【レビュー】BBB ロードキャッチャーⅡ | クイックに装着できるフェンダーで雨も快適に! 鈴木史竜選手

写真提供∶The Key様

こんにちは!鈴木史竜です。

今回はBBBロードキャッチャーⅡ BFD-04 のご紹介です。

こちらは、いわゆる後輪に装着するタイプの泥除けになります。泥除けと聞くと、レースをする選手やシリアスレーサーの方からはただの邪魔な重りではないのか?という声も聞こえてきそうですが、そうとも言い切れません。

雨の日や、濡れた路面でライド中の不快感を大きく低減してくれるだけではなく、砂や土で路面が荒れている場所を走る人にとってはバイクや携行品をきれいに保ってくれる効果を実感しました。1年を通して非常に活躍し、ライドの快適性を挙げてくれたロードキャッチャーをご紹介いたします。

雨の日の快適性

まず、何と言っても雨の日の快適性です。冬場に雨や雪の中に走る方は少ないかもしれませんが、梅雨や夏の時期は特に、雨の中走ることも珍しくありません。選手は当然ですが、お仕事をされている方も休日の関係で雨でも走る事は想像されます。そこで不快になるのが、巻き上げられた水や泥です。特に、後輪は巻き上げた泥や砂は、見事にお尻や背中に直撃する格好になります。長いライドになるほど、不快感は増していきます。また、白や薄い色のジャージを使っている場合、汚れが落ちにくいため、出来るだけ汚したくない気持ちにもなります。ロードキャッチャーは装着角度も自在で、後輪に沿わせて広く水を受け止めてくれるため、高い快適性のまま走ることが出来ます。

サドル裏を汚れから守ってくれる防御力

ただ、体だけではなく出来れば機材も汚したくない…というのが本音。ロードキャッチャーを装着しておくと、ライトとサドルバッグを後輪で巻き上げた水から守ることが出来ます。すべてを防ぐことは出来ませんが、サドル下に泥や水が跳ね上がらないため、汚れは最小で収まります。サドルを取り付けるパーツが泥で故障するリスクも減るはずです。

装着のしやすさ

次に、泥除けを採用するうえで、装着のしやすさという点が、私が最も重要視した点でした。レースやスピード系のイベントになれば泥除けは外すことになるので、必然的に着け外しの回数が多くなります。ロードキャッチャーは工具が必要なく、ダイアルを回すだけなので、1分もあれば十分に着け外しが可能です。こうした装着のしやすさは、使い続けていく上で重要な点でした。

装着パーツ(リングフィックス)の薄さ

また、ロードキャッチャーをサドルに締め付ける際のパーツは、とても薄くつくられています。ここが厚いものだと、レーサーパンツの股の部分が擦れる事も多く、レーサーパンツを傷つけてしまう等のストレスが発生します。十分な強度の上で出来るだけ薄く設計されていることは、とても嬉しいポイントでした。

幅広いバイク(シートポスト)に対応する適応性

最後に、エアロフレームも、ノーマルフレームも対応可能な適応力は大きな決め手でした。特に昨年は、年初はエアロフレームでスタートし、途中でノーマルなオールランドフレームに乗り換えました。ここで問題になるのは、シートポストの太さです。ノーマルフレームに対応していても、エアロシートポストの周長に対応していない製品は多いと感じます。

さらに、ボルト2本で角度の調整も可能。シートポストについている物や、シートポストの角度に合わせて、タイヤに沿わせるための調整幅も広く設定されています。こうした理由から、バイクを複数台所有されている方にも、最適な選択肢であるように感じます。

 

唯一のデメリットとしては、バイクの高いところの重量が加算されるため、バイクの振りが多少重くなる事です。しかしながら、それはサドルバッグでも同じこと。選手の中には、サドルバッグによってバイクを振る感覚が変わる事を出来るだけ避けたい選手もいるので、こういった方には少しお勧めできません。しかし、大多数の方はトラブルに備えてサドルバッグ等も活用されているはずですし、私個人的にも練習における使用では大きなデメリットは感じていません。

この1アイテムで雨の日にライドの不快感が減り、機材を少しでも守れるのであれば、導入の価値は非常に大きいと感じます。冬は雨や雪で走られる方は減るかと思いますが、少しでも快適に走っていきましょう!

ロードキャッチャーⅡ製品ページ

 

鈴木 史竜 (すずき しりゅう)

1998年4月16日生まれ

レバンテフジ静岡所属

静岡県出身。都内の大学に通学しながらプロロードレーサーとして活動。2024年からはアシスタントスポーツディレクターとして、チーム運営にも携わる。

Twitter https://twitter.com/shiryu_suzuki

Instagram https://www.instagram.com/shiryu_suzuki/

2017年 Team Eurasia-IRC TIRE 正式加入

2017年 Tour de Nouvelle-Caledonia (10日間のステージレース)完走

2019年 全日本選手権TT(U23):19位

2019年 UCI ツールド熊野 出場

2019年 ケルメスクルス(Lichtervelde):20位

2021年  JCL第9戦 大田原ロードレース 22位

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