坂バカスタッフ・コエサシです。Alexrims CXD4はチューブレスレディなので、シーラントを利用することでチューブレスタイヤが使用できます。しかしタイヤとの相性によって組み付けにコツが必要な場合があります。今回、シクロクロスタイヤのSchwalbe X-One Allround 33cでチューブレス化しましたので、その際のTIPSを紹介します。
目次
TIPS1. チューブレステープは2周巻き
今回、BBBのチューブレステープとPanaracerのチューブレステープを使用しました。CXD4 には幅22mmを使用してください。どちらのテープも1周巻きだとタイヤビードが上がりませんでしたので、2周巻きがおすすめです。ただ以前に同じタイヤ銘柄でビード上げを試みた時に、1周巻きで、しかもフロアポンプでビードが上がったこともあります。ですのでタイヤの個体差もあるとは思います。ちなみにタイヤを嵌めるのはきつくなく簡単で、タイヤレバー無しで付け外しができるレベルです。
TIPS2.ブースターポンプやコンプレッサーが無い時はCO2ボンベ
フロアポンプでタイヤビードが上がることはそう多くありません。ブースターポンプやコンプレッサーを使いますが、そんなに頻繁に使うわけではないのでね…そんな時はCO2ボンベが代用できます。ただしシーラントによってはCO2を使用しないよう指示がある場合がありますので、それに従ってください。私はビード上げのみにCO2を利用して、ビードが上がったらすぐに空気を抜いて、フロアポンプで空気を入れ直しました。
TIPS3.空気を抜くとビードが落ちるけど大丈夫
シュワルベ X-Oneでチューブレス化するにあたって最も戸惑ったのが、ビードが完全に上がっても空気を抜くとまたビードがリムのビードフックから落ちてしまうこと。ホイールとタイヤの相性はあまり良くないのかもしれません。しかしここで諦めないでください。リム中央の溝に完全には落ちておらず、またフロアポンプで空気を入れることができるので大丈夫です。シーラントをバルブから入れる時も、漏れずに入れることができました。
TIPS4.シーラントは60ml
今回はIRCのシーラントを使用しました。使用するシーラントやタイヤによって変わると思いますが、今回は最終的に60mlのシーラントを使用しました。それより少ないとエア漏れが早すぎました。シーラントは出来るだけ少量で済ませたいところですが、最初は60mlくらいしっかり入れたほうが良いです。少しでも軽量に仕上げたいという方は、最初は60mlで組み付けて、問題無ければシーラントをあとで減らす方が良いでしょう。
TIPS5.チューブレス化は走ることで完成する
最初はシーラントを入れても3時間くらいでペコペコになってしまい、上記のような試行錯誤を繰り返しました。徐々に半日ほどは空気が持つようになってきましたが、それでも空気の抜けが早いです。石鹸水を塗って空気の漏れを確かめるとタイヤサイドからブクブクと泡が出ています。これはシュワルベのタイヤの仕様で、シーラントが馴染むことで空気の漏れが少なくなってきます。馴染ませるにはホイールを回したり振ったりするだけでなく、乗って馴染ませるのが良さそうです。私の場合は乗り続けることで漏れが遅くなってきました。空気の漏れが収まらないという方はとりあえず走らせてみると良いと思います。
まとめ
チューブレス化はやはり相性などによって苦労する場合もあります。ですので、チューブレス化に慣れているショップに依頼するというのも良い選択肢です。実際にシクロクロスレースを走ってみると、違いは圧倒的でした。砂利のような滑りやすい路面でもクリンチャーより明らかに簡単に曲がれますし、リム打ちパンクの不安もなくなります。私の体験が次にチューブレス化する方の助けになれば幸いです。
Alexrims公式ページ