坂バカスタッフです。イスラエルのサイクリングシューズブランド「FLR」。ニットアッパーのモデルが特に人気です。トライアスロン専用モデルのラインナップは無いのですが、ロードバイク用の「F-XX KNIT」が、アッパーがしなやかで通気性も良く、トライアスロンにもおすすめできるという噂をキャッチしたので試してみました。
目次
素足で履いても違和感無し
ミドルディスタンス以上の距離ではソックスを履く選手も多いですが、オリンピックディスタンス以下の距離ではソックス無しでバイクシューズを履く選手が多いです。まずはソックス無しの素足で履いても擦れたり痛くなったりしないかということをチェック。結論から言うと擦れも傷みも無く、全く違和感がありません。ニット製のアッパーが非常に柔らかくしなやかで、足あたりが優しいことが効いています。
最高レベルの通気性と速乾性
素足で履くと気になるのが蒸れです。ニットアッパーは足の甲の全面に通気性があるので、蒸れが圧倒的に少ないです。さすがに足裏はそれなりに蒸れますが、通気口があるので多少は蒸れを軽減してくれます。また乾きが非常に良いので、トライアスロンにはピッタリです。
ハイエンドロードシューズならではの軽さとパワー伝達
ハイエンドロードシューズならではのスピードはトライアスロンシューズでは実現できません。まずは重量の軽さ。片側213g(42サイズ)はペダリングで体感できる軽さです。この重さの差が疲労の差に繋がります。カーボンソールの剛性も合わせてパワーを余さずペダルに伝えて、ライバルにバイクで差をつけ、最後のランに余力を残せます。
幅広の足型もOK
足型は母指球~小指球の幅に余裕があり、多くの日本人にとってフィットしやすいです。足幅でシューズ選びの悩みを抱えている方にはうってつけです。
ダイヤル1個で締め付け完了
トライアスロン用シューズと言えばベルクロ式のものが多いですがF-XX KNITはダイヤルクロージャー式(a-top)です。ダイヤル1個なので素早く締め付けが出来ますし、ベルクロ式よりも足全体を均等に固定してフィット感に優れています。ベルクロの方がバイクに乗車しながらの締め付けは素早くできるでしょうが、快適にバイクスプリットを過ごしたいならF-XX KNITでしょう。
履き口を大きく開くことが出来る
ダイヤル式のメリットとして履き口が大きく開くこともあります。スイムで濡れた足でもスムーズに履くことが出来ます。トランジションでバイクに飛び乗ってシューズを履くシーンでもこの点は重要です。トライアスロン専用シューズと違ってシューズのタンが履くときに動いてしまいやすいのは難点ですが、アッパーとタンの片側を糸で2針くらい簡単に縫い付けてあげると良いでしょう。
ひと工夫すればバイク上で履くことも可能
スイムを終えて素早くバイクに飛び乗ってバイクをスタートしたい選手がF-XX KNITを使用するには少々の工夫は必要です。まずは上で述べたようにタンをアッパーと固定してあげること。シューズを水平に保つためのゴムを引っ掛けられるかかとのループもありません。その代わりにダイヤルクロージャーの紐が通るループが足の甲にありますので、そこを活用して上手く工夫すればオリンピックチャンピオンばりの素早いトランジションも可能でしょう。
まとめ
トライアスロンのバイクスプリットで勝負したい、もしくはバイクスプリットを快適に過ごしたいという方にもおすすめです。特にトランジションだけのスピードよりも各スプリットを如何に速く快適に過ごすかを重視する方はF-XX KNITを選ばない手は無いでしょう。
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