。
葵ちゃん達がフォルトゥーナジャージを着て、カレーを食べていましたね。
「ここのカレーは絶品よ~!せっかくだし、ガンガン食べたほうがいいわよ!」(紗希さん)
「このカレー、美味しい!」(葵ちゃん)
「うん!私、ここのカレーの味、ずっと忘れないと思う。」(亜美ちゃん)
陽が傾いてきたので、そろそろ引き返しましょう。
当初、金精峠まで走ろうか、と考えました。
しかし、帰り道の第1いろは坂は急な下り坂で、真っ暗になってしまいます。
陽が沈まないうちに、第1いろは坂を安全に下りましょう。
走ってきた道を下り基調で走ります。
下り坂は慎重に!
『下ハンでブレーキ』はお約束!
道端にあるもみじが紅く色づいて、美しい秋を感じさせます。
先の華厳の滝を通過して、第1いろは坂を下ります。
ブレーキの調整は、大丈夫ですね。
「あの~、下りだし、全然疲れてないんですけど。」(亜美ちゃん)
「ここは急なカーブが多いし、油断大敵なんだ。」(雛子さん)
「ちょっと慎重すぎるくらいがちょうどいいのよ。」(弥生さん)
第1いろは坂を下る直前が標高1,286mもあるんですね。
ここから気を付けて下っていきましょう。
「あと、亜美ってさ、下りでも下ハン、握らないんだ。」(紗希さん)
「下ハンドルって、体勢がキツくて。」(亜美ちゃん)
「それ、割とマジで危ないわよ。」(紗希さん)
「ニヒヒ~☆コイツなんて偉そうな事を言ってるけど、それで空飛んでいるしな☆」(雛子さん)」
第22カーブの『ら』の先に例の落下地点(仮)があります。
そう、紗希さんのダイブポイント(仮)です。
紗希さんの落下事故は、実話に基づいていることで有名ですね。
現場をこの目で見ても、結構な高さがあります。
紗希さんだけでなく、モデルとなったご本人さんも本当に無事で安心しました。
「でも、本当に死んでてもおかしくないってのは、分かるでしょ?だから、下りでは絶対下ハンでブレーキ!お姉さんとの約束よ!」(紗希さん)
落下地点(仮)を真下から見上げます。
第24カーブの『う』です。
自転車と比較して、どれだけの高さがあるか、お分かりいただけますでしょうか。
「よく生きてましたね。」(葵ちゃん)
「キャッハハハ、本当にね~。」(紗希さん)
「ホントそうだな~☆ブレーキングの大切さを伝えるために、この事件は未来永劫、語り継がれるべきだな~☆」(雛子さん)
「ごめんなさい。勘弁してください・・・。」(紗希さん)
雛子さんが生き生きと楽しそうに話します。
鉄板の爆笑ネタなんでしょうね。
第1いろは坂は、坂の勾配が第2いろは坂よりもきついです。
さらに、クルマやバイクも一緒に下ってきます。
このため、見通しが良くて、道幅のある場所で自転車を停めましょう。
そして、彼らを先に通しましょう。
彼らから自転車を見ると、自転車はスピードが遅くて、その動きを予測しづらいところがあります。
彼らは追い抜きたいのですが、下り坂であるために追い抜きにくいのです。
彼らに合わせて、自転車が速く下ることは、全く必要ありません。
むしろ危険なので、止めましょう。
道路の左側をゆっくりと着実に下っていきましょう。
第一いろは坂の出口に着きました。
ここで、上りの第二いろは坂と合流します。
今まで来た道を引き返して、東武日光駅に戻ってきました。
陽がすっかり暮れてしまい、駅舎がきれいにライトアップされています。
夜になってしまいました。
夕方、駅に到着した葵ちゃん達は、ここで輪行して電車で帰ります。
一方、紗希さんは単独で宇都宮に向かいます。
「それじゃ私は宇都宮に餃子食べに行くから」(紗希さん)
『ま まだ食べる気まんまん!?』(亜美ちゃん)
「待っててね~ 餃子の町~♪」【ばびゅん】(紗希さん)
※ブルーレイ/DVD第4巻初回限定版特典 特製ブックレット参照。
と、紗希さんが言うので、私たちも宇都宮で餃子を食べましょう。
宇都宮は、日光の隣ですぐそばです。
道のりは、下り基調で片道35kmくらいですよ。
と、その前に駅前にある『さかえや』さんで小休止です。
お饅頭をいただきましょう。
東武日光駅の隣には、JR日光駅があります。
昔ながらの駅舎は、趣深い感じがありますね。
駅舎2階は、かつての一等車利用者用待合室だったそうで、現在は駅ギャラリーとして一般公開されているそうです。
東武日光駅から走ること、およそ1時間半。
宇都宮に到着です。
さぁ、うまい餃子はどこだぁ~?
時間が遅いこともあって、20時にはどこも店じまいを始めてしまっています。
そんな中で、ここ『宇都宮餃子館 東武駅前 さくら餃子』さんだけがまだ営業してます。
開いててよかった~☆
自転車は輪行袋に入れて、お店の邪魔にならないところに置かせていただきます。
早速注文しましょう。
オススメ3種盛り合わせをひとつお願いしま~す。
来ました!
3人前で18個あります。
野菜たっぷり健太餃子、シソ餃子、お肉餃子の3種類あります。
私のオススメは、シソ餃子です。
シソ独特の香りと酸味は、餃子の具と合わさって、とても美味しいです。
ここの餃子は絶品です!
せっかくだし、ガンガン食べたほうがいいでしょう!(笑)
お腹いっぱいになったところで、東武宇都宮駅から輪行して東京へ帰りましょう。
電車がホームに止まっています。
東京へ帰れる終電に間に合いました。
今日は、お疲れ様でした。
今日の走行距離は、およそ83.9kmになります。
気を付けて帰りましょう。
最後に、いろは坂の看板を使った言葉遊びを一つ。
※『ぐ』と『だ』の字は、濁点を加工して付け足してます。
ご了承ください。
日光いろは坂は、以上になります。
よくご存知かと思いますが、『自転車で峠道を上って下る』ことは、『平地を走る』ことと大きく異なります。
上り坂では、軽いギアを駆使して自分のペースでゆっくり走ることが大切です。
その方が体力を温存して、周りの状況を把握しやすいからです。
逆に、オーバーペースで走れば、体力を余分に消費して疲れ切ってしまいます。
集中力も切れて、自転車が蛇行してしまい、追い越そうとするクルマやオートバイと接触する恐れがあります。
一方、下り坂では、下る前にウインドブレーカーを着用しましょう。
また、途中で休憩を取り入れると良いでしょう。
下ハンドル(ドロップハンドルバーの下側部分)でブレーキレバーをしっかり握れるようにして、十分に減速しながら安全に下っていきます。
その際、お尻をサドルより後ろに引くと、重心が後ろに下がって、リアブレーキを有効に使えるようになります。
減速は、リアブレーキを積極的に使いましょう。
フロントブレーキは、制動力が強いので慎重に引いてください。
フロントブレーキを慌てて強く引くと、前輪がロックしてしまい、その反動で身体が自転車の前に投げ出される危険があります。
初心者にとって大事なことは、ゆっくりでも慎重に安全に下ることです。
自分がコントロールできるスピードで、かつ、自分が恐怖を感じないスピードで下りましょう。
猛スピードで下ることじゃありません。
そのためにも、自転車は事前にしっかり整備することです。
整備不良が原因で、減速すべきところを減速できなければ、ガードレールを飛び越えて崖から落下して、大怪我をするか命を落とすかもしれません。
かく言う私も下り坂で派手に落車したことがありました。
骨折を免れたのは、幸運でした。
それでも、左腕を大きく擦りむいた傷痕は、今でもわずかに残っています。
ロングライドのみならず、自転車で外を走ると、峠道や上り坂・下り坂は付き物です。
自転車レースに参加して猛スピードで走るならともかく、普段の走りでスリルを求めるのは厳禁です。
なぜなら、思わぬところで周りを巻き込んでしまう恐れがあるからです。
仲間と共に、慎重に安全に走りましょう。
『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、
初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。
いかがですか?
日光いろは坂を走って、紅葉狩りを楽しんでみませんか?
『ろんぐらいだぁす!』© 三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会