Alexrimsのディスクロード用ホイール「RXD2」のインプレが弱虫ペダルサイクリングチーム 香山飛龍選手から届きました。当初はロードのトレーニング用として弱虫ペダルサイクリングチームにサポートしましたが、選手からの評価が高かったため、一部のJプロツアーレースやシクロクロスレースでなどの実戦でも選択されました。特に香山選手はすべてのシクロクロスレースでRXD2を使用して、C3カテゴリーからスタートして2戦連続で優勝してトップカテゴリーC1に昇格。全日本選手権アンダー23では10位の成績を収めました。そんな香山選手のインプレをご覧下さい。
軽量アルミ1475gのディスクロードホイールRXD2について詳しくはこちら
こんにちは。弱虫ペダルサイクリングチーム所属の香山飛龍です。
今回は私が1シーズン通してお世話になっているホイール「ALEXRIMS RXD2」を選手目線で、3つのお気に入りポイントとインプレッションを交えて見ていこうと思います。
目次
1苦手分野が存在しない
まず最初の良い点は「苦手分野がない事」だと思います。平坦や登りは勿論の事、下り含むコントロール性からアタックの反応の良さまで、常にライダーに素直に応えてくれるホイールだと言えます。
ホイールという1アイテムで考えると、近年では大半が最軽量や空力に目が行きがちな展開になっていると感じています。そんな中でも、私は常に対応できる万能ホイールこそオススメ出来ると考えています。何故なら自転車におけるシチュエーションは平坦レースやヒルクライムレースだけではなく、多岐にわたるからです。
2性能を発揮するのに場面を選ばない
私はロードレースシーズンは勿論、シクロクロスシーズンでもRXD2を使用しています。
競技の特徴から基本的にロードレースは固く、シクロクロスは比較的軟らかめなホイールをチョイスする事が多いとされています。そんな中でRXD2は特段に弄る事なく、どちらの競技でも高いパフォーマンスを発揮してくれているのです。
「色んな用途で使いたい。」競技で言うならば「練習でもレースでも使いたい。」そういった観点からみると、このホイールはまさにベストチョイスと言えると思います。
3しっかりとしたパーツチョイスながら軽量
ディスクブレーキを採用したホイールは、キャリパーブレーキを採用しているホイールに比べて重量が増してしまうのが現実です。
そんな中でRXD2は6ボルトのブレーキローターを採用している為、他のメーカーよりも軽量なローターをチョイスすることが出来ます。私は練習でも無理ない範囲で出来るだけ軽量に組み上げてストレスを感じたくないと考えているので、こういった手軽な軽量化は非常に意味があると考えています。
そして不安定な要素を含む軽量化ではない為、日々の練習は勿論、レースでも安心して恩恵を受けることが出来ます。
シーズン通して使用してのインプレッション
ここではトレーニングやロードレース、シクロクロスレースを走ってみて率直な私の感想を書いていこうと思います。
まず、軽量アルミホイールらしい反応抜群な点はとても気に入っています。RXD2が重量データとしても優れているのは確かですが、実際に乗ってみての感覚も良い事はここに書き記しておきたい点です。
フレーム等もそうですが、ホイールというのは数字のデータだけでは判断しきれない要素が多いパーツだと考えています。そこにはライダーやパーツの相性であったり、乗り方であったり、クセ等も関わってくると思うのですが、このホイールはそういった意味でのキャパシティがとても広いと感じています。その中で確かなホイールとしての鋭さがあるのはとても評価できる事だと思います。
レースでは重いと感じる事も無く、アタックにも俊敏な反応を見せます。僕は今シーズン先頭で逃げる事が多く、そういった動きの反応にもしっかり応えてくれました。
まとめ
色んな脚質が揃う弱虫ペダルサイクリングチームの選手同士で話していても、皆揃って好感触な事、そしてロードレース・シクロクロスでも変わらず使っていける事がホイールの良さを物語っていると思います。
色んなシチュエーションに対応・反応の良い軽量アルミ・広いキャパシティ。もしかしたら、他社のホイールに比べてお洒落さや飾り気は少ないかもしれません。それでもサイクリングの本質の部分が見極められる方に心からオススメしたいホイールです。
RXD2を使用した香山選手の21シクロクロスシーズン主な戦績(~2021年12月)
茨城シクロクロス取手ステージC3 優勝 →C2へ昇格
シクロクロスミーティング清里丘の公園C2 優勝 →C1へ昇格
幕張クロスC1 15位
スーパークロス野辺山エリート 19位
弱虫ペダルカップ能登CX C1 6位
シクロクロス全日本選手権U23 10位
香山 飛龍(かやま ひりゅう)
2000年神奈川生まれ
高校卒業後にフランスにてレース活動を行う。2021年から弱虫ペダルサイクリングチームに移籍。
2018 全日本選手権ITT MJ 2位、Omloop der Vlaamse Gewestem(UCI1.1)13位
2019 Prix du boudin manziat(c1)11位