こんにちは、自転車通勤担当のサキです。
自転車通勤で欠かせないので荷物の運搬です。
背中が蒸れて、疲労も溜まりやすいバックパックは自転車通勤には論外として、
実際に使ってみた感想から、3つのタイプのバッグのメリットデメリットをご紹介。
ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、どの自転車スタイルでも使えます。
目次
荷物を運ぶ種類は3タイプ
パニアバッグ、シートポストキャリアバッグ、大型サドルバッグ(バイクパッキング用)の3種類があります。
パニアバッグはキャリアをバイクに取り付けて、左右にバッグを取り付けるタイプ。
クロスバイクやMTBのツーリングで荷物を積む場合はこれが一般的です。
ロードバイクでもスポルティーフなどはパニアバッグ(サイドバッグ)が主流です。
シートポストバッグはシートポストにシートポストキャリアを固定して、その上にバッグを載せます。
キャリアが取り付けられないロードバイクやグラベルロード、シクロクロスなどはこのタイプしか選択肢がありませんでした。
シートポストキャリアバッグタイプはバッグを直接ストラップ等で固定します。
ここ数年で様々なブランドが販売を開始した新しい荷物を入れるバッグ。
ロードバイク、クロスバイク、MTB、ミニベロなど、自転車の種類を問わずに大容量の荷物が運べます。
考慮すべき点
これらのバッグの使い勝手を決める要点がいくつかあります。
- 積載量
- 走りやすさ
- 重量
- 風の抵抗
- 荷物の取りやすさ
- 取り外しのしやすさ
- 費用
私のグラベルロードバイクでの自転車通勤スタイルの結論は、シートバッグ+フレームバッグとなりました。
必要十分な積載量と風の抵抗の少なさ、荷物の取りやすさに優れた組み合わせです。
項目別に違いを紹介。
積載量
パニアバッグ 50L
シートポストキャリアバッグ 10L
シートバッグ 10L
積載量で比べるとパニアバッグの圧勝です。
シートバッグの5倍も入ります。
着替えや書類、パソコンなど、荷物の量が常に多い人はパニアバッグ1択となります。
10Lのサイズ感は小さめのバックパック1個分、2Lのペットボトル4本分ぐらいです。
ノートパソコンを運ぶなら、収納可能なサイズにも要注意。
シートポストキャリアバッグ、シートバッグにはA4ノートは入りません。
荷物が少なかったとしてもA4ノートを持ち運ぶ人はパニアバッグを選ぶしかありません。
B5ノートであればギリギリ収納できるモデルもありますが、収まりが良くありません。
BBBのシートサイドキックであれば後端が広がるので、ギリギリ入りますがダンシングで揺れが大きく、乗っていて結構不快です。
9インチのiPADであれば毎日運んでも苦になりません。
バッグの積載重量
パニアバッグ 15kg
シートポストキャリアバッグ 4kg
シートバッグ 2kg
こちらの重量は本体に明記されている重量とは異なり、体感的に許容できる重量です。
やはり低重心のパニアバッグはかなりの重さでもスイスイ走れてしまいます。
バッグ単体の重量
パニアバッグ 合計3.1kg 本体1100g×2+キャリア 1000g
シートポストキャリアバッグ 合計1.4kg 本体900g+キャリア500g
シートバッグ 合計0.5kg 本体500g
軽さはシートバッグの圧勝です。
キャリアレスでベルクロ止めなので金属パーツが無いので軽くできます。
走りやすさ
ペダリング、特にダンシングのしやすさはパニアバッグがダントツ一番です。
キャリアの下にバッグを装着するので低重心が効いています。
残りの2つよりも圧倒的にダンシングが安定します。
次点はシートポストキャリアバッグ、一番重心が高いのがシートバッグです。
どちらも1kg程度の荷物であればバイクを振ってもそれほど気になりませんが、2kgを超えるとバイクを振った勢いを切り返すのが難しくなります。
コンパクトなダンシングであれば2kgぐらいまでなら何とか走れます。
風の抵抗
シートポストキャリアバッグとシートバッグはライダーの真後ろに位置するので、空気抵抗の増加はほぼ感じません。
パニアバッグは左右の幅が20cmづつ増えるので、一気に風の抵抗が増します。
シートバッグだと巡航速度 時速25kmで走れる状況で、時速21kmほどにダウンしてしまう印象。
たくさん荷物を積むならパニアバッグしかチョイスがありませんが、軽い荷物ならシートバッグに詰めてしまった方が風の抵抗も少なくて良いですね。
荷物の取りやすさ
財布や携帯など、サッと荷物を取り出す時はシートポストキャリアバッグが一番です。
高い位置にあり、チャックもついているので荷物にアクセスしやすいです。
次はパニアバッグです。
ロールアップをとる手間はありますが、開口部分が広いで目的の荷物を見つけやすいですね。
一番取りにくいのはシートバッグです。
防水性を考えてどのメーカーもロールアップで出口を塞いでいるので、毎回開け閉めが大変です。
さらに細長いので、目的の荷物をとるために手前の荷物を出す必要があります。
取り外しのしやすさ
家に到着して、荷物を部屋まで持っていくことを想定した時の取り外しのしやすさです。
シートバッグのバッグ別体式が一番簡単で、1秒で荷物を取り外すことができます。
本体とインナーバッグが別になっているのがBBBのサイドキックで、こちらの楽さは感動的です。
商品詳細はインプレページで紹介しています。
同じシートバッグでもインナーバッグの無いモデルは荷物を取り出すのが面倒です。
自分でインナーバッグを入れても良いのですが、ジャストサイズのバッグを用意しないと入れるのに苦労しそうです。
インナー無しタイプのシートバッグはバンジーコードなどが付属しているので、サドルバッグに荷物を巻き付けたりするのに便利です。
本気のアドベンチャーライドにはこちらですね。
パニアバッグも商品によって取り付け方法は異なりますが、THULEのパックンペダルは取り外しは片側1秒で可能です。
普通のパニアだとほぼつけっぱなしという設計が多いので、インナーバッグを使うのが通勤ライダーにはお勧めです。
費用
パニアバッグ 合計24000円 バッグ19000円+リアキャリア5000円
シートポストキャリアバッグ 合計12000円 本体8000円+キャリア4000円
シートバッグ 合計10000円
バッグという単位でみればコスト最小なのはキャリア不要のシートバッグですね。
容量単価でみるとパニアバッグが逆転します。
パニアバッグ 合計24000円 50L=1Lあたり480円
シートポストキャリアバッグ 合計12000円 10L=1Lあたり1200円
シートバッグ 合計10000円 10L=1Lあたり1000円
自転車通勤で50Lフルに使う人はいないと思いますが、たくさんの容量を安くという考えで行けばパニアバッグが正解です。
結論!
基本の荷物はシートバッグが正解
私の自転車通勤に必要な着替え、レインウェア、書類、貴重品、工具、チューブ、CO2ボンベをベストに収納してくれるのは、
10Lのシートバッグ+4L フレームバッグ+ボトルケージツール缶です。
シートバッグだけでは入りきらないのと、高い位置に重量物があると走りづらいので、ツール缶に工具などを入れています。
フロントバッグは携帯、財布だけで贅沢に使っています。
何か急に持ち帰ったりするものが出たときに活躍してくれます。
たまに持ち出す必要があるノートPCはB5サイズでギリギリシートバッグに入るのですが、
走りにくいので、パソコンを運搬するときは折り畳み出来る簡易バックパックを使います。
最近ハンドルバーバッグも追加で導入。
突然の雨に備えてレインウェアを常備すると、ちょっと書類を持って帰ったり、荷物が増えた時に収納場所に困っていました。
シートにめいっぱい荷物を詰めると重心が高い上に、時間差でバッグが揺れて走りにくいので、ハンドルとガッチリ固定されているハンドルバーバッグに分散させると快適です。
日々パソコンを運ぶ必要がある人はパニアバッグ一択となります。
シートポストキャリアに取り付けるタイプのバッグを選ぶべき人は、パニアバッグほどの容量はいらないが、正方形に近い荷物を運ぶことが多い人です。
ポケットも豊富でシートバッグよりも低重心、荷室も四角形なので、バッグとしてはシートバッグよりもはるかに使いやすいです。
2kg積んだ状態でダンシングをしてもシートバッグよりもフレームに固定されている感覚が強いので、こちらの方が走りやすいメリットもあります。
やや重かったり、取り外しが面倒だったりしますが、シートバッグが出るまでは私も愛用していました。
以上自転車通勤でおすすめの荷物運搬方法のご紹介でした!