Felt最新のオールラウンドロード「FR」から、
エントリーモデル「FR60」を紹介
エントリーモデルですが、Felt最新の形状設計を採用しています。
シートチューブの両側を通ってトップチューブに溶接されるシートステーが特徴。
さらにそのトップチューブとシートステーは横方向に扁平加工されていることが分かると思います。
これはカーボンフレームのフラッグシップモデル「FR FRD」と同様のフレームデザインです。
これによりシートステーが垂直方向に柔軟性向上。
荒れた路面でもリアタイヤが柔軟に路面に追従してペダリングのパワーを逃さず、振動も吸収してくれます。
さらにリアタイヤからの突き上げは、シートチューブ&サドルではなく、トップチューブにも分散され、腰に優しいです。
横方向の剛性も扁平加工により向上しているので、加速性も獲得しています。
ヘッドチューブの太さとベアリング径は、フレームサイズにより調整。
470mm以下のサイズは、コンパクトな上下1-1/8インチのベアリング径で軽量に仕上げています。
より剛性の必要とされる510mm以上のサイズは、下ベアリングを1-1/2インチにして、強くペダリングしたときの優れた反応性とコーナーリングを実現しています。
FRは、このヘッドチューブに限らず、フレーム全体としてサイズごとの専用設計を行っています。
ワンサイズごとに設計をして専用のフレーム部材を用意することは非常に手間とコストがかかりますが、Feltが目指すライドフィールを実現するために必要なことです。
一部の他社メーカーで、同じくサイズによりヘッドチューブのサイズを調整しているところもあるにはありますが、この価格帯のバイクでここまでやっているのはFeltだけです。
ちなみにFRアルミ上位グレードのFR30/40では、FR60より細かく3つのベアリング径をフレームサイズごとに選択しています。
フロントフォークはカーボン製。コラムはアルミ。
Feltではエントリーグレードのカーボンフォークですが、シートの重ね方を徹底的に解析して他社の上位グレードのモデルに劣らない性能を目指しています。
FR60はダウンチューブのシフトワイヤーは外出しですが、上位グレードのFR30/40は内装されます。
リアエンドはシートステーとチェーンステーとの溶接面積を大きくとれる特別な形状。
BBはスタンダードなJISスレッドBB。
メンテナンス性が高いです。
ちなみに、上位グレードのFR30/40だと、幅広大径のBB386になります。
BB386になると各チューブの溶接面積を大きくとれて、造形の自由度も上がります。
やはり反応性は上位グレードのほうが優れています。
FRシリーズでサブブレーキレバーがついてくるのはFR60だけです。
ゆっくり走る時などは、楽な姿勢でブレーキをかけられて便利でしょう。
FR60を軽量ホイールにグレードアップ
Felt最新の形状設計を取り入れたFR60、フレームの完成度が高いです。
ただ、FRアルミ上位グレードのFR30/40と比べると走りに重さはあり、価格差は小さくないかもしれませんが、できれば上位グレードのFR30/40を選んで欲しいのが個人的な思いです。
そこで、FR60を軽量ホイールに交換して試してみました。
ALEXRIMS ALX473EVO に交換しました。
https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/820519.html
47,000円で1460gという驚きの軽量ホイール。
この重量だと、普通は10万円以上します。
30mmハイトのセミエアロ、溶接ジョイント、軽量エアロスポーク、2:1スポークデザインを採用し、選手からの評判も良いホイールです。
ホイールを交換したことで、走りはかなり軽くなりました。
特に漕ぎ出しはかなり軽くなります。
街乗りのストップ&ゴーや、低速で走る時にも、大きな効果を実感できるでしょう。
あと、単純な重量も軽くなりました。
純正状態だと10.2kg(ペダル無し)
ALX473EVOに220g程度の一般的なロードタイヤで9.2kg(ペダル無し)
この差は大きいです。
ホイール交換で上位グレードに近い性能を得られるので、FR60を買って後々ホイール交換するというのも良いと思います。
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