クランクブラザーズの27.5+ブースト規格のホイールはGTのパンテラに装着することは出来るのか??
というテーマで調べてみました。
目次
【GTパンテラに採用されている27.5+ブースト規格について】
27.5+ブースト規格というと一般的には、
フロント110mm×15mm リア148mm×12mm というサイズとなります。ミッドファットとも呼ばれています。
GTパンテラの27.5+ブースト規格は、
フロント110mm×15mm リア141mmQR となっています。
GTのカタログではこのリアの規格を「ブーストQR141」と表現しています。
このクイックリリースを使ったブースト規格は以下のブランドのバイクでも採用されています。
最近規格が浸透してきて、他社バイクでも採用が増えています。
トレック X-Caliber(エックスキャリバー9/8/7)
マリン パインマウンテン (MARIN 17 PINE MOUNTAI)
【クランクブラザーズのエンドキャップの種類】
まずはじめに・・・
27.5+ブースト規格ではないクランクブラザーズのホイール
は、アダプターを使うことで
リア135mmQRから142mm×12mm
への変換が可能です。
・表1 クランクブラザーズホイールエンドキャップ型番表135mmQRから142×12mm
(*826148は生産終了)
7mmというエンド幅の差とシャフト径の規格を、このアダプターの入替えで変換することができます。
上記の品番524983と524985のアダプターですが、ブースト規格のアダプターにも実はまったく同じものが使われています。下記の表をご覧ください。
・表2 クランクブラザーズホイールエンドキャップ型番表142&148mm
142と148mmのキャップの型番が同じという事は、表1の135mmQRのパーツが27.5+ブースト規格のハブにも使えるという事になります。
142mm-135mm=7mmでしたので、同じように考えると・・・
148mm-7mm=141mm という事になり、次の表を作ることができます。
・表3 裏技クランクブラザーズホイールエンドキャップ型番表
結論としては、
27.5+ブースト規格のクランクブラザーズのホイール
・コバルト2ブースト、アイオダイン2ブーストホイールには品番826175 税抜き3300円のキャップ
・コバルト3ブースト、アイオダイン3ブーストホイールは品番524984 税抜き2800円のキャップ
を使えば141mmクイックリリースブーストに改造することが可能となります。
この表を元に、GTパンテラにクランクブラザーズの27.5+ブースト規格のホイールを装着してみることにしました。
・QRアダプターと27.5+ブースト規格のリアホイールについていた12mmアダプターを並べてみました。
ハブに装着する部分の形状が同じなので、ピッタリホイールにつけることができました。
QRアダプターの方が各3.5mm短くなっていて、2つで7mmエンド幅が短くできます。
実際に取付できるかどうかを検証するため、2018モデルGTパンテラコンプに装着しました。
【裏技完成形】
2018 GT PANTERA COMP crankbrothers Iodine2 27.5+ 141QR
装着したバイクがこちらです。ばっちり装着が出来ました!
141mmのQRブースト規格に変換されて、ぴったりとフレームに収まりました!
141mmQRブーストという特殊な規格にクランクブラザーズの27.5+ブースト規格のホイールを装着できました。
フロントは元々110mmエンド幅のブースト規格なので、もちろん問題なく装着できます。
GTパンテラシリーズは27.5+の完成車としては非常にお求めやすい価格帯が魅力です。しかしリアのエンド規格が141mmQRというブーストQR規格だった為、ホイールのグレードアップをしようとしたときに選択肢がほとんどないという大きな問題を抱えていました。
今回の検証の結果、クランクブラザーズのアイオダイン2の27.5ブーストホイールはGTのパンテラに装着できることが分かりましたので、ホイールのグレードアップの選択肢に入れることができますね。
GTパンテラユーザーの方、今後ご購入を検討されている方、こちらの記事をお読みいただきグレードアップや購入の参考にして頂ければ幸いです。
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以上、ライトウェイプロダクツジャパン カスタマーサービス
カマタでした