店長自身の体験からアドバイスするグラベルバイク&自転車通勤ノウハウが自慢のサイクルハウスWISH 前橋南店 インタビュー

グラベルへのアクセスも良く、グラベルバイクを得意とする群馬県前橋市のサイクルハウスWISH 前橋南店の下田店長にインタビューしました。

 

自転車という楽しい乗り物の世界に1人でも多くの人を巻き込みたい

――サイクルハウスWISHってどんなお店ですか?

バリバリの競技志向の方からは物足りない店かと思います。マニアックな超軽量パーツも展示しておりませんし、速く走るためのアドバイスもできません・・・。でも経験だけは長く、スポーツサイクルに出会って30年が経ちますが、始めたころとは比較にならないほど機材は深化し、遊びの幅が広く、「自転車って面白い!」という気持ちは年々強くなっています。この楽しい乗り物の世界に1人でも多くの人を巻き込みたい!それが自転車店を経営する気持ちの原点です。

 

――30年ということですが、店長はどこからスポーツバイクの世界に足を踏み入れたんですか?

自転車は子供のころから好きでしたね。本格的にロードバイクを始めたのはツールドフランスがきっかけです。高校生の時に風邪をひいて夕方から寝込んでいて、深夜に目が覚めてしまったんですよね。たまたま深夜に放送していたツールドフランスを見て、自分にも出来るんじゃないかと思ったのが始まりです。卒業まではクロスバイクであちこち走り回り、大学に進学して遂にロードバイクを手に入れました。親が運転免許を取るために貯めてくれていたお金で買ってしまい、ひどく叱られたのをよく覚えています(笑)。ツールドフランスみたいに速く走ることは自分には出来なかったんですけど、気分だけはツールドフランスで自転車を楽しんでいます。今はグラベルバイクがメインですがやっぱりドロップハンドルの自転車が得意ですね。

 

――お店のお客さんはどんな方が多いんでしょうか?

競技志向の方は少ないですね。特に自転車で通勤したいという方を応援したいので、学生さんとかクロスバイクのお客様も多いです。もちろん一般車の販売や修理もやっています。あとはやっぱり通勤から週末まで使えるグラベルバイク。グラベルバイクをもっとたくさんの方におすすめしたいですね。

 

――お店をやっていく中で何かこだわりはありますか?

お店に入ってきたお客様には「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」とご挨拶するようにしています。お客様も「こんにちは」と返してくれて、そこからコミュニケーションが生まれます。自転車をお客様に楽しんでもらいたいので、お客様のお話を聞いた上でいろいろとご提案したいと思っています。

 

フィールドを選ばず愉しめるグラベルバイクに魅せられて

――どんなジャンルに力を入れていますか?

ここ数年は大規模イベントが自粛されていたため、フィールドを選ばず少人数で遊べるグラベルバイクが話題の中心です。私自身も6年ほど前からグラベルバイクを楽しんでおり、失敗談も含めてリアリティのある提案ができていると自負しています。発端になったのはGTの『グレード』です。アルミもカーボンも乗りましたが、オン/オフ問わず素直な乗り味は、その後の私のグラベルバイクライフの礎になった重要なモデルで、今日でも商談には度々登場します。

長距離も移動出来て路面を選ばないグラベルバイクは、最強の通勤バイクでもあります。私はお店から10kmほどの所に住んでいますが、グラベルバイク通勤が楽しすぎて片道30kmの遠回りをしています。帰路は隣町の高崎足門店を経由しますが、ここでも朝とは異なるルートで30kmの遠回りを“愉しんで”います。通勤はほぼ舗装路のみですが、グラベルバイクは舗装路でも案外スムーズです。止むを得ず段差を超えて歩道に進入することもありますし、夜間は路面状況も不確かですが、グラベルバイクの堅牢な足回りなら安心して通勤できます。

最近ではお客様と出掛けたツーリングの模様をインスタに投稿したり、動画にまとめたりして思い出として記録しています。

 

——グラベルバイクの魅力ってなんですか?

小さい子どもって長靴を履くとわざと水たまりに入りたがるじゃないですか?大人もグラベルバイクに跨ると舗装を走ればいいのにわざと砂利道を走るんですよね(笑)。大人も子どもと一緒なんだな~と。グラベルバイクと言うと泊りのキャンプツーリングと思われがちなんですけど、そうじゃなくて午前中だけとかでも遊べるし、美味しいコーヒーを目指して走っても楽しいんですよね。泊りじゃなくても遊べるってことを伝えたいですね。

 

——WISHさんでグラベルバイクを購入したら、グラベルに連れて行ってもらえる?

はい!忙しい時期だと出来ないこともあるのですが、月一開催を目指してやっています。上のような動画も作っているので、あとでみんなでワイワイと見て楽しんでいます。

 

グラベルに適した道具をアドバイス

――特に力を入れているブランドは?

グラベルバイクに興味を持ち始めると、道具選びもそれに適したものに変化していきます。KCNCパーツは軽さが魅力ですのでヒルクライムバイクにはオススメですが、強度が欲しいグラベルバイクでは見送ろうとか。

 

補給が受けられなそうなルートでの給水は、キャメルバックのアイテムが心強いです。

 

クランクブラザースのクリップレスペダルは、いかなる状況、態勢でもステップイン/アウトできる点が魅力です。実際にグラベルで使ってみたからこそ優位性が分かります。

 

GPSデバイスのガーミンはルートや自車位置を把握するために是非とも欲しいです。ガーミンのデバイス群はグラベルライドのみならず、通勤でも活躍する速度/照度連動のライトや後方レーダー、睡眠やストレスを見える化するスマートウォッチ、体重や体水分量、筋肉量などを測定する「INDEX」など多岐に渡ります。それらデータを統合して記録する「ガーミンコネクト」は、使い始めると二度とやめられません!

 

——キャメルバックのアイテムをたくさん展示してくださってますね!キャメルバックの魅力って何ですか?

リパックLR4というウエストバッグは私も使っていておすすめです!背中が蒸れないですし、ウエストバッグなんですけど見た目も悪くないんですよね。ポケットが絶妙なところにあって最高に使いやすいです。水を入れるバッグも入っていますし。冬場は要らないんですけど、外せばその分は荷物を入れても良いですね。

 

——これからご来店になるお客様へメッセージをお願いします。

県内でも随一の小さな店舗ですので、多くの展示品の中からお気に入りをお選びいただく・・・は難しいかもしれませんが、小さい店舗だからこその選りすぐりアイテムを並べて皆様のご来店をお待ちしております。使い方やご予算のイメージをお聞かせくだされば、一緒に考え、悩み、探します♪

 

サイクルハウスWISH 前橋南店 店舗情報

HP https://www.ch-wish.com/

Instagram https://www.instagram.com/cyclehouse_wish/

TEL 027-289-4141

群馬県前橋市天川原町1-7-5

営業時間
月曜から土曜 10:00~19:00
日曜日と祭日 11:00~19:00

定休日 毎週火曜日(これ以外に臨時休業の場合もございます)