かゆいところに手が届くような製品を数多く送り出しているBBBから、「SHIMANO社製油圧ブレーキ対応のTOOLがラインナップに追加された」ということで前回、その紹介をさせていただきましたが、実はそんなBBB社の工具群でも紹介できないものが・・・
そう・・・気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はTEKTRO社製の油圧ブレーキに特化したシリンジが未だ、BBB社のTOOLには無いのです・・・
TEKTROのブレーキと言えばGTのZASKARシリーズにも使われていますし、GT社以外の完成車にも多く採用されているブレーキブランド・・・このブランド用のTOOLが無いと困る方も多い…と言っていたら、CDことCYCLE DESIGN(サイクルデザイン)ブランドからTEKTRO社用のTOOLが入荷いたしました。
というわけで、早速、「開封の儀」を執り行いたいと思います。
まず、パッケージはファスナー付きの袋に入った、シンプルとしか言いようのない荷姿の中に、TOOLが入れられております。
その内容は?・・・というと・・・
・シリンジX2本
・ホース(ラインストッパー付き)X2本
・5㎜⇒6㎜変換アダプターX2個
という外装もさることながら中身も非常にシンプルな内容・・・ですが、とりあえず、細かいところも見て行きましょう・・・
まずはシリンジ本体にホースを組み付けて実際に作業が出来る形にしていきます。
ホース側の黒い樹脂パーツをシリンジにねじ込むことでシリンジは組み上がります。
通常、シリンジというとホースの挿し口は単純にシリンジ本体から先端に向かって細くなっているところにホースを差し込むのでホースが伸びてしまったり、硬化が始まると圧が掛かった際にホースがシリンジから抜けたりしますが、このシリンジは樹脂パーツで作られたメネジにロックリングで固定されたホースごとネジ込む構造になっているので、不意にホースが抜けてしまうトラブルが避けられるようになっています。
そして完成・・・先端は5㎜の挿し口となっていますが、ここに5㎜⇒6㎜の変換アダプターを被せることでMTB用など6㎜穴のブレーキセットにも作業が出来るようになっています。
オイルを押し出すピストン部の滑りは非常によく、片手でも簡単にオイルを送り出せます。
オイルと言えば最近のTEKTRO系列のブレーキにはミネラルオイルが使われる印象ですが、こちらのシリンジには「Mineral」の文字が・・・作業する際はミネラルオイル専用としましょう。
また、このシリンジ、それ以外にも便利な点が・・・
ブレーキへの接続部のみ回ります・・・これにより、ブレーキセットにホース先端をセットする際にオイルが満たされたシリンジをしっかり支えた状態で、先端をブレーキレバーもしくはキャリパーへネジ込むことが可能です。
ブレーキレバー側のオイル注入口(赤丸の中)を見ると、上面から少し奥まったところにネジが切られているのが見て判るかと思います。この形状の部分にしっかりアダプターをセットするためにも専用のアダプターが必要となります。(ネジのサイズ自体はよくあるものと変わらないんですけどね・・・)
キャリパー部もレバー部と同様の6㎜サイズです・・・
実際の作業は?というと、2セット分のシリンジSETなので、レバー側とキャリパー側に挿してオイルを行き来させて強制的にエアー抜きが出来るので確実な作業が出来ます。(作業中は片手でシリンジを押し引きするので、動作がスムーズなシリンジは非常に助かりますね・・・)
というわけで、専用のTOOLがあることで作業の効率は格段に上がります。
「そういえば、自分のバイクにTEKTRO社のブレーキが付いているなあ・・・」と思った方、TOOLの投入を検討してみてはいかがでしょうか?