着るものに迷う季節ですね。
だんだん暖かくなって自転車に乗るのが楽しくなってきた半面、朝の支度が煩わしく感じる人も多いのではないでしょうか。特に個人的にはシューズカバーが難しい。基本的にはクロージャーを覆ってしまい足の周りに余計な重みを感じるシューズカバーは寒くなければ着けたくありませんが、気温が低いなかだとあっという間に末端が冷えて走るのが辛くなってしまいます。
結果、春に暖かくなるまでシューズカバーを外さないという人間は私だけではないはず。寒いよりは暑くても重くてもいくらかマシだと感じていました。
しかし、シューズカバー無しでもこの時期の気温を快適に過ごせるアイテムとして靴下にこだわればいいのではないかと思い至ります。そう、そんな私みたいな方にうってつけのソックスがBBBにはあるんです。
BBBから暖かいサーモライト素材で作られたウィンターソックス、「THERMOFEET」ご紹介です。
商品特徴
THERMOFEETはミドル丈のウィンターソックスです。デザインはレッグに同色のラインが斜めに織られており、格好いいルックスです。カラーは国内ではブラックとネオンイエローの2色展開。靴下の厚みは一般的なオールシーズン用のソックスとあまり変わりない程度です。
口ゴムからレッグ部分にかけてのサポートはかなり強めに作ってあり、サイクリング中にソックスがずり落ちてくることはまずないのではないでしょうか。
かかとからアーチの部分についても足をサポートするように包み込みます。中央部は特にエラスティック構造で編まれており、足を一周ぐるっとサポートしているような着用感を得られます。
足の甲は一部穴あき構造とすることによって、ソックス内にたまった汗や蒸気を素早く蒸散するよう作られています。
THERMOLITE について
サーモライトは世界的なアメリカの化繊メーカーINVISTA社が開発した中空ポリエステル繊維です。繊維が中空であるために空気の断熱層を作り体から発される熱をキープすることができ、装着箇所を暖かく保ちます。(ダウンジャケットや魔法瓶をイメージするとわかりやすいでしょうか。)また繊維自体が中空であるため重量も軽く、汗をかいた際の速乾性にも優れます。
保温性が高く軽量でそのうえ伸縮性も高いことから、サイクリングのみならず高級アパレルブランドの特に暖かさに特化したウィンタージャケット類や、各種アウトドアウェアなどにも採用される高機能素材です。
使用感
実際に100㎞前後のライド数回+通勤で使用してみました。
商品特徴でも記載しましたが、まず最初に履いた時に実感するのはそのサポート力の高さからくる快適性です。口ゴムは足の血流を阻害することなくしっかりと足首を保護し、レッグがずれ落ちてくる気配は全くありません。足の本体部分に関しても同様で、ライドをしている際中に靴下がずれて気になるということは全くありませんでした。
比較的経験豊富なサイクリストでも靴下に関しては専用品でなくても構わないという方も一定数いるかと思いますが、このサポートの具合の良さだけでも一度専用品を履いてみる価値はあるように思います。
肝心の暖かさですが、今回は2月上~中旬、朝の気温5℃から日中の最高気温19℃まで「シューズ+ソックスONLY」の状態で使用してみました。
朝の5℃の段階ではさすがに少々寒い感はありましたが、自転車を走らせて身体が温まってくればシューズカバーは無くても問題ない程度に感じます。むしろ通常この気温であればシューズカバー無しでは並みのソックスでは足が凍えて壊死してしまうまではいかないまでも確実に走っていられません。2月の朝の低い気温のなかこの装備のみで走れてしまうのはなかなか驚異的だと思います。
逆にそれ程までにこの薄さで暖かいこの素材、気温が20℃近いと暑すぎてしまわないかとも思いましたが、その点も問題有りませんでした。この気温で涼しいソックスであるということではありませんが、汗をかいても素早く蒸散させる甲の網目と繊維それ自体によって不快に感じることはありません。
さすがに雨天のなかで試す機会はありませんでしたがこのTHERMOLITE素材は濡れていてもある程度の保温効果を発揮できるようで、冬のみならず春・秋のシーズンでも使っていけそうです。BBBでの設定気温はありませんが、シューズ+靴下で7℃~22,3℃ぐらいであれば不満なく履けるのではないかと思います。