こんにちは、自転車通勤担当のサキです。
途中で買い物に寄ったり、保育園に迎えに行ったりと歩行シーンも多い自転車通勤はMTB用のビンディングシューズが便利。
高いデザイン性と足へのフィット感が素晴らしいFLRブランドのニットシューズを自転車通勤用に導入してみました。
私は足汗がすごいので、メッシュのインソールを使ったり、速乾の靴下を使ったり、いろいろ試してきましたがあまり解消できず、サイクリングシューズの蒸れに悩んできました。ニットシューズの通気性に期待です!
今回使用したシューズはこちら。FLR F-55 ニット
お値段¥9,500 (税込¥10,450)
サイズは23cm~29cmまで展開があります。
履いたサイズは29cm(45) かなり緩めに履くのが好みなので、実際の足のサイズは28cmぐらいなのですが、いつも1サイズ大きなシューズを選んでいます。
まずは箱から開封。FLRはイスラエルのサイクリングブランドなので、壁や神殿なども箱のような石が多い国のイメージがありますね。
目次
一番大事なフィット感は◎
サイクリングシューズに求められる性能として、剛性、通気性などがありますが、まず足にフィットすることが大前提ですね。一般的な歩行用の靴と違ってピンポイントでペダルを踏んで、回転運動を続ける自転車はより高いフィット感が求められます。
私は甲は普通、足先の幅が広くて足の指も大きい形をしていますが、特に親指の付け根から、小指の付け根にかけてのスペースは十分でした。フィット感は個人差が大きい部分ではありますが、絶対的なパフォーマンスを求めない自転車通勤においては、つま先付近の締め付けが少ないという快適性はほぼ誰にでも当てはまると思います。
特に足の指が軽くグッパーできるぐらいのスペースがあると、指の間の足の蒸れも随分と少なくなります。
見た目も結構好きです。ベルト部分にもニット素材が使われていて、一体感があります。
通気性がものすごい
一番気になる通気性ですが、スゴイ。風がスースー入ってくるのを感じることができます。
特に一番湿気が溜まりやすいつま先部分の先頭に多くのパンチホールが開いているので、そこから空気が入って、指の間を抜けて引き足を使った時に足裏を抜けて、ペダルを回すたびに かかとから靴の空気が抜けていきます。
ニットシューズをもっと早く使いたかった・・・と今まで過ごしてきた20年のサイクリング人生を悔やみました。
横から光を当てると分かりやすいのですが、パンチホールは大きめの穴が外と中を直接つなげています。さらにメッシュ素材は太く粗い糸なので、その隙間からも空気が入ってくるようになっています。ファッション重視で普通の靴の上にニットを張り付けているわけではありません。
ニットシューズの側面にも通気用のパンチホールがびっしりです。
シューズアッパーの剛性感が想像以上
アッパーがメッシュなので、かなりフワフワした履き心地なのかと勝手に想像していましたが、走ってみるとアッパーはかなり剛性が高いです。
むしろ普通の合皮のエントリーレベルサイクリングシューズよりも高いのではないかと思います。緩めのサイズ選びをしているにも関わらず、かかとからペダルまでの一体感が素晴らしい。
引き足も上死点でペダルを押し出す動作の時も、全く不安なく足をホールドしてくれます。性能よりも快適性重視の通勤ライダー的にはランニングシューズのようなソフトなアッパーを期待していましたが、サイクリングシューズとしてはこれが正解でしょう。ニットシューズだからと妥協せず、ちゃんと作られています。
ソールの素材はラバーよりも樹脂に近い素材。つるつるした路面だと滑りやすいので注意が必要です。今まで履いていたナイロン系ソールよりも結構カッチリしていてペダリング重視のように感じました。
雨の日は浸水しやすいので注意
強めの雨の日に走ってみましたが、シューズカバーを装着してもソール上からすぐにニット部分が立ち上がっているので、水がシューズの内部に染みてきやすいです。
雨の日に乗る場合はF70のような人工レザー系の素材の方がおすすめです。
クランクブラザーズビンディングペダルとの相性は?
普段から愛用しているCANDY3でクリートのセッティングを出してみました。
*クランクブラザーズのビンディングはクリート+ペダルのブロックを接点にするため、最高のフィット感を出すにはセッティングが大事です。
結論としては、シム無しでクリートのみの取り付けがベストフィットです。
最初だけクリートが遠いのでキャッチしづらいように感じましたが、1日乗ればかなりのシンデレラフィットで、ペダルとシューズの密着感が素晴らしいです。
このように、ペダルの端とシューズのブロックがピッタリ合います。ペダルにシムが付属するので、大部分のシューズはこのようにフィットさせることができます。
歩行性能は低め
ナイロンソールとは思えない剛性感なので、歩行をメインで考えるとやや歩きにくい印象です。
あまりソールがしならないので、スニーカーと比較すると違和感が大きめです。ブロック部分もゴムより樹脂に近い質感なので、ツルツルの路面だと滑りやすいです。
F-55 KNITは走行パフォーマンスを重視する方に振っているので、高剛性な分だけ自転車に乗った時のペダリング感覚は素晴らしいです。
逆にソールがしなやかなサイクリングシューズは走行時にグニャグニャしてペダリングしづらいのですが、自転車を置いてぶらぶら歩いて散策するような使い方が多い場合は、よりソフトなソールのシューズの方が良いと思います。
まとめ
通気性:今までの自転車人生で最高です。
見た目:カッコいい
シューズ剛性:一般的なナイロンソールよりも高い。
アッパー剛性:ニットとは思えないほど高い。かなりペダリングしやすい。
雨天時:ソール上のニット部分から浸水しやすい。
歩行性能:ソールが硬いので、あまり歩くのは得意ではない。
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