坂バカプロモーションスタッフRYOです。
春~秋はほとんどロードしか乗らない私ですが、冬の間は気ままにグラベルライドを楽しんでいます。
そこに来て、GTの「Enduroad」(一般的にはグラベルロードの分類)である、グレードがかな~り気になっていました。
そして遂に試乗する機会を得ました!しかも、カーボンとアルミのどちらも!(歓喜)
乗り比べインプレッション
GRADE CARBON 105 (2016) グレードカーボン
カーボンモデルは、シマノ 105コンポに、油圧式ディスクブレーキ。
フロントスルーアクスルを採用。
サドルやタイヤも含めまったく隙のないスペックです。
GRADE ALLOY CLARIS (2016) グレードアロイ
アルミモデルは、シマノ クラリスコンポにテクトロの機械式ディスクブレーキ仕様。
スポーツバイクとして最低限必要なレベルは満たしたスペックだと思います。
個人的にはカスタムベースとして遊べるかなり面白い存在です。
他にシマノ 105仕様のモデルもあります。
試乗コース
舗装路のアプローチ15km。ほとんど平坦で、たまに橋や線路をまたぐ坂がある程度です。
オフロード区間は、砂利道の林道と公園内の土のダートで30km。
往復して合計60kmです。
GRADE CARBONで試乗した日は、軽く雪が降った翌朝でした(笑)
選ぶポイントは一番楽しみたいフィールド
☆オフロードを妥協することなく全力で楽しみたい
☆乗り心地最高のオンロードバイクが欲しい
➡GRADE CARBONがオススメ!
カーボンモデルは、乗った瞬間にリアバックがしなっていることがビンビン伝わってきます!
歩道の段差もあえて腰を上げずにやり過ごしたくなるほど乗り心地がとにかく最高!
そして、真骨頂はオフロード。特に滑りやすい路面を走っている時です。
リアバックがしなって、路面を舐めるように走ります。
小石がゴロゴロしているグラベルでも、安心感がまったく違います。
いつもならダンシングでリアホイールが空転してしまうヌルヌルした路面でも、驚くほどしっかりトラクションをかけてくれます。
踏み込みによるトルク変動や過重移動の必要性を意識しなくとも、フレーム側が対応してくれます。
GTのリアサスペンションシステム AOSに似た路面追従性の高さを感じました。
シートステーの芯にグラスファイバーが入っている「デュアルファイバーダイナミクス」の効果がはっきりと見てとれます。
その代わり、オンロード(特に登り)で、高トルクで踏むとしなりすぎてパワーがロスします。
中トルクで、淡々と回す走りだと、疲れにくく適しています。
カーボンモデルは、オフロードまで自走できるMTBという印象でした。
街乗りやツーリングをまったり快適にこなしたいという方にもオススメです。
(カーボンフレームとしては珍しく前後にダボ穴があり、フェンダーやキャリアを装着できるのもポイントです。)
☆オンロードメイン。ふとしたオフロードにも躊躇なく突っ込みたい
☆スピード重視のツーリングを楽しみたい
➡GRADE ALLOYがオススメ!
アルミモデルは踏み込んだときの反応の良さが特長です。
きびきびとした走りで、思っていたより登りや加速も得意。
踏み込んだ時にわずかにしなりが感じられる優しいフィーリングで、コンフォートロードっぽいと感じました。
オンロードでのスピードを求める方にはカーボンよりアルミがオススメです。
それでいてオフロードも、普通のロードバイクと比べると接地感があり安定しています。
カーボンモデルには及びませんが、トリプルトライアングルも含めたリアバックの柔軟性を感じます。
アルミモデルは、オフロードをまったく臆することなく楽しめるロードバイクという印象でした。
GRADEの魅力はすべての自転車乗りに伝わる
グレードに乗ってはじめに感じたのは、コンフォートロードの比じゃないほど安定性の高い走りでした。
歩行者のスピード(時速4km/h)に合わせて走ってもふらつかない異常な直進性。普通のロードバイクでは感じられない、リラックスして走りたくなる走行感です。
次に、サスペンションなんて無いのにフレームがしなって振動を打ち消してくれることを感じました。あえて段差が多い道を走りたくなるほどです。
基本的にロードバイクはスピードを出せば出すほど楽しめるように設計されています。でもグラベルロードのグレードは違います。
気ままに走って、気になるダートがあれば曲がって、疲れたらバックパックからバーナーを出してコーヒーを淹れたくなるバイクです。(実際にやっています(笑)
ロード乗りのセカンドバイクとしてオススメです。レーサーとは違った自転車の楽しみを見つけられると思います。
私なら、グレードアロイクラリスを買って、ダートをこなせる快速ツーリングバイクに仕立てたいです。
ある程度自転車歴が長い方なら使っていないパーツが家に眠っていると思います。それを使ってカスタムするのがオススメです。カスタムせずに使っても十分なパーツがついていますが、ブレーキだけは後々交換したいと正直なところ感じました。それも含めて買った後も楽しめるバイクです。
逆にMTB乗りのセカンドバイクとしても活躍してくれます。MTBでは感じられないスピードがあり、買い物などの普段使いにも便利です。
自走で山まで走りに行ってもいいですし、本格的な山に行かなくてもちょっとしたダートがMTBよりチャレンジングになって楽しめるはずです。
グレードはスポーツバイクの楽しみを大きく広げてくれるグラベルロードです!