坂バカスタッフ・コエサシです。現代のロードバイクのスタンダードとなったディスクブレーキ。しかしリムブレーキと比べると重量面ではやはりデメリットがあります。そこでディスクロードの軽量化にオススメのパーツを紹介します。
KCNC ディスクブレーキローターレーザー
軽量な金属製パーツを得意とするKCNCのディスクブレーキローター「レーザー」です。弱虫ペダルサイクリングチームの選手やレバンテ富士静岡の鈴木史竜選手も使用していて、プロ選手からも評判が良いです。
まずは大胆な肉抜きが個性的で美しいです。素材はステンレスで厚みも1.8mmと、ごく一般的なスペック。特に特殊な素材や厚みでは無いので安心できます。
世界最軽量ディスクブレーキローター*
驚きなのがその軽さ。140mm径で62g。調べた限りでは140mmで最軽量です。ご参考にFelt FX完成車に付属のミドルグレードローターは、120gでした。比べるとおよそ半分の軽さです。ディスクローターは自転車の末端に位置するので、ダンシングでバイクを振った時、特にヒルクライムで走りの軽さも体感できました。
*140mmサイズ。RPJ調べ
ブレーキ性能と強度も問題無し
この軽さと肉抜きなのでブレーキ性能が気になるところだと思います。雨のダウンヒル、グラベルライド、SDA王滝とあらゆるシーンで使用していますが、制動力とコントロール性について一般的なローターとほとんど差は感じません。肉抜き部分がパッドと接触してわずかにカタカタするような感触はありますが、むしろこれによりパッドとの摩擦が増えて食いつきが良くなったように感じています。
また強度に関しても、すぐに曲がってしまうのではという不安があるかもしれませんが、そういったことは特に感じません。頻繁に輪行をしていますが、ローターが歪んでしまったことはありません。一般的なローターと同じように普通に扱っていれば特に問題ありません。
音鳴りについては、ロードバイクやシクロクロスバイクに使用して、このローターが原因で音鳴りが発生するというケースは今のところありません。MTBやグラベルでは、ブレーキを掛け続けなければいけない長い下りでキーキーという音鳴りが発生したことがありました。これについてはブレーキキャリパーの位置調整などで解消するケースもありました。ただ調整は少しシビアになると言えるかもしれません。
消耗は一般的なローターよりも早い
軽量なだけあって摩耗は一般的なローターより短いです。ただし価格がお手頃なので、トータルでコストパフォーマンスは悪くありません。
ディスクローターは摩耗する消耗部品ですので、必ず定期的に厚みのチェックをお願いします。初期状態が1.8mmで、1.5mmになった時点ですぐに交換をお願い致します。ご参考に体重58kgの私の場合、フロントが3,000km程度、ちょうどブレーキパッド交換と同じタイミングで交換が必要でした。もちろん体重だけでなく使用環境によっても寿命は大きく異なりますので厚みチェックをお忘れなく。
ディスクロードの軽量化に是非お試しください!