「Crankbrothers」と言えば、これまでも革新的な製品を世に送り出してきました。
今回、パッと見は解りにくいものの、実は大きな進化を遂げた「スタンプ1」ペダルを御紹介いたします。
新旧比較
まずは見た目・・・
スタンプ1というと、やはりまず第一に浮かぶのは樹脂製の軽量ボディ・・・
樹脂なのは変わりませんが、その外見は?というと・・・上から見た感じはボディーのデザインとスパイクピンの色や位置が違うくらいにしか見えません。
横から見るとはっきりとした違いが分かる
今までのスタンプ1ペダルの踏み面に定規を置いてみると、シャフト部の両脇に隙間(赤線で囲った部分になります)が開いています。
足を実際に乗せるとフラットに感じますが、スパイクの刺さりが浅くなる分、「ここぞ!」という時のグリップが物足りないという方もいらっしゃるかもしれません。
これに対して、ジェネレーション2は?というと・・・
上級グレードと同じ形状を採用
かなりフラットに見えますが、センター付近はわずかに下がっているのがわかりますね?
実測すると外側は15.5ミリ、中心部は13.5ミリと中心付近がへこんでいる「コンケーブ・プロファイル デザイン」を採用したボディに
更にスパイクピンを配列しております。
これにより、シューズに対し、スパイクピンがしっかりと刺さることで安定性が増すだけでなく、ペダル(バイク)を引き上げようとする力をしっかりと伝えることが出来るようになりました。
今まで、スタンプ2以上のモデルに採用されていたデザインであったことを考えると、「正常進化」と言っても良いでしょう・・・
内部構造の違い
次にその反対側を見てみるとシャフトの付け根(黄色線で囲んだ個所)に目が行くと思います・・・
上位モデルを見たことがある方なら気が付いたかもしれませんが、スタンプ7以上のモデルによく似ています。
分解方法
外側に見える2本のボルトを2.5mmにアーレンキーで緩めていきます。
(通常、締め付けトルクは2.5N/mで締められてるので、組み立てる際にはネジロックを塗布しましょう)
ネジはボディーに直接ネジが切っている構造ではなく円柱形の丸ナットがネジを受けているので、ボディー破損は最小限です。
メンテナンスがしやすく進化したスタンプ1 Gen2
ネジを外したあとは引っ張ると抜けます。非常にシンプルな構造です。
このような感じで開けていきます。(パーツ構成はシャフト外し時のボルト2本とその受け部以外はスタンプ7と一緒で非常にシンプル・・・)
オーバーホール時にパーツが細かく用意されている点もうれしい点ですね・・・
重量比較
そして、最後にその重量はというと・・・(今回はすべてスモールサイズで計測いたしました)
スタンプ1・・・163グラム
スタンプ1(GEN2)・・・こちらは162グラム、ほぼ誤差の範囲ですね・・・
スタンプ2・・・229グラム、やはり金属ボディ・・・剛性が上がる分、重量増になります・・・
ちなみに、クロモリシャフト採用の上位モデルスタンプ7が片側で173グラムと考えると「重量」という点ではスタンプ1にもアドバンテージがありますね・・・
それよりも軽量となるとチタンシャフト採用のスタンプ11が控えていますが、こちらは流石の片側150グラム。ですが・・・こちらは、お財布も軽くなってしまいそうです・・・
ということで、ペダル選びの基準として「重量」「剛性」「食いつき(使用感)」「デザイン」「価格」等々、
いろいろな基準で選ぶ方が居らっしゃるとは思いますが、今回、登場したスタンプ1(GEN2)は、かなり良い線を行っているのではないでしょうか?
ちなみにラインナップには今回紹介した「Sサイズ」の他、「Lサイズ」もラインナップされております。また、サイズ選びの目安としては・・・
S=23.5~27.5㎝/5~10(US MEN)/37~43.5(EU)
M=28.0~30.5㎝/10~15(US MEN)/43.5~49(EU)
となっております。
カラーもいろいろ用意されていますので、詳しい商品情報はこちらから。