こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。
皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。
マンガ/アニメ『ろんぐらいだぁす!』聖地巡り7
ヤビツ峠
ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第18回は、『ろんぐらいだぁす!』の聖地巡りでヤビツ峠編をお送りします。
「ヤビツ峠ってどこ?」
「峠を上る時と下る時の注意点は?」
「自転車で走り終わった後、ご褒美のゴハンを食べたい。」
と、考える方は、いらっしゃいますか?
9月に、神奈川・秦野にあるヤビツ峠で実際に走ってきました。
今回は、その様子を紹介します。
ブログ上で一緒に廻ってみましょう。
※マンガ第2巻第6話『暑さと補給とヒルクライム』参照。
※マンガ第3巻第10話『チームジャージを作ろう』参照。
※マンガ第3巻番外編『下りブレーキの注意点』参照。
※アニメ第3話『新しい世界』参照。
※アニメ第6話『フォルトゥーナ』参照。
サイクリストを試すヤビツ峠
体力と知識と経験を最大限に活かして上る!
小田急小田原線の秦野駅に到着です。
この駅の北側にヤビツ峠があります。
歩行者の邪魔にならないように、輪行袋から自転車を取り出して組み立てましょう。
秦野名水が駅前広場にありますが、点検中のために利用できません。
飲み水としてアテにしていたので、残念でした。
この広場にはベンチがあります。
葵ちゃんが自転車を用意する間、亜美ちゃんはベンチに座っていますね。
駅前広場から北側の通りを見ると、作中そっくりの風景を見られます。
雛子さんと弥生さんがビルの陰にある道路からひょっこり現れそうです。
「ところで、今日のヤビツ峠って、どのくらい大変なんですか?」(亜美ちゃん)
「そうだなぁ。ま、ぶっちゃけ今までより格段にキツイと思うから、覚悟しときな~♪」(雛子さん)
「ゆっくりでいいから無理しないようにね~♪」(弥生さん)
「でも、ここを越えたら、新しい世界が見えるかもな。」(雛子さん)
ヤビツ峠を途中で引き返した時、【葵ちゃん・亜美ちゃん】が【雛子さん・弥生さん】と別れたのもここですね。
駅前広場から左側を見ると、丹沢大山の山並みがビルの向こうに垣間見えます。
山頂付近は雲がかかっています。
この写真の奥に見える橋を渡って直進すると、ヤビツ峠まで直進です。
看板に従って直進です。
ヤビツ峠を含む周辺一帯は、丹沢大山国定公園です。
この名古木(ながぬき)交差点からヤビツ峠が始まります。
通称 ” 表ヤビツ ” です。
写真の左側にはコンビニがあります。
補給食やドリンクを用意しましょう。
電光掲示板には、『ヤビツ峠12km』と表示されています。
ここからすぐですから、頑張って上りましょう。
ヤビツ峠のルートは、前半がクライマックスです。
つまり、
「一番キツイ~!!。」
ってことです。
初心者は、フロント側をインナーギヤ(小さいギヤ)のまま、リア側を25T/28T(大きいギヤ)を使い分けましょう。
もし、リアスプロケットが30Tや32Tを備えているなら、最大限に活用しましょう。
「登りの大原則は
ギアは残さず 脚を残せ!
とにかく一番軽いギアで楽に登って脚を消耗させないようにすること」(紗希さん)
※マンガ第6巻第24話『あの場所へ(後編)』参照。
ヤビツ峠は、自転車レースに参加するサイクリストのトレーニングコースとして有名です。
この急勾配を力強く駆け上がれると、好タイムを期待できます。
私たちは、急がずに淡々と上っていきましょう。
最初の急こう配を通過すると、道が少しなだらかになります。
ここで乱れた呼吸を整えましょう。
山向こうに丹沢大山の山々が見えます。
山が高く見えますが、それは気のせいです。(笑)
道の途中で石造りの鳥居があります。
大山の中腹にある阿夫利(あふり)神社の鳥居です。
大山の別名を『雨降山(あふりやま)』と言って、雨乞いの対象としても知られているそうです。
今日、山頂に雲がかかっているのも納得します。
※ウィキペディアより抜粋。
ここからまた急こう配が始まります。
この道の奥の方が上方向に歪んで見えるのは、スマホのカメラが調子悪いからです。
今度、修理に出しますね。(笑)
ヤビツ峠の難所は、ご存知、蓑毛(みのげ)付近です。
勾配の厳しさが判る写真があります。
とあるお宅の石垣です。
手前側と奥側で、石垣の高さがこんなに違うんです。
蓑毛付近の推定斜度は、11~12%くらいあるそうです。
葵ちゃんはともかく、亜美ちゃんは愛車ポンタ君でよく上りますね!
蓑毛の途中に水車小屋があります。
緑水庵(りょくすいあん)です。
トイレがあるので、休憩地点にちょうどいいです。
ヤビツ峠の勾配は、まだまだ続きます。
道の先が見える限り、上っていきましょう。
バスが『バス折返し注意』の道路表示の先に停車しています。
蓑毛バス停で急勾配が終わります。
あとちょっとです。
蓑毛バス停に到着です。
ここにはトイレがありますので、一息入れましょう。
汗をぬぐって呼吸を整えたら、後半戦です。
道端に設置された案内図です。
蓑毛を過ぎて、ヤビツ峠の半分くらいだと判りますか?
ここからは勾配が少し緩やかになって、脚にかかる負担が小さくなります。
上半身を起こして、しっかり上っていきましょう。
ブルーレイ/DVDの初回限定版に付属する『ツーリングガイド アニメ出張版①』によると、亜美ちゃんは蓑毛バス停を過ぎた先のところでリタイアしたようです。
ツーリングガイドと同じ場所の写真を撮っておきます。
亜美ちゃんは、小径車のポンタ君でここまで上っただけでも立派ですよ。
亜美ちゃんのつらい状態を見て、雛子さんが引き返す判断をしたのも正しいです。
じゃあ、私達もここで引き返し・・・ません!!
はい、上りますよ!
ここからは、コミック第3巻第10話/アニメ第6話に移ります。
亜美ちゃんは、自分用のロードバイクを購入しました。
一方、葵ちゃんも今までのクロスバイクからFELT F55(2007年モデル)に乗り換えました。
亜美ちゃんのヤビツ峠リベンジの時、葵ちゃんは亜美ちゃんに付き添って、後ろを走ってましたね。
「でも、あれからいっぱい走ってきたし、失敗を繰り返さないよう準備をしてきた。今日の私は、前の時と違うんだ!」(亜美ちゃん)
「亜美!リラックスだ。せっかく来たんだから、楽しもう!」(葵ちゃん)
亜美ちゃんリタイア地点(仮)から、後ろギヤを小刻みに変速しましょう。
初心者は、フロント側をインナーギヤ(小さいギヤ)のまま、リア側を25T/28T(大きいギア)を使い分けましょう。
もし、リアスプロケットが30Tや32Tを備えているなら、踏み心地の良いギヤを選んで淡々と上っていきましょう。
上り坂の途中で、山林が開けているところに来ています。
自転車を止めて左側を見ると、蓑毛付近の住宅街が見えます。
あの低い場所からここまで自転車で上って来ているんですよ。
山の向こうには、うっすらと街並みが見えます。
この先に菜の花台という展望台があります。
もうすぐですよ。
途中で、浅間神社へ繋がる階段と石碑があります。
ここからたった1kmほどで菜の花台に到着します。
この先は、道が狭くて、路面が荒れているところがあります。
対向車や追い抜き車に気を付けながら上りましょう。
菜の花台にある大きな石碑が見えてきます。
『丹沢大山国定公園』の石碑です。
菜の花台に到着です。
菜の花台には駐車場があります。
自転車は、防犯ワイヤーを使って、そばにあるフェンスに括り付けましょう。
防犯ワイヤーは、クウハクがオススメです。
https://www.riteway-jp.com/pa/kuhaku/lock.html
駐車場の脇には、大きな石があります。
自動車の転落防止用でしょうか。
ベンチ代わりになるので、座って後続を待ちましょう。
トイレもあります。
駐車場の奥には、木製の展望台があります。
「途中の展望台は、景色がすごく良くて楽しめるし。」(雛子さん)
と、雛子さんが言ってた展望台です。
この展望台は、二重らせん構造になっていて、登り口と降り口が別々になっています。
つまり、登る人と降りる人が途中で鉢合わせしないんです。
ちょっと登ってみましょう。
展望台に着きました。
こんな景色です。
展望台から秦野市街を一望できます。
よい眺めです。
天気が良ければ、相模湾が見られるでしょう。
休憩が終わったので、自転車でヤビツ峠をまた上りましょう。
道がウネウネとしていますが、陽炎(かげろう)ではありませんよ。(笑)
ヤビツ峠の頂上まであとちょっとです。
道端には、国道246号線からの距離が書かれている標識があります。
つまり、名古木交差点からの距離になります。
この標識によると、あと1kmくらいでヤビツ峠の頂上に着きます。
上り坂を上り続けること、およそ12km。
道の向こうに何か見えてきます。
ヤビツ峠の頂上にやっと到着です。
「はぁ、はぁ、やった~っ!リベンジ達成~!」(亜美ちゃん)
「やったな!亜美!」(葵ちゃん)
『ヤビツ峠』と書かれた看板の周辺には、トイレと売店とバス停があります。
看板の奥側には駐車場もあります。
ヤビツ峠は、冬になると積雪や路面凍結により、自転車で走るのはとても危険です。
冬に上るのは、オススメしません。
そして、この看板。
葵ちゃん達5人がフォルトゥーナジャージを着て集まっている場所です。
実際には、柵が設けられています。
この場所は、昔、弊社企画『乗鞍への道』で一度来ました。
私は今回が2回目であの時と何も変わりません。
それでは、葵ちゃん達を真似て記念撮影。
ドヤ顔で。(笑)
走ってきた表ヤビツを望みます。
アニメ版では、雛子さんが看板の前あたりに立って、葵ちゃん達を待っています。
雛子さん目線だと、こんな感じです。
はい。
到達したご褒美です。
葵ちゃん達4人は補給食を用意して、亜美ちゃんにお祝いしていました。
ヤビツ峠に到達したら、次はどこまでも走れそうな気がしますな。(笑)
「お?そうか?ということは~♪ヤビツが行けたってことは~♪」(雛子さん)
「椿ラインとか~♪20kmの上りとか行っちゃう~♪」(紗希さん)
「大丈夫♪大丈夫♪」(紗希さん)
「距離はあっても、坂はきつくないから♪」(雛子さん)
「その笑顔が怖いんですけど。」(亜美ちゃん)
上り坂が得意な人は、だいたいこう言いますね。(笑)
ヤビツ峠には、売店があります。
この時間では、シャッターが閉じてしまいました。
売店の脇に『ヤビツ峠帳』というノートがあります。
到達記念に完走・・・じゃなくて、感想を書き込むのもよいでしょう。
ヤビツ峠をそろそろ下りましょう。
峠の北側・裏ヤビツを走って行きます。
峠を下り始めると、『護摩屋敷の水』と呼ばれる湧水があります。
手で触れると、冷たくて気持ちいいです。
しかし、塩素等で消毒されていないため、生水を飲むのは避けましょう。
顔を洗うくらいで良いでしょう。
道なりにしばらく下っていくと、『名水きまぐれ喫茶』さんに到着します。
http://www.meisui-kissa.jp/cafe/index.html
「(ヤビツ峠を)上り切れたら、喫茶店で美味しいコーヒーを飲めるしな~。」(雛子さん)
と、雛子さんがオススメしていた喫茶店です。
楽しみにしていましたが、今日はお休みでした。
残念。
lllorz
裏ヤビツを慎重に下って行きましょう。
写真のように道が広いところは走りやすいです。
一方で、道が狭くて、路面が荒れて、周囲が薄暗いところもあります。
対向車には十分に気を付けましょう。
ブレーキは、ドロップハンドルバーの下側部分からブレーキレバーを引きましょう。
上側からブレーキレバーを引いても、制動を掛ける力が足りなくて、スピードを落とし切れません。
最悪、ガケから転落する危険があります。
ドロップハンドルバーの握り方を念のため、載せておきます。
https://www.riteway-jp.com/itemblog/%E7%9B%AE%E7%9A%84%E5%88%A5-4242/2016/02/_koyama
トンネルを通過します。
裏ヤビツを下りきると、県道64号線に交わります。
この交差点を右折して、宮ケ瀬湖を目指します。
やまびこ大橋を渡って、宮ケ瀬湖に到着です。
夏の渇水によるものか、台風シーズンに備えているものか、湖の水位がだいぶ減っている感じです。
橋を渡ったら、右折して、県道64号線を道なりに下ります。
独特な大棚沢橋を渡ります。
途中で珍しい写真が撮れました。
右上から左下へ伸びる白線は、かつてのガードレールでしょうか。
湖の水位が下がって、通常水の下にあるはずのものが地上に出てきているようです。
先へ進んで、『道の駅 清川』さんに到着です。
日が暮れてしまったので、反射ベストを着ましょう。
ヘッドライトもテールライトも点灯しましょう。
恒例のナイトライドへ突入です。
途中から県道60号線→県道63号線→裏道→県道42号線へと走ってきました。
座間方面へ向かいます。
道路の電光掲示板は、気温22度を表示しています。
交通量が増えてますので、慎重に走りましょう。
県道51号線に移って走ると、キャンプ座間を通過します。
どこへ向かっているのか?
目的地は、ここです。
ご存知、北京料理 双龍さん!
(≧▽≦)
お昼頃から走り続けて、お腹がだいぶ減ってきました。
ゴハンをしっかり食べたいです。
双龍さんのツイッターで、
「『一人前!ろんぐらいだぁす!セット』あります。」
と知ったので、早速注文しました。
で、用意されたセットメニューがこれです。
マジか!?
Σ( ̄□ ̄;lll)
用意されたセットメニューを見て、背筋が凍りました。(笑)
何せ、この量ですからね。
セットメニューの内訳は、
・白米ごはん
・半ラーメン
・ミニオムレツ
・唐揚げ
・バンバンジー
・ミニ野菜サラダ
・お新香
となっています。
繰り返しになりますが、これで ” 一人前! ” ですからね。
双龍さんの美味しい料理を甘く見ちゃいけません。
お腹が空いているので、よく味わって頑張って食べましょう☆
ちなみに、今回も紗希さん席に座りました。
完食しました。
美味しかったです~☆
(≧▽≦)
デザートは、杏仁豆腐です。
濃厚で美味しいです~♡
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
食事の後、反対側の弥生さん席に座って記念写真を撮りましょう。
双龍さんで美味しいゴハンを食べたら、お腹が満腹で大きくなりました。
この後、近所にある自宅までおよそ50kmくらい自転車で走って帰るつもりでした。
しかし、走っている途中、自分の身体から何かが生まれてきそうです。(笑)
このため、今回は最寄り駅・小田急小田原線相武台前駅から輪行して帰ります。
今回の走行距離は、63.1kmです。
今日は、お疲れ様でした。
気を付けて帰りましょう。
ヤビツ峠は、以上になります。
長い峠道は、誰にとってもキツイものです。
しかし、トレーニングを積み重ねて、必要なモノを準備して、ゆっくりと着実にペダルを回していけば、時間がかかってもいずれ峠の頂上に辿り着けます。
止むを得ない理由でリタイアしても構いません。
むしろリタイアする勇気も必要です。
たとえリタイアしても、次回にまたリベンジすればいいのです。
達成するまで何度でも。
いつかリベンジを達成する時、その達成感は大切な宝物になります。
そして、『新しい世界』が見えてくるでしょう。
『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、
初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。
いかがですか?
サイクリストの実力を試すヤビツ峠を上ってみませんか?
『ろんぐらいだぁす!』© 三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会