JR荻窪駅のほど近く―環状八号線と青梅街道の立体交差を望む傍らに、そのフィットネスジムはある。
トキノサイクリングフィットネス―
サイレントフィットネスという独自の世界を提供する、新感覚のフィットネスジムだ。
ヘッドホンを装着し、音楽とインストラクションを参加者全員で共有することで、これ以上ない深い没入感と、極めて高い集中効果を生み出すことができるそうだ。
ジムは、創業者である時野谷社長が1996年にLAでインストラクターの認定を受け、日本で初めてインドアサイクリングの普及を始めたことに端を発する。
それもあってか、店舗のエントランスには開放的な西海岸の空気が漂っており、“ここに通いたい”という気にさせるヘルシーなムードが感じられる。
エントランスから階段を上がると、大きな窓から陽の光が差し込む開放的な空間が目に入る。
ここは“JIJYUエリア”と名付けられており、パーソナルトレーニングやヨガのレッスンを行っている。
それぞれ専門のプロインストラクターから質の高い指導を受けることができるそうだ。
なるほど。エントランスからのストロークで、老若男女多様な人々とすれ違ったが、その理由がわかった。ここに通うのは、サイクルトレーニングが目的の人だけではないのだ。
フィットネスに通う目的は人それぞれ千差万別だが、それを多様なプログラムで受け止めてくれる懐の深さ、それがトキノサイクリングフィットネスの魅力のひとつなのだろう。
JIJYUエリアの奥には、サイクリングスタジオを望むことができる。空間としてはJIJYUエリアから一続きになっており、とても開放的で明るい。
このような開放的な室内空間もまた、ヘッドホンを使った独自のサイレントフィットネスであるがゆえに実現している環境だ。
サイクリングスタジオの対面には、なんとサイクルショップがある。
ジムとサイクルショップのハイブリッドは世界的にも珍しく、空間にとても新鮮な印象をもたらしている。
自転車やアクセサリー類を購入することはもちろん、持ち込みの自転車へのパーツ取り付けや修理も行うことができる、正真正銘の“自転車店”だ。
しかもジムの駐輪場には監視カメラが設置されており、その映像が受付の大きなモニターに常時映し出されている。ジム通いをスポーツ自転車で行うのにこれほど整えられた環境は他にない。
またスポーツ自転車に乗っていない人にとっても、サイクリングフィットネスを通じてそれに興味を持った場合には、そのまま馴染みの場所で気軽に購入を相談できるというメリットがある。
カリフォルニアの水分補給用品ブランドであるCAMELBAK(キャメルバック)から今年発売されたばかりのボトルコレクションも展開されていた。
最新のトレンド商品を揃えているのは、通うたびに新しい発見があって面白い。
サイクリングが好きな人もそうでない人も、フィットネスをはじめたいと思った誰もが楽しめる懐の深い場所、それがトキノサイクリングフィットネスだ。
レッスンを終えジムを後にする人々の清々しい表情が、近ごろめっきり運動不足である筆者に羨望の念を抱かせた。
【店舗情報】
トキノサイクリングフィットネス
東京都杉並区上荻1-24-10 2F
(JR中央線 荻窪駅より徒歩6分)
03-6276-9445
営業時間 9:00~22:00 (月曜定休)
【公式TOKINO】トキノサイクリングフィットネス│日本唯一のサイクルスタジオ (tokino-company.co.jp)
Instagram : トキノサイクリングフィットネス【公式】(@tokino_cycling) • Instagram写真と動画
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記事:中野維人