GT SENSOR 完成車は29インチホイールが装着されています。29インチのままでも楽しく乗れるバイクですが27.5インチホイールならどうなるのかを試してみました。
選んだホイールは Crankbrothers シンセシス アロイ エンデューロ。
『シンセシス』は前後で異なる設計です。
フロントホイール
・スポーク数 28本
・リム幅 31.5mm
リアーホイール
・スポーク数 32本
・リム幅 29.5mm
フロントホイールはリム幅が2mm広く、リアーと同じタイヤを履かせても少し太くなります。
少しでもタイヤを太くし、タイヤ フロントサスペンションで衝撃を吸収、スポーク数を減らしより靭やかにできています。
(昔はよく前後でタイヤ幅を変えてました)
リアーホイールはスポーク数を多くし、より剛性を上げ激しいライディングに耐えれるようになっています。
リアーホイールは見えないぶんフロントホイールよりトラブルが起きる可能性が大きいです。
下りになれば後ろ荷重になりホイールを押し込む動作が必要になります。
そこにブレーキングが加わるとホイールが浮いた瞬間ロックし接地した瞬間凄い力で回ろうとします。
強度が足りてないとスポークがきしみ音が発生します。
このホイールは全く音なりしないので剛性はバッチリです。
非常にホイールバランスがよく1900gを超えているとは思いませんでした。
回転の静かさが際立ち、スーっと進む感じが気持ちがいいです。
今回はスタンダードハブを使用していますがインダストリー9ハブだとより回転が良く掛かりが早くなりますね。
アクスルは、フロント 15×110mm、リアー 12×148mm。
ホイールサイズは、27.5、29インチの取り扱いがあります。
『シンセシス』は、クロスカントリーモデルも使用させていただきました。
重量は軽くありませんがバランスの良さが際立ったホイールだと感じました。
両方共に凄く好印象です。
私は26インチから29インチにスイッチしたため、実は27.5インチホイールを使用するのは初めてです。GT SENSORは、27.5インチホイールならタイヤ幅 2.8インチまで入ります。2.8インチタイヤはこのボリューム感、セミファットバイクです。
27.5×2.8インチ仕様はタイヤのサイズ感が凄すぎて残念ながらホイールサイズの違い、良さを感じる事はできませんでした。舗装路を走る、トレイルを走る全てにおいて快適か?と聞かれるとやはりタイヤが重いぶん登りにおいては不向きです。自分の行動範囲ならこのサイズ(2.8インチ)のタイヤ幅は要らないと感じました。
ですが初心者の人にはおすすめです。タイヤが太いぶん路面追従、安定性が高く安全にダート走り楽しむことができます。
27.5×2.3インチにタイヤを交換しました。一気に外径が小さくなりました。これが27.5インチ ホイールなんだと…29インチの見た目からだと26インチ?と錯覚するくらいです。
タイヤ幅が細くなり重量も軽くなったぶん走りが軽快になりました。ハンドリングの軽さ、コーナーではホイールが切り込んでいく懐かしい感覚で29インチよりタイヤ幅一つ分内側を走れ、スイッチバック(細かいタイトなコーナー)の切り返しが楽にできるようになりました。ホイールが小さくなったことでの違和感やデメリットを感じる事はありません。バイクをコントロールしている感覚、体の動きが俊敏に行え、体、バイクにキレがでました。
トレイルを楽しむ中級、上級者なら27.5インチがおすすめ。初心者、もっとバイクの安定性がほしいもっと楽に走りたい、自分みたいにスピードを出して突っ込んでいきたいという方は29インチがおすすめです。
山中 真(やまなか しん)
セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝を中心に走るオフロードライダー。近年はシクロクロスにも東海地方のレースをメインに参戦中。GTサポートライダー。
主な成績
・2014年 SDA王滝 5月 100km 4時間28分6秒(現コースレコード)優勝
・2017年 SDA王滝 5月 100km 4位、11月 120km 4位
・2016年 東海シクロクロス シーズン成績 2位
・2017年 JCX シクロクロス広島 優勝
ブログ
http://blog.livedoor.jp/sevenride/