ALEXRIMS ALX850 インプレ by 前田公平選手 弱虫ペダルサイクリングチーム

 

アレックスリムズ ALX850 を前田公平選手がインプレッション

インプレホイール:ALX850

55mmハイトのカーボンディープリムを、ハイローフランジハブで組んだオーソドックスなカーボンチューブラーホイールです。

商品ページはコチラ

https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/820501.html

 

インプレライダー:前田公平選手

チーム:弱虫ペダルサイクリングチーム

生年月日:1994.06.15

体重:60kg

戦歴:

2012

アジアMTB選手権大会ジュニア:優勝

2013

全日本MTB選手権大会U23:4位

2014

全日本MTB選手権大会U23:3位

全日本シクロクロス選手権大会U23:2位

2015

全日本MTB選手権大会U23:3位

2016

全日本シクロクロス選手権大会エリート:2位

2017

全日本MTB選手権大会エリート:3位

全日本シクロクロス選手権大会エリート:3位

実業団Jエリートツアー:11位

 

インプレに使用した機材:FELT FR1

 

 

全体的な印象はどうでしたか?

55mmハイトという存在感のある見た目とは裏腹に、凄く扱い易いホイールだと思いました。

登り、下り、平坦とその乗り味を吟味しながら走らせましたが、様々なシチュエーションにおいて目立ったウィークポイントはなく、オールラウンドにこなせる能力の高さを感じました。

まず登りですが、1400gを切る軽量さから重さを感じることはありませんでした。

特にシッティングで回している時の転がりの軽さが目立ちました。

緩斜面の登りでスピードが乗るような区間はかなりアドバンテージが得られると思います。

次に下りですが、コーナーの連続するようなテクニカルセクションでも捌けます。

リムハイトの高いホイールはジャイロ効果が強く、バイクを倒しこんだ際の挙動に癖があり扱い難いイメージがありましたが、このホイールでは不自由さは感じませんでした。

また、リムが薄いからか、ディープリム特有の路面からの突き上げも感じにくく走りのストレスが少ないです。

近年では主流となりつつあるワイドリムではなく、ナローリムでの設計もあり、コーナリングで程よく力の逃げ道を作ることで、弾かれ難くなっているのだと思いました。

 

 

最後に平坦ですが、ここで本領が発揮されると思いました。

55㎜のリムハイトが織り成す巡行性能はセミディープや軽量ロープロファイルとは一線を画しています。

特に、40km/h付近のスピードの伸びが気持ちよく、ペダルで回転のきっかけを与えてあげると勝手に進んでいくような感覚です。

ホイールの剛性は高すぎず、乗り味もマイルドなので、近年の高剛性カーボンフレームとの相性は良いのではないでしょうか。

 

では、良かったところを3つだけ教えてください!

①巡行性能

中高速域で性能を発揮します。

同じスピードで少ない出力で走ることが出来れば、余裕が生まれるのでミスやトラブルを減らすことが出来ます。

②コストパフォーマンス

カーボンチューブラーホイールは各社30万円オーバーのラインナップのなか、税込でも20万円を切るその価格。

それでいて55mmハイトで1400gを切る軽量さは魅力的です。

ホイールをグレードアップしたい方は手を出しやすいのではないでしょうか。

③柔らかすぎない柔らかさ

最近のカーボンバイクの剛性は、特に一般ユーザー、一般レーサーには高すぎると思っています。

ナローリムとマイルドな味付けのこのホイールは程よく中和してくれるため、角のない扱いやすい自転車にしてくれると思います。

コーナーでは弾かれ辛くしっかりと粘ってくれるので、コーナーに苦手意識のある方には合うと思います。

 

どんな人にオススメですか?

体重の軽い方、小柄な方ですね。

絶対的なパワーで劣る場合が多いと思います。

登りはパワーウェイトレシオで軽快に登れても平坦ではそうもいきません。

そのウィークポイントを補ってくれるのがこのホイールだと思います。

跳ね返りも少ないのでフィーリングは合うでしょう。

 

商品ページはコチラ

https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/820501.html

 

唐見実世子選手のインプレはコチラ

https://www.riteway-jp.com/itemblog/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-14988/2017/12/_koesashi