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アレックスリムズの対応アクスルサイズを変換するためのアクスルキット交換作業を紹介します
アレックスリムズのディスクブレーキ用ホイールの多くはアクスルサイズの変換が可能です。
ホイール本体に複数のアクスルキットが付属するモデルとアクスルキットを別に購入する必要があるモデルがあります。
今回は「RXD3」を例としてご紹介します。
リムブレーキモデルのメンテナンスでアクスルを抜く際も基本的に同じ方法で行います。
※本記事の内容はALEXRIMSブランドのロード用完組ホイールに対応します。A-CLASSホイールには対応しませんのでご注意ください。
フロントホイール交換方法
フロントホイールのアクスル交換のためには、まずエンドキャップを外す必要があります。
エンドキャップはスレッド(ネジ山)が切られておらず、嵌まっているだけです。
ただ、このエンドキャップが非常に固いものがあります。
防水のために、きついサイズのゴムOリングを使っているためです。
そんな時はラジオペンチとペーパーウエスを用意してください。
この「ペーパーウエス」というのがポイントです。
ペーパーウエスを何回か折り畳んで、ラジオペンチに挟んでエンドキャップを引っ張ります。
引っ張るのはディスクローター台座の反対側のキャップです。
写真のように挟むようにしてください。
なんで布ではなくペーパーウエスなのか?
布だと引っ張ったときに繊維が開いて、エンドキャップとラジオペンチが直に接触するため、傷がついてしまいます。
また、ペーパーウエスのほうが、摩擦が発生して、しっかりエンドキャップを掴めます。
エンドキャップが外れたら、簡単にアクスルが抜けます。
あとはディスクローター台座側から使いたいアクスルを差し込んで、エンドキャップを装着すれば、アクスル交換は完了です。
リア交換方法(2019以降のQR用アクスル除く)
2019年以降のクイックリリース用アクスルは仕様が変更されているため手順が異なります。該当品の交換方法は下部に追記しています。
リアもフロントと同様にエンドキャップを外します。
ただリアの場合は、フリーボディを引っ張って外せばOKです。
この時、一緒にフリーボディの爪が外れて飛んでいきやすいので気を付けてください。
フリーボディが外れると、同時にエンドキャップが外れます。
同じくアクスルを差し替えるのですが、リアはフリーボディが付いているので注意が必要です。
分解する前の状態をしっかり確認しつつ、作業を進めてください。
まず、フリーボディの反対側(ディスクローター台座側)からアクスルを差し込みます。アクスル表面には酸化防止のため、グリスを薄く塗布することをおすすめします。
ハブ内部の筒が動いてうまく入らない場合があります。
筒を確認しつつ差し込んでください。
ポイントは、アクスルがフリーボディが装着される場所まで来たら、先にフリーボディを元の位置に戻し、その後に最後までアクスルを差し込むことです。
フリーボディのラチェット部の推奨グリスは、フィニィッシュライン社のプレミアムテフロングリスです。
フリーボディの爪は外れやすいので、なくさないよう気をつけてください。(外れても手で戻すことが可能です。)
また、フリーボディの内側にも別体の筒状のパーツが入っています。
このパーツを入れ忘れると、フリーボディが回りませんので、ご注意ください。
フリーボディを嵌め、アクスルを奥まで差し込みます。
エンドキャップを嵌めたらリアのアクスル交換も完了です。
リア交換方法(2019以降のQR用アクスル)
2019年以降の仕様は、上の画像のように「Lock」の印字があることが特徴です。
両側に5mmの六角レンチを挿入してください。
片側のレンチを固定して、時計回り(逆ネジです)に回すことで、キャップが外れます。
以降の手順は従来のモデルと共通です。
取り付ける際はキャップに記載あるように12N/mのトルクが指定されています。
締め付け方向は逆ネジですので反時計回りです。
基本的にはショップへご依頼されることをお勧め致します。
アレックスリムズ ブランドページ
https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/alexrims.html
2023年8月25日更新