BBB Cyclingは、ライドがより快適になる方法を常に模索しています。この目的に対して、ヘルメットはどのような機能的解決策を採用し、安全なライドが実現できるでしょうか。今回新たに、BBBは「MIPS」を採用しました。これから「MIPS」とは何かということから、システムのすべてについて説明をいたします。
MIPS、「多方向衝撃保護システム(The Multi-directional Impact Protection System)」は、転倒時の頭部への斜め方向の衝撃が、脳に回転運動を与えることに対し、その動きを緩和するように設計されています。これは頭部への斜めからの衝撃に対して、ヘルメットがより効果を発揮するということです。自転車が転倒するとき、地面に対してまっすぐに前から落ちることがあるでしょうか。ほとんどの自転車事故では、頭部は回転運動をともなって落ちていきます。頭部には回転方向に対する速度と力が組み合わさったエネルギーが加わります。MIPSによって、エネルギーが脳に伝達するのを減らすことが実証されています。MIPSは単体で衝撃を緩和するものではなく、ヘルメットに追加された要素であり、BBBのヘルメットの安全性をさらに高めるための機能です。
目次
MIPSは脳を保護するシステムです。
1. 転倒時に頭を打ち付けた場合、多くの場合は脳に回転運動が加わります。
2. 脳への回転運動は頭部の損傷だけではなく、脳への重度な損傷を引き起こす可能性があります。
3. BBBヘルメットの内部に供えられたMIPSは、低摩擦機能によって、頭部はヘルメットの中で全方向に10mm~15mm動き、脳への回転エネルギーを減少させます。
頭部への斜めの衝撃、回転運動とは何でしょう。
不運にも事故にあった場合、多くの場合は頭部への斜めの衝撃を伴います。つまり、頭部は地面に垂直に落下するわけではなく、斜め方向に落ちていきます。地面に斜め方向に落ちた場合、脳に回転運動を与えることになります。ヘルメットが地面に斜めに衝突すると、ヘルメットと頭部の摩擦が大きい場合、頭部に回転方向のエネルギーを加えます。脳は頭蓋骨内で浮いているためにわずかに動きます。回転運動は脳を突然大きく動かし、伸張、ねじれ、引き裂く方向の力を与える場合があります。MIPSは、ヘルメットが転倒角度でねじれることで、この回転運動を減少させられます。
なぜ回転運動は危険なのでしょうか。
人間の脳は直線的な運動よりも回転的な運動に敏感であることが知られています。回転運動は脳に影響を及ぼす軽度・重度の脳損傷のリスクを高める角速度と力の組み合わせです。脳はせん断特性に関して水やゲルに似ており、回転運動に対して敏感です。また、脳も水と同じく非圧縮性です。したがって回転運動は直線運動に比べて危険度が高いと言えます。
MIPSの有無はどのようにして確認できますか？
MIPS機能の装備されたBBBヘルメットは、内側から見るとパッドの下にMIPSレイヤーを見られます。通常はMIPSロゴの付いた黄色いシートです。ヘルメットごとに専用に設計されたMIPSレイヤーが装着されています。
まとめ MIPS に関する 4つのポイント
1. MIPSは脳を保護するシステムです。
2. 脳への回転運動は直線的な運動と比較して危険度が高まります
3. MIPSの提供する低摩擦層がすべての方向に対して10mm~15mmスライドし、頭部への回転運動を緩和します
4. MIPSはヘルメットの保護性能を高めるシステムです
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