雨でロードバイクに乗ったらドロドロになるのは仕方無い?フェンダーはカッコ悪い?取り付け取り外しするのも面倒くさい?
いやいや、ロードバイクの進化が著しいように、ロードバイク用フェンダーだって進化しています。オランダの総合パーツブランド BBB から、雨の時だけサッと取り付けて、完璧に汚れをガード、そしてカッコいいロードバイク用フェンダーを紹介します。
目次 [hide]
BBB ディスクガード BFD-65
27.5”/650B/700C用のフルフェンダーです。最大タイヤ幅42mmでロードバイク、グラベルバイク、クロスバイクなどに対応します。最大の特徴はフロントフォークとシートステイにバンド固定するタイプのため、ダボ穴の無いバイク、スルーアクスルのバイクにも取り付けが可能なこと。フェンダー本体は、高い耐久性と強度を備えながら、GRS(Global Recycled Standard)認証されたリサイクル材料を75%使用。前後別と前後セットの販売があります。内容を考えると価格もお手頃に感じますね。
工具無し30秒で素早く装着
実際に使用していて最も驚き、気に入っているのが、とにかく脱着が簡単で素早いこと。最初のステー長さ・角度調整さえ済ませてしまえば、なんと取り付け30秒、取り外し10秒でできました。私は基本的に雨の日やウェット路面の時だけフェンダーを着けたいのですが、そういった使い方がまったく苦になりません。
何がそうさせているのかというとBBB独自の「ミニリングフィックス」という取り付けシステム。一見するとライトブラケットでよくある普通のダイヤル式なのですが、重要なのは、ダイヤル+フック になっている点です。この構造によって少しダイヤルを緩めるだけで簡単に外せるのです。逆もしかりで、フックをかけて少しダイヤルを締めるだけで取り付けできてしまいます。
ブラックパーツで統一してスタイリッシュ
ロードバイクにフルフェンダーというある意味アンバランスな組み合わせなのに違和感が無いのは、フェンダーステーや小さなボルトに至るまですべてブラックで統一しているから。
ここがシルバーだったりすると途端にごちゃごちゃしたビジュアルになってしまうんですよね。
フレーム取り付け部分のパーツも固定力を確保しながら最小限のサイズになっていると思います。最新のカーボンロードに取り付けてもスタイリッシュです。最大タイヤ幅が42mmということで25Cのロードバイクには似合わないかなと思いましたが、実際に装着すると違和感無しで全然いけます。
取り付け初期調整も簡単
最初のステー長さ・角度の調整もものすごく簡単。ステー長さは手でダイヤルを緩めて調整。角度は2.5mmヘックスレンチ1本でOK。ステー長さはカットせずとも約2cmの調整幅がある最高のシステム。
私のレースロードはステー内幅、フォーク内幅が足りずに装着できませんが、フェンダーのカバー範囲を変更できるエクステンダーが付属します。
幅に余裕があるバイクであれば、フロントはフォーク前側、リアはシートチューブ側までフェンダーを延長することができます。本当によく考えられていて、気が利いています。フロントフェンダーエクステンダーのフォーク部分幅およそ40mm、リアフェンダーエクステンダーのシートステー部分幅およそ52mm。
サイレントでスムーズ
ロードバイクにフェンダーを装着するにあたってもう一つ気になるのが、カチカチガタガタといった異音。ステーとかボルトの金属が走行中の振動と合わさって鳴るんですよね。フレームと接する部分にはしっかりとしたラバーが配されています。確実に固定して、大事なフレームも傷つけないでしょう。やっぱりロードバイクはサイレントでスムーズでなくちゃ。ディスクガードはそういった異音が少なく、ライド中も存在を感じさせません。
対応するフレームについて
「ディスクガード」という製品名から分かるようにディスクブレーキのバイクに取り付けることを想定して設計されています。フロントはリムブレーキのバイクでも取り付けできますが、リアはシートステーのブレーキキャリパーに干渉してしまうかもしれません。チェーンステーにブレーキが装着されているバイクであれば取り付けできそうです。
フロントフォーク&シートステーのバンド固定部の対応外周は下記が目安です。
フロントフォーク:最大170mm
シートステー:最大106mm
仮に真円パイプとすると、フォーク54mm径、シートステー34mm径になる計算。これより太いフレームなんてめったにないので、ほとんどのフレームに取り付けできますね。
実を言うと最初は半信半疑で使ってみたのですが、初期調整から、ライディング時、日頃の着け外しまで常に満足度が高いです。ロードバイク用フェンダーのゲームチェンジャーとなりそうです。
書いた人→コエサシ