ガーミンのバリアを都内の通勤でインプレッション GARMIN Varia

こんにちは、自転車通勤担当のサキです。

家族を持つ人にとって、安全は何よりも大事な物。

そんな自転車通勤の安全性を求める人に素晴らしい商品「ガーミン バリア GARMIN VARIA」が発売されました。

Varia™J リアビューレーダーセット

今回ガーミン バリアを使って、都内の道でインプレッションを実施。

最初バリアを見た時に、正直高いな~と思いましたが実際に使うと想像以上に使えます。インプレはデモ機を使いましたが、自腹での購入を決めました。

ガーミン バリア

 

まずは実際に乗って動画撮影しました。

ディスプレイユニットとバックカメラ両方で撮影して、距離感をつかめるようにしました。

*VARIAにはバックカメラ機能はありません。

これでまず見て頂ければどれぐらいのセンサー機能なのかがすぐに分かります。

そもそもガーミンのバリアとは?

後方の状況をレーダーで探知して、ディスプレイに表示する装置です。

シートポストに取り付けたレーダーで複数の車やバイク、自転車を認識して、ハンドルに取り付けたディスプレイに距離と台数、接近情報を示してくれます。

ガーミン バリア インプレ

VARIAを使った結論

結論から申しますと、バリアは通勤の安全性を高めて、ストレスを軽減してくれます。

今まで、後方の状況は聴覚と視覚だけが頼りでしたが、バリアを装備することで、第三の状況確認手段が増えます。

聴覚で得られるよりも後方の車を認識してくれるので、全てのアクションが早めに出せます。

具体的には

今まで

・前方の障害を視認

・目で後方確認

・ハンドサインで走行ライン確保

 

VARIAがあると

・バリアに表示された車を認識

・前方の駐車車両や障害物を確認

・視覚で後方確認

・早めに後方車両へハンドサインを出して、自分の走行ラインを確保

聴覚や視覚で認識してからハンドサインだと、かなりギリギリになってしまうことも良くあり、前方、後方へ常に神経を使っていました。

VARIAがあると、100m以上後方の車を察知できるので、アクションまでに相当余裕が生まれます。

 

自転車用ミラーとの違い

効果としては、バックミラーと同じですが、バリアはほとんど意識しなくても、後方からの車両をライダーに気づかせてくれます。

自転車用のバックミラーも使ったことがありますが、小さなミラーでは道路の一部しか見えないですし、意識的に見ようとしないと後方確認ができません。

それなら首を回した方が確実に見られるので、ミラーは使わない派です。

バリアはディスプレイの色が変わるので、ほとんど意識していなくても視界の隅っこに入っていれば気づきます。ストレスフリーなミラーと言えます。

 

車両の検出距離について

スペック上の認識精度は以下です。

  • 車両 最大140m後方から
  • バイク 最大100m後方から
  • 自転車 最大13m後方から

実際に走ってみると、走行している車線の車は確実に検出します。

距離は直線道路であれば、100m以上後方でも表示されました。

聴覚で感じるよりもはるか後方の車を捉えてくれることに未来を感じますね。

カーブしている道では、認識角度の40度から外れてしまうので、結構近くに来ないと認識されません。

2車線の道では走行レーンでは無い所にいる車両も認識しますが、バリアの使用シーンとして、片側2車線のような交通量の多い所は常に車が流れているので、そもそも使う必要が無いと思います。

片側1車線で、たまに車が通るような所が一番効果を実感できます。

バイクは車よりも近くにならないと探知されません、一番小さい原付バイクで50mぐらいで反応しました。

大型バイクと原付だとサイズがかなり違うので、大きなバイクだとスペックに近い表示になるのでしょう。

複数台の検出精度

後ろに2台の車がいると、2つの点として表示されます。

本当にすごいですね、びっくりしました。まさに未来です。

スペック上は最大8台検出となっていますが、実際に走ってみると、ディスプレイ上に表示されるのは4台が最大でした。

車同士が近いと1つの大きな車として認識してしまうのでしょう。

実用上は3台でも8台でも、後方車両がゼロにならない限り、車が存在することを表示してくれるので、問題にはなりません。

 

信号待ちの時は?

側道で信号待ちしている状態で、側道をすり抜けしてくるバイクも認識してくれました。

速度差が無いと認識しないようになっているので、信号待ちで車が止まっている時は何も表示されません。

信号が青になって走りだすと、近づいてくる車が表示されます。

 

ライトとしての機能

バリアはレーダーだけでなく、テールライトとしても機能します。

明るさは2000円程度のリア用ライトと変わらないぐらいの明るさです。

複数のLEDが後方を向いて、サイドにもLEDがあるのでテールライトを別につける必要はありません。

GARMIN VARIA ライト

取り付けについて

バリアの取り付けはとっても簡単です、ハンドルへはシリコンバンドでマウントを固定して、本体を取り付けるだけ。

ガーミン バリア マウント

シートポストは各種サイズに使えるシムが入っているので、ネジで固定します。

GARMIN VARIA シートポスト

エアロシートポスト用のマウントもあるので、どんなバイクにも取り付け可能です。

ガーミン バリア エアロシートポスト

 

ハンドルバーに固定でもギリギリ視界に入ってくれますが、もう少し前に出した方が断然見やすくなります。

ガーミンのエッジシリーズと同じマウントが使えるので、アウトフロアマウントなどで、ハンドルのちょっと前に設置するとより見やすくなります。

延長アウトフロントマウント

テールライトの点滅切り替え

テールライトの機能として、点灯、点滅をボタンで切り替えできます。

点滅にしている方が、3時間電池の寿命が延びて、8時間連続使用が可能になります。

後方から車が近づいてくると、LEDの点灯する数が増えるようになっていて、電池の消耗を抑えながら、より後方へのアピール度が高まる工夫がされています。

電池の消耗確認方法

電池の消耗はフロントのディスプレイで前後両方確認できます。

スイッチを入れてペアリングが完了すると、FRONT、REARと書かれた部分に白色のライトが点灯します。

これが点滅になると、電池が残り少ない状態です。

毎日片道25分の通勤で10日ぐらいで点滅が始まりました。

スペックシート上でも点滅状態でリア8時間、フロントディスプレイは10時間となっています。

ほぼスペックと同じ電池寿命です。

スマホのように毎日充電する必要が無いので、毎日の管理は楽ですね。

誤探知、誤動作について

ごくたまーに、車がいないのに反応する場合があります。

急なカーブで歩道と車道を区切る柵が続いている所だと、連続的に妙な反射が発生して車と認識されてしまうことがありました。

とは言っても片道25分の通勤では誤作動することはありません。

狭い道で、カーブで、柵があるという特殊条件でたまに発生します。

他にも誤動作のケースがあるかもしれませんが、実用上不安を感じることはありません。

逆に後方から来る車でスピード差があるのに探知出来なかったことはありませんでした。

機械なので100%安全な物はありませんが、私は安心して使えています。

 

余談になりますが、車道と歩道の柵は欧米には無い日本特有の物です。

車が寄ってきた時、歩道にライダーだけでも逃げられるように、欧米では車道と歩道の間の柵が無いそうです。

 

VARIAの公式動画

Varia™J リアビューレーダーセットの価格やスペック詳細はいいよねっと様HPで確認できます。