「リアサスペンション・ユニットの選び方」のお話し(SR SUNTOUR編)

季節的に暖かくなり、「自転車に乗り易くなってきた・・・」と感じる方も多いのではないでしょうか?

しかし、そんなときに限って、「久々に(サスペンション付きの)バイクに乗車してみたら、サスペンションの調子が・・・」なんてこともあるようです。

今回は、思いのほか?、相談が多い、「(MTB等に使われる)リアサスペンション・ユニットを交換する際、どのような点に着目して交換品を選ぶのか?」について触れていきたいと思います。

 

ポイント 1 「どのような機能のユニットを選ぶのか?」

比較的シンプルなものとしてはユニットが沈んだ状態から伸びる際のスピードの調整が出来る「リバウンド調整」用のダイヤルが付いた物から、ユニットの動きをロックする「ロックアウト」機能やユニットが縮む際のスピードを調整する「コンプレッション」用のダイヤルが付いたもの等さまざま・・・

それに対し、元々付いていたサスペンション・ユニットと同程度の機能のものを選ぶのか、アップグレードするのか、はたまた、不要な機能は無いものを選んで、お財布が軽量化されるのを防ぐか・・・等々、考え方はそれぞれかと思います・・・

コチラはシンプルなリバウンド調整ダイヤル付きのタイプ(写真はRAIDONーR) https://www.riteway-jp.com/pa/shop/8940/

コチラはリバウンドにプラスしてロックアウトのレバーがついています・・・(写真はEDGE  LOR)https://www.riteway-jp.com/pa/shop/10149/

コチラはEDGE RLR(https://www.riteway-jp.com/pa/shop/10149/)、同じロックアウトでも、赤丸の所にリモートコントロール用のワイヤーをつないでロックアウトを手元で行えるタイプになります・・・

基本的に機能が多くなればその分、価格が高価になっていくのはどこのブランドでも同じ傾向ですね・・・

 

機能面が決まったら・・・

 

ポイント 2 「自分の自転車には、どのストローク長の物が合うのか?」

 ユニットの「ストローク長(伸び縮みの可動範囲)」。バイクにより、リアショックユニットのストローク長はさまざま・・・また、この数値が違うものを取り付けてしまうと、最悪、フレームの破損にもつながるのでこの数値は確実に確認しましょう。(出来れば、バイクのメーカーさんに元々、付いていたリアユニットの「ストローク長」等、詳細を確認していただくことをおすすめいたします)

ポイント 3 「自分のバイクにはどの取付サイズのものが合うのか?」

 次に「ユニット長」。これはサスペンション・ユニットが伸び切っている時の長さになりますが、基本は取付け穴の芯から芯まで(アイtoアイといわれます)の距離を測ります。

 

 そして「ユニットの取り付け幅」。リアユニットがボルト等で固定されている部位の取り付け幅と忘れてはいけない取付ボルトの太さ・・・こちらはユニットの上側と下側で違うサイズが使われているものも多数存在します。

もし、この数値が取付をしたいバイクのサイズと違うのであれば、(別売りにはなりますが)ショックユニットごとに用意されている「リデューサー(写真下の銀色のパーツ)を適正サイズのものに交換します。

ちなみにリデューサーはショックユニットに対し、「ギュッ」と押し込まれているだけのものや、ネジ山が切られていてリデューサー自体をねじ込んでいるもの等が有ります。(詳しくはショックメーカーさんに確認をすると良いでしょう)

以上を確認、決定してユニットを選ぶようにしていきます。

ということで、今まで触れてきた内容に注意してショックユニットの交換をしてみました。(ちなみに今回は年代物のバイクのユニット交換なのですが、今までと同等の物へ交換です・・・)

今回のチョイスはSR SUNTOUR社のEDGE LOR(https://www.riteway-jp.com/pa/shop/10149/)にしてみました・・・

もちろん、サスペンションのメーカーによって、修理やオーバーホールが出来るものもありますので、「アレッ?サスペンションの動きがちょうしわるいかも・・・」等感じましたら、

早めにショップさんに相談してみましょう。

 

※ココからは番外編・・・

ちなみに今回のユニット交換に至ったきっかけは、こちら・・・

シフトワイヤーとユニット可動部がこすれていたのに気づかず、気づいたときには「時すでに遅し・・・」な感じに・・・日頃の点検とメンテナンスの重要性を改めて知ることに・・・

この様になってしまうとユニット外部からの汚れや水分をユニット内に吸い込みやすくなったり、シール部を痛めやすくなったりします。(アンエアーさん、ごめんなさい・・・)

 

ということで、この記事を読んで「もしや?」と思った方は手遅れになる前に、点検をしてあげてくださいませ。