インドアライディングは、天候が悪いときやアスリートの怪我からの回復に適したトレーニングのうちの一つです。ここ数年で、インドアトレーニングは一般的なものになり、コーチは選手がコンディションを保てるように定期的なインドアトレーニングを勧めています。インドアトレーニングであればスケジュールを調整する必要もなく、渋滞を気にする必要もありません。そしてテクノロジーのおかげで、CycleOps VirtualTrainingや同様のアプリを用いて世界中の有名なコースや坂を走れるようになりました。

三本ローラーは、コケます

インドアトレーニング機器には大きく分けて2つ固定ローラー台と三本ローラーが有ります。これらは、違ったレベルの負荷とトレーニング内容をもっています。もし、あなたがレーサーや経験豊富なサイクリストでなければ、固定ローラー台をお勧めします。三本ローラーでは常にバランスを取ることが必要とされますが、固定ローラー台であればトレーニングの間、常に安定し自転車を固定出来ます。三本ローラーでは走っている間は直立出来ますが、ボトルを掴んだりするのは技術が必要です。三本ローラーの難しさは、YouTubeで「ローラー 転倒(roller fail)」を検索してみて下さい。

しかし一方で、このバランスを取り続けなければ行けないということは、三本ローラーの最高のメリットでも有ります。直線走行時のペダリングフォームや能率を練習したければ、三本ローラーが最適です。固定ローラーは滑らかではないペダリングや集中力の欠如のせいで転倒することはありません。三本ローラーでは軽い負荷での練習中や、リカバリートレーニングのときでも常に気をつけている必要があります。また、三本ローラーを安定させるためにフォークマウントというオプションもあります。

固定ローラー台は高負荷に強い

固定ローラー台ではダンシングをしたり、全力でのスプリントトレーニングが出来ます。また、固定ローラー台にはバーチャルトレーニングアプリと連動して、負荷が同期するスマートトレーナーも有ります。例えば、「ハマー」「マグナス」はバーチャールトレーニングアプリを使って、フランスのモン・ヴァントゥを登る時、本物と同じ負荷を体験出来ます。三本ローラーでもバーチャルトレーニングアプリの利用は出来ますが、負荷を同期させることは出来ません。

トレーニングを行う場所と自転車についても考慮して下さい。三本ローラーは、ロードバイク・MTB・ファットバイク、あるいはスルーアクスル・クイックリリース式など、様々なサイズのタイヤや固定方法に対応します。固定ローラーの場合、一般的な700cのロードバイク以外を用いる場合、互換性をよく確認する必要があります。また、トレーニングを行う場所にルームメイトや家族がいるようであれば、静かな固定ローラー台を選ぶと感謝されるでしょう。どの機器も無音でトレーニングを行うことは出来ませんが、あなたの平和を守るためにできるだけ静かな機器を選ぶと良いでしょう。

収納と持ち運びは？

最後に、収納と持ち運びについて。固定ローラーは持ち運は簡単です。折りたたむだけで持ち運びが可能です。三本ローラーは平らなのでベッドの下などに収容するのは容易ですが、自動車に積むのは難しくなります。しかしながら、あなたがレースに向けて自宅のガレージで黙々と三本ローラーでトレーニングをすれば、それはライバルにとって確実な脅威となるでしょう。

まとめ

つまり、固定ローラーはダンシングを行うようなハードなトレーニングに向いていて、三本ローラーは長く継続するトレーニングに向いています。どちらも違った価値をインドアトレーニングに提供しています。どちらのトレーニングが求められているのかをよく考えて、比較検討されることをお勧めします。

固定ローラー台のメリット・デメリット

メリット
乗っているときも、降りているときも安定している。
バーチャルトレーニングアプリとの連携・同期に優れている。
収納と持ち運びが簡単
リアルな実走感

デメリット
騒音の大きなものがある
ペダリングの改善はできない
ホイール・フレームによっては利用できない

三本ローラーのメリット・デメリット

メリット
ペダリングフォームの改善に好適(スムーズなストロークと直進)
フィジカル・メンタル両面の強化が出来る
設置が簡単
適度な強度でも楽しめる

デメリット
乗るだけでも高いスキルが必要
ダンシング・高い負荷の練習が難しい
持ち運びが困難

記事原文
https://www.cycleops.com/post/blog-15-bike-trainer-vs-rollers-whats-the-difference