この頃、チューブレスタイヤを使われる方が多くなっていますね。
昨年発売のクランクブラザーズ携帯工具、マルチ13、マルチ20、そしてチューブレスタイヤ修理用携帯ツール「シガー」にはチューブレス修理用のツールが装備されています。
そこで、なかなか馴染みの無い、このツールの使い方をご説明します。
目次
MTBタイヤ向きの修理方法
ご覧の通り、ツール自体が結構な太さです。フォーク先端部分は4mm程の幅があります。
MTBのようにタイヤ幅が太いものには使えますが、幅が狭く高圧なロードタイヤには不向きの方法と思われます。
(チューブレスレディはシーラント材を使用することが前提なので、シーラントだけで塞がるケースも多いです)
シーラントの吹き出しが止まらないぐらいの、穴の大きい貫通パンクに適した修理方法ではないでしょうか。
余談ですが、このM13にはT25,T10という2つのトルクスレンチが入っています。
T25は6穴ローターボルト、SRAMのフラットマウント用取付ボルトなどに使用、T10はSRAMの油圧ブレーキのブリードスクリューなどに使用と、油圧ディスク車を意識したラインナップです。
出先で緩んだネジを締めるなど、ツールが無ければ対応できません。あまり出番が無いほうがありがたい携帯ツールですが、バイクに合わせて新しくした方が安心ですね。
タイヤを付けた状態で行う
チューブドタイヤであれば、タイヤを外す作業は必須ですが、この作業はタイヤを外さずに行えます。
チューブレスタイヤは篏合がきついものが多いので、タイヤの着脱作業が無いのは大きなメリットです。
異物は完全に除去する
作業を始める前に、タイヤに刺さった異物を完全に除去します。
出先でニッパー等のツールが無い状態では手間がかかりますが、異物が残った状態ではうまく修理できません。
木片のささくれやガラス片など、残りやすいものは丁寧に取り除きましょう。
ツールのフォーク部分を差し込む
タイヤプラグツールのフォーク部分をタイヤの穴に突き刺し、回転させてタイヤ断面にヤスリ部分を当てます。
断面を整えることで、タイヤプラグが接着しやすくなります。
タイヤプラグ(修理材)をフォークに差し込む
穴が塞がらないと元の木阿弥なので、ケチらず1本丸ごと豪快に使いましょう。
ツールをパンク穴に押し込む
フォーク部分とタイヤプラグをパンクに押し込み、挟んだタイヤプラグの半分位が挿入されるようにします。
ツールを抜き取る
タイヤプラグを押さえた状態でツールを抜き取ります。抜けた空気を充填しましょう。
外にはみ出したタイヤプラグは、走行するうちに自然に削れます。
これだけの大きな穴は、タイヤにとってはかなりのダメージです。ライドから無事帰ったら、新しいタイヤに交換しましょう。
タイヤプラグツールを使い切ったら
付属のタイヤプラグツールは5本です。
残念ながら、タイヤプラグツールのスペアの取扱いは現在、ございません。
未確認ですが、同じような形状の修理ツールで使われている「自転車タイヤ用の修理材」は同様に使えると思います。
(形状があまりにも違い過ぎるもの等は、難しいかもしれません)
モーターサイクルや車用は、成分的には似ていると思われますが、そもそもサイズが大きく挿入すら出来なさそうです。
トラブルに負けず、今年もライドを楽しみましょう!
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