BBBイカロス(V2) インプレッション
BBBのヘルメットというと特にトライアスリートの方には馴染みのない方も多いかもしれませんが、実はツールドフランス出場チーム(Groupama-FDJ)で使用されており、その性能は折り紙付き。
私もここ数年、このイカロスに代表されるロードバイク用からTT(タイムトライアル)用ヘルメットまで,すっかりBBBのヘルメットのお世話になっております。
今回は、その中から私が使用しているイカロスV2のご紹介です。
さて、ヘルメットに求められる代表的な機能と言えば、下記が挙げられると思います。
安全性
通気性
フィット感
まず安全性に関しては、既にツールドフランス出場チームが使用しているという点でも十分説得力がありますが、素材と様々な特殊な構造で転倒時の頭の保護など、つまり安全性を確保してくれています。
重量は270gと抜群に軽いという訳ではないですが、これは安全性などを十分考慮したうえでの重量ですし、実際にトライアスロンのロングディスタンスのレースや5時間程度のロングライドで使用していても、私は全く重さが気にならないレベルです。
そして、私の選んだカラー(マットブラック・ネオンイエロー)はこうしたヘルメットにしてはかなり珍しいカラーリングでその視認性も抜群です。
通気性に関しては特に湿度の高い日本では重要なファクターだと思いますが、画像のようにヘルメットの大分部分の穴が通気口の役割を果たし、蒸れなどによる不快感を防いでくれています。
ヘルメットを裏返すと頭と接する部分(パッド部分)が細く、細かく分かれている点からも通気性とフィット感の両立を高いレベルで実現している作りだという事がよくわかります。
トライアスリート目線で言えば、夏場のトライアスロンのレースの場合、水分補給と共に体の冷却もパフォーマンスに影響を及ぼす重要な要素になります。
これだけ通気口があると、バイクパートのエイドステーション(給水所)でもらった冷水をヘルメットの上からガバーッとかけても直接、頭の大部分を(仮に頭にバンダナ、キャプなどを被っていても)、冷やすことができます。
頭に触れるパッド部分も少なく、通気性に優れているので、その後の不快感もないので、トライアスリート的にも熱中症予防の意味でも、非常に使い勝手の良い作りになっています。
次にフィット感。
まず形状ですが、海外ブランドのヘルメットは外国人に合わせて作られているので日本人の頭には合いにくい。このような声は一昔前によく聞かれた声です。
最近はこうした声もあまり聞かれなくなってきたように思えますが、イカロスに関しても少し横が広めに作られているのか、少なくとも私はどこかが当たって痛い、窮屈などといった不快感はこれまで一度もありません。というかそうした事があれば使用しません!
また全体のフィット感は後頭部にあるダイヤルで、締め具合も片手で、それこそ走行中にでも簡単に調整でき、大多数の方に満足いただけると思います。
で、個人的には最大の特徴といってもいいのですが、イカロスには何とエアロカバーが付属しております。
実業団レースなどのJCF規則やUCI規定が適用される自転車競技大会ではルール上使用できない場面もあるようですが、通気性をある程度犠牲にしてでも1秒でも速く走りたい場面では重宝できます。
それと・・・ここだけの話なのですが、私のような髪型・・・と言っていいのかわかりかねますが、坊主頭には真冬のライドはこのイカロスの優れた通気性は通気性が良すぎて逆に頭が寒すぎるので、エアロカバーをつけて冷たい空気を遮断。
ちょっとした防寒対策としてもこのエアロカバーはこの冬に十分すぎるほど活用させていただきました。(笑)
最後はちょっと話が逸れてしまいましたが、イカロスは、ロードレーサーはもちろん、特にトライアスリートの要求に十分にこたえてくれる機能を兼ね備えています。
皆さんもぜひ一度、実際に手に取って、使ってみてくださいね!
飯田 忠司 選手
プロトライアスリート、コーチ
トライアスロンスクールI-STORM代表
日本トライアスロン連合指導者養成委員
埼玉県トライアスロン連合理事
<主な成績>
2011年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 優勝
2012年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 2位
2013年 五島長崎国際トライアスロン エリート2位
スクール情報(I-STORMサイト)
www.i-storm-tri.com/
オフィシャルサイト
www.iidatadashi.com