坂バカスタッフRYOです。東京であっても早朝に走ることが多いのでマイナス気温がざらです。そこで氷点下でも使えるグローブとしてBBBのサブゼロ2×2を購入しました。
BBB サブゼロ2×2
BBBで最も暖かい、指が3つに分かれたミトン型の厳冬期用グローブです。サブゼロという名前の通り、0°以下を想定しています。昨年までは親指、人差し指、中指/薬指/小指の構成の「サブゼロ」がラインナップされていましたが、「サブゼロ2×2」は指の配置が、親指、人差し指/中指、薬指/小指、に変更されています。価格は11,000円と安くはないのですが、0°以下に対応するサイクリンググローブとしては最もお手頃な部類です。
シフト操作、ブレーキ操作ともに問題無し
まずはちゃんとレバー操作が出来るのかというのが気になるところでしょう。実際に使ってみて正直驚きましたが、シフト、ブレーキ、どちらの操作も問題なく可能です。ハンドルはドロップハンドルに、レバーはシマノSTI、スラムダブルタップ、カンパ・エルゴパワー(すべて機械式)を試しましたが、どのレバーでも問題なく操作が可能でした。もちろんフラットハンドルでも問題なくレバー操作可能でしょう。
実はグローブの中で指を動かすだけの余裕があります。このこともレバー操作のしやすさにつながっています。
ただしミトン形なのでハンドルの握り方、特にブラケット側の握り方はある程度制限されます。基本的には、「人差し指/中指」をレバーに添えて、「薬指/小指」でブラケット下を握る形が、レバー操作がすぐにできておすすめです。握り方が制限されるためダンシングの感覚が変わってしまいますが、平地メインのライドであればあまり気になりません。アップダウンがあっても一定ペースのトレーニングライドであればすぐに慣れるレベルでした。アップダウンがあり、かつ強度の高いライドではどうしてもストレスがたまりますが、この暖かさは何物にも代えがたいです。
下ハンドルは普通のグローブとあまり変わらない感覚で使用できます。
氷点下の平地練、LSDトレーニング、通勤におすすめです。
マイナス気温でも使える圧倒的な暖かさ。
肝心の暖かさですが、これは明らかに暖かいです。親指以外の2つに分かれた4本の指はミトン形にしただけでこんなに違うのかと驚く暖かさ。外の冷たい空気に触れる面積が減ることで暖かさを実現しています。最初に寒くてしびれてくるのは親指で、私の場合は気温-2℃くらいまで使用できます。思ったより暖かくないと思うかもしれませんが、サブゼロはBBBレースシールドのような薄手のグローブと重ねて使用することをおすすめします。サブゼロは他のBBBグローブと比較して大きめのサイズ感で作られていて、インナーグローブの使用を想定しているようです。レースシールドと重ねることで少なくとも気温-5℃まで快適に使用可能でした。(それより低い気温は東京ではなかなか無いのでまだ確認できていません。)
インナーは起毛素材で、実は5本指になっています。2枚のグローブを合体したような構造です。グローブの中間に空気の層が出来て保温性を高めます。インナーとアウターの間にはプリマロフトという超極細マイクロファイバーによる中綿が入っています。ダウンジャケットと同じで厳寒期用グローブにも関わらず驚くほど軽いです。
手首部分はかなり長く、ジャケットに重ねることで完全に外気をシャットアウトします。
スタイリッシュさに欠けるような気がしますが、幅広のベルクロで細くしぼることが出来るので思ったよりシュッとしています。
サイズ選び
私はAが18.3mm、Bが19.8mmでMサイズを選びました。他のBBBグローブでもMサイズを使用しています。他のモデルと比較するとゆったりしたサイズ感で、中にインナーグローブを装着するとちょうど良いです。
甲には反射素材。日照時間の短い真冬には重要です。
手の平の素材は適度にグリップ力のある素材で自然な操作感。
耐久性に優れた合成皮革クラリーノによる手の平の補強。下側には薄めのゲルパッドも入っています。ドロップハンドルで使うには位置が上の方に配されていて、フラットハンドルに最適化されているようです。その意味でもインナーグローブと重ねて使用することをおすすめします。
傷みやすい親指と人差し指の間もクラリーノで補強。
ハンドルを握った手の形に立体裁断。
両手の親指はタッチパネル対応。指が太いのでまともな操作はほぼ不可能ですが、ロックを解除するとか簡単な操作であればなんとか可能なので、ごくたまに役立ちます。タッチパネル操作は、BBBレースシールドのようなタッチパネル対応の薄いグローブを重ねて着けておき、サブゼロは外して行うのがおすすめです。