自然な制動で音鳴りしないカーボンリム用ブレーキシュー BBB「カーブストップハイパフォーマンス BBS-29」インプレ レビュー by 鈴木 史竜

こんにちは。

Team Eurasia-iRC TIRE 鈴木史竜 です。

ブレーキシュー紹介シリーズ、最後となる第3弾。

今回は、カーボンホイールを使用する際に使用しているブレーキシューを取り上げさせて頂こうと思います。

 

その名も、BBB CARBSTOP HIGH PERFORMANCEです。

いかにも高性能なカーボン用という名前です!

こちらもシマノ、スラム、BBB、そしてカンパニョーロに対応する独自の形状を採用しています。

前回までのアルミシューと比較し、カーボンホイールは高価であることから、ブレーキシューにもこだわっている方が多いかもしれません。

僕は、カーボンホイールは基本的にレースのみの使用であるため、カーボンホイールを採用する際にはこだわってこのブレーキシューを選択しています。

アルミ用ブレーキシュー同様、僕がレース用でホイールを使用する際に主にブレーキシューへ求める項目は、制動力、リムをいかに傷つけないか、です。それに加えて、カーボンでは、音鳴り等の不快感が出ない事も重要視しています。

 

ナチュラルな制動感覚

このブレーキシューの感覚として、タッチの感覚はカーボンに対して全面でしっかりと掴んでくれるが、変な押さえつけ感がない、というイメージがあります。

僕は当初、カーボンホイールに慣れていないこともあり、アルミリムと比べてカーボンのブレーキ感覚に少しの不安がありました。具体的には、リムに配慮した設計がされていて、一気に効かないようなイメージを持ってしまっていました。

しかしこのテックストップは、アルミ用ウルトラストップよりも、ブレーキ面全体を使ってカチッと効いてくれる感覚があります。すぐに効かせる事もできるため、調整幅が広く、制動について信頼感を持っています。

 

カーボンリムに優しく、音鳴りもしない

そして、この独特な硬さのバランスによるブレーキの効き具合は、リムへの優しさへも繋がっているとも思います。

使用していると適度には削れますが、もっと高級な他社ブレーキシューの様に一瞬で無くなってしまう訳ではない調整がされています。

そのリムへの優しさからくる設計の影響かどうかはわかりませんが、音鳴りも起こったことはなく、正直不安要素が感じられない製品だと感じています。

 

また、制動力等は確かに譲れませんが、いくら制動力が高くても、雨のレース1本でなくなってしまうブレーキシューとなると、支給されるプロ選手以外はお財布に厳しい状況になり得ます。しかし、カーブストップはお値段も2800(税抜き)となっているので、全てをバランスよく備えているブレーキシューであることは間違いありません。

最後に、この白の色遣いが、バイクの雰囲気を邪魔せずどんなカラーのバイクにも合う洒落た具合で、ウルトラストップ同様に僕のお気に入りポイントとなっています。性能外の部分ですが、意外と自転車を楽しむためには重要な事の1つである気がします!

カーブストップは、制動力はもちろん、お財布にもリムにも優しい、ストライクゾーンの広いカーボンブレーキシューとしてオススメです!

カーブストップの商品ページはこちら

 

鈴木史竜(すずきしりゅう)

Team Eurasia-IRC TIRE 所属

1998年4月16日生まれ

静岡在住

2014年 全日本選手権ロードU17:13位

2015年 Team Eurasia-IRC TIREサイクリングアカデミーで欧州遠征

2015年 四日市全国ジュニア自転車競技大会:12位

2016年 全日本選手権TT(ジュニア):9位

2016年 Team Eurasia-IRC TIREサイクリングアカデミーで欧州遠征> 2017年 Team Eurasia-IRC TIRE 正式加入

2017年 Tour de Nouvelle-Caledonia (10日間のステージレース)完走

2019年 全日本選手権TT(U23):19位

2019年 UCI ツールド熊野 出場

2019年 ケルメスクルス(Lichtervelde):20位

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使用バイク Felt FR1、DA