弊社、ロングセラー商品の中に2005年からモデルチェンジをしつつ、販売をしている、SERFAS社製の「FP-200フロアポンプ」というポンプが有ります。このポンプ、「価格の割に、空気を入れやすい」ということもあり、長い期間、御愛用頂いているユーザー様も多いようです。しかし、そんなポンプも、パーツの消耗には対抗できず、時にパーツ交換が必要になったりもします。特に、普段、空気を入れる際にバルブの抜き差しを行うヘッド部は消耗が進みがちな部位となっています。
単にバルブ差し込み口の消耗によって、空気がバルブ差し込み口から洩れてしまう症状であれば「バルブヘッドアダプターFP-200用#046698」にパッキンを交換することで修理が可能です。価格的にも¥200-(税抜き)なので非常にお手軽です。(グレーのキャップを外してすぐのところにある、簡単に言うところの「パッキン」です)
「今回はロングセラーポンプ、FP-200をよりスポーツバイクに使いやすく」という点から空気圧の減圧調整が出来るポンプヘッドへの交換を視野に紹介していきます。
ということで?まずは、ポンプヘッド交換時に見ておきたい個所について触れていきたいと思います。
最初にヘッド交換の前に次の点について確認をします。
1、ヘッドを交換予定のポンプのホースの素材とサイズは?
2、ヘッドの機能は?(減圧機能付き?)
3、デザインは?(格納時に本体に収められる形状か?) 等々
まず、ホースの素材。今回紹介するヘッドは元々、SERFAS社製、AFーT1/2、T3用のもの(https://www.riteway-jp.com/pa/shop/9091/)を使うことから、ポンプヘッドの挿入部が収縮しないと固定が出来ない為、ホースの素材はゴム製のものが適正となります。(ホースの表面に金属メッシュや布地の物は装着が出来なくなっています。)そして、適性のホースサイズは外径10㎜程度。内径は4.0㎜程度のものが適合できます。(ちなみに、FP-200は内径=3.7㎜、外径=9.8㎜のホースが標準です。サイズさえ合えば、色々なポンプへの交換も可能ですね・・・)
機能については通常、FP-200ポンプは米式、仏式チューブ用の空気圧調整用の減圧ボタンが付いていないのですが、新しく出てきたAFシリーズのポンプはT3に減圧ボタンが付いており、同モデルのポンプヘッドも販売が開始されていますので、今回はグレードアップをして減圧ボタン付きのものを装着してみます。
今回の交換パーツはこちら・・・「T3用ポンプヘッド(#047505)」
オレンジの線の中のグレー部は減圧用のボタンにります。
ちなみにシンプルなT1&T2用はコチラ減圧ボタンは省かれています。
では、さっそく、ポンプヘッドを交換していきます。
まずは元のポンプヘッドを外していきます。ポンプヘッドとホースの付け根の部位を反時計回しに回すとホースの抜け防止リングが外れます。
リングを外すとホースにかなり段差が付いているのが判ると思います。
このままだとヘッドが取れても、抜け防止リングが取れないので、10㎜弱くらいのところで、ホースをカットしていきます。
リングが外せたら、新しいポンプヘッドに差し替えていきます。
ホースの断面がキレイになったところで・・・
抜け防止リング⇒ジョイント用のニップルの順にパーツを差し込んだら・・・
ドッキング完了です!
これで減圧ボタン付きのポンプヘッドに交換完了。
しかし、ここで問題が・・・
FP-200ポンプは本来、ポンプヘッドにポンプの本体にヘッドを固定するためのフックが有ります。
しかし今回のNEWヘッドに替えたことで若干、固定力が落ちてしまいました。(見た目にはしっくりきているのですが・・・)
ということで?もし、より、きちんとポンプヘッドを固定したいときには、汎用のコードストラップ等で固定すると良いでしょう。
もちろん、FP-200の標準仕様のポンプヘッドもホース(英式、ボール用アダプター付属)付きのものが販売中なので、いつもと変わらない形の方が良ければ、こちらを選ぶことも出来ます。(https://www.riteway-jp.com/pa/shop/8841/)
ということで、減圧ボタンの無いもので¥1000-(税抜き)、減圧ボタン付きにチューンナップしても¥1300ー(税抜き)。ホース付きの標準SETは¥2000-(税抜き)となっていますので、もし、「最近、ポンプヘッドのロックレバーの弱さから、エアーが漏れているかな?」と感じたら、ポンプヘッドの交換を検討してみても良いかもしれませんね。