こんにちは、自転車通勤担当のサキです。
目次
自転車通勤に最適な、FELTのクロスバイク ベルザスピード50 (VERZA SPEED50)を実際に乗って、カスタムしながら、インプレッションを行っていきます。
まずはベルザスピードの基本性能を見ていきましょう。
一番の特徴は弓なりのシートステー
普通のクロスバイクはシートチューブからリアホイールの軸に向かって真っすぐにパイプが伸びますが、ベルザはぐにゃっと弓なりに円弧を描いています。
この形状により、地面からの突き上げをフレームを積極的にしならせて、吸収してくれます。
フレームの魔術師と言われるジムフェルトのアルミの加工テクニックが一番生きている部分ですね。
完全オリジナルのフレーム設計
創業者であり、開発のトップであるジムフェルトが日本に来た時に言っていました。
エントリーモデルであっても、出来合いのフレームにブランドロゴを取り付けるだけのような、金儲けのためだけの仕事は絶対にしない。
5万円のクロスバイクであっても、その予算の範囲で最高のフレームを作ることが我々の使命だと。
話を聞いて、感動してしまいました。フレームのパイプ1本の肉厚、外径まで全てジムフェルトとプロダクトマネージャーのアラン、ロバートの3人で決めているそうです。
三角柱が変形した形状のトップチューブ
前輪からの衝撃を逃がしつつ、横剛性を高めるために、トップチューブは三角柱が後ろから前に向かって膨らんでいるような形状をしています。
他のブランドでは見られない特殊な形状に、フレーム設計のこだわりを感じますね。
インナーケーブルルーティング
レバーから伸びるケーブルはフレームの内部を通って各ブレーキ、変速機につながっています。
見た目がスッキリするだけでなく、ケーブル内部へのゴミや雨の侵入が少なくなるので、傷みやすい自転車通勤にはうれしい設計です。
柔らかサドル
クロスバイクとしては、やや細身のサドルですが、ゲルがたくさん入っているハイグレードな逸品です。
特に先端のノーズ部分が厚いので、股下の痛みを軽減してくれます。
手に優しいグリップ
グリップの形状が単純な丸ではなく、平らな部分が広がっているので、手の平が痛くなりくい形です。
1時間以上走るロングツーリングでは特に威力を発揮してくれます。
キャリア、フェンダーにも完全対応
フレームにキャリアとフェンダーを取り付けるためのネジ穴があるので、雨の走行や、パニアバッグを装備してのツーリングにも対応しています。
ロードバイクに匹敵するフレーム寸法(ジオメトリー)
ベルザの各フレーム寸法を決めているジオメトリー表を見ると、ジムフェルトの本気度が分かります。
サイズ展開が5つもありますね。よく似た5万円クラスのクロスバイクは3サイズが一般的で、多くても4つです。
お店の人からも、こんなに細かくフィッティングを出す必要があるのか?と言われるほどです。
さらに1つづつのサイズでもこだわっています。
シートチューブ(STCT)とトップチューブ(HTTL)だけ変えれば一番低コストに身長の変化に対応させられるのですが、フェルトはサイズの違いによるハンドリングの違いを最小限にしています。
ハンドリングを左右するHA、HTを見て頂くと、細かく数値が変更されています。
身長が変わって、重心位置が変わっても理想の走行感覚を維持するためのこだわりです。
ロードバイクでは一般的な、ハンドルまでの距離や高さを示すREACHやSTACKの数値もクロスバイクでは見過ごされがちですが、伸長に合わせた最適な数値を選べるようになっています。
次回以降は実際に乗ったインプレッションや、パーツを取り付けたカスタマイズを紹介していきます。
ベルザスピード50の詳しいスペック、価格はこちら
https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/2016/verza_speed_50/